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【相模原市中央区】必見!相模原市の旧石器時代はこんなだった!遺跡・古墳を見てきました!

みいこ

ライター(相模原市)

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こんにちは
Yahoo!地域クリエイターのみいこです!

突然ですが、みなさんは相模原市に遺跡・古墳があることをご存知ですか?
え!?遺跡!?古墳!?どこにあるの!?
といった方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、相模原市の旧石器時代の暮らしや、遺跡・古墳を見学することができる、「相模原市立史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館」と「史跡田名向原遺跡公園」に行ってきました!
(取材/撮影ご協力:相模原市文化財保護課・相模原市立史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館)

※本記事は、相模原市立史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館監修のもと掲載しております。
(取材日:4月21日)

史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館では、2万年前の建物跡が発見された「田名向原遺跡」の案内・普及施設として、旧石器時代を中心とした展示や石器作り等の体験学習などが行われています。

学習館向かいには、史跡田名向原遺跡公園があり、発掘調査で明らかにされた建物跡のほか、復元された縄文時代の竪穴住居や地域の有力者のお墓である古墳などを見学することができます。

それではさっそく入館してみましょう!

さて、エントランスでは足元に注目です。

これは、、田名向原遺跡住居状遺構から出土した黒曜石の原産地と、田名向原遺跡を示す地図です。
長野県などの原産地から田名向原遺跡のある神奈川県までの距離はおおよそ100~150km。
一体どのような経緯で黒曜石の存在を知り、どのように運ばれていたのでしょう。
大昔の人の生活は本当に謎深いですね。

▲旧石器時代の暮らし
▲旧石器時代の暮らし

手前は狩猟をする男性です。
狩りに使われたとされる石器には、ナイフ形石器、槍先形尖頭器、細石刃(さいせきじん)などがあります。
これらの一部は、木の柄の先端に装着して「石槍」として使われていたと考えられています。
ただ、槍だけでは遠くまで飛ばないため、おそらく投槍器も併せて使っていた模様。
投槍器のおかげで狩りもはかどり、生き延びることができたのでは?という説もあるようです。

袋いっぱいに採集した木の実が入っていますね。
ハシバミやクリ、クルミなどの木の実の他、キイチゴなどの果物類も貴重な食材だったようです。
この時代の人々の生活に思いを馳せてしまいますね。

毛皮を剥いで、脂肪を取り除きながら搔器で動物の皮をなめしているところです。
搔器とは、剥片の一端に連続的に急角度の二次加工を施して刃の部分を作り出した石器のことです。
動物の皮は防寒・防水に優れていますが、皮を剥いだだけでは硬くなり、腐ってしまうことからこうして丁寧に加工を施していたようです。

鹿の角を使って、石器作りをしています。
石器にはいろいろな種類がありますが、鋭利な刃物として使う道具は石を叩き割って作るそうです。
割り方は、直接叩く方法や、鹿の角などをあてがって強く押し付けて剥がし割る方法があり、展示物は鹿の角を強く押し当てて割る「押圧剥離法」のようです。
鹿の角の強度がよくわかりますね。

旧石器時代は、焼いた石と葉などで食材を蒸す「石蒸し料理」をしていたと考えられているそうです。

日本最古の建物跡「住居状遺跡」

旧石器時代の住居状遺構の模型です。
写真左側は、今から2万年前の様子、右側は平成9年に行われた発掘調査の様子です。
直径は10mほどあり、こんなに大きな住居状遺構は世界的にも珍しいそうです。
礫のまとまりが途切れた部分が出入り口だったのでは?と推定されています。

実際の住居状遺構は、埋め戻され地中に保存されていますが、精巧に作られた実物大のレプリカ展示を学習館の向かいにある田名向原遺跡公園で見ることができます。

平成11年1月28日には、日本最古の建物跡であることに加え、大量に発見された黒曜石の石槍などが遠隔地との交流を示すなど、当時の生活を示す重要な遺跡であるとして、国史跡に指定されました。

住居状遺構の想定復元模型(縮尺1/15)です。
イメージしてみると、なんだかドキドキしちゃいますね。

その他館内では、発掘現場の模型や

田名向原遺跡住居状遺構から出土した石器、

ぜひ「黒曜石の原石」実物を見てくださいね
ぜひ「黒曜石の原石」実物を見てくださいね

黒曜石の原石を鑑賞することができます。
遺跡で原石が見つかるというのはほとんど事例がないそうです。
なぜここで原石が見つかったのかは、貯蔵説が考えられるのだとか。

本当に謎深い…
ぜひ、「黒曜石の原石」実物を見てくださいね。

今回ご紹介しているのは展示物の一部なので、見どころはまだまだたくさんあります!

