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【相模原市】相模原市立博物館「2022年夏も魅力的なイベント目白押し!」

みいこライター(相模原市)

こんにちは
Yahoo!地域クリエイターのみいこです!

今回は、相模原市