史跡田名向原遺跡公園

さて、外に出て学習館の向かいにある「史跡田名向原遺跡公園」に移動しました。
さきほどの住居状遺構があるところです。

直径10mほどの住居状遺構を前にすると、その大きさがよく伝わります。

▲谷原12号墳(復元)と谷原14号墳
▲谷原12号墳(復元)と谷原14号墳

谷原古墳群は、相模川をのぞむ当麻谷原から田名塩田にかけての段丘上につくられています。
これまでに確認されたのは全部で14基。いずれも7世紀前半を中心とする古墳時代後期のものなんだとか。
公園内には、そのうちの2基(13・14号墳)と、移築復元された12号墳があります。

12号墳の内部を見学させていただきました。

12号墳からは、直刀や鏃(やじり)、耳環(ピアス)、ガラス玉などが発見されたそうです。
出土した武具やアクセサリーは、学習館内で見ることができます。

これだけのものが発見されたということは、この地域には高貴な人が暮らし、人々の生活の中心地だったのでは?と推測することができそうですね。

また、園内には縄文時代の竪穴住居(復元)もあり、入口から中を覗くこともできました。

通常よりも小さく造られた竪穴住居(3m)は、住居としては適していないため、狩りなどの待機所として使用されていたのでは?という説があるようです。

謎は深まるばかりです。

田名塩田遺跡群出土の土器

▲クルミ形土器
▲クルミ形土器

これは、田名塩田遺跡群で発見されたクルミ形土器です。
形がとても変わっていますね。
ヒメグルミを模した土器なんだとか。焦げ跡があるので、この土器を使ってお肉や木の実を調理していたのでしょうね。
クルミ形土器の周辺出土類例は、東京都町田市の木曽中学校遺跡と杉並区の向方南遺跡から発見された2例しかないことから、とても貴重な資料だそうです。

国内で唯一

田名向原遺跡旧石器時代学習館と田名向原遺跡公園には貴重な資料がたくさんありました。
何より、後期旧石器時代の建物跡の条件である「柱穴・炉跡・外周円礫・石器の出土状況」のすべてが揃っているのは、国内で史跡田名向原遺跡だけ!ということには驚きました。
身近にこんなに貴重な文化財があるなんて…

こうして相模原市の文化財に丁寧に触れることで、相模原市を誇りに思う気持ちが一層増したように思います。

体験学習に参加しよう!

学習館では、定期的に体験学習が開催されています。
イベント等の案内はコチラからご確認ください☆
わが子も小さい頃には、お友達と弓矢作りや石器作りに参加し、今でも大切に保管しています。
どのイベントもなかなかできない貴重な体験なので、親子で参加もいいですね!

今回の取材では、学習指導員さんがひとつひとつ丁寧に解説をしてくださり、とても楽しく、そして興味深く見学することができました。ありがとうございました!

みなさんもぜひ、ご家族やお友達と館内・園内を見学してみてくださいね。
こんなに貴重な文化財があるなんて!!と、一層相模原愛が増すこと間違いなしです!

なお、第1~4日曜日には、ボランティアさんの案内で、解説を聞きながら施設を見学することができます。
見るだけでも十分楽しめますが、より田名向原遺跡のことを知りたい方には、ぜひおすすめです。

学習館のみなさん、このたびは取材にご協力いただき、ありがとうございました。
またゆっくりお伺いします!

史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)
相模原市中央区田名塩田3-23-11
042-777-6371
開館(所・園)時間
4月から10月 午前9時~午後6時
11月から3月 午前9時~午後5時
休館(所・園)日
12月29日から1月3日
交通アクセス
JR相模線原当麻駅からバス(田名バスターミナル行き)、「田名向原遺跡」下車すぐ
JR相模線原当麻駅から徒歩45分

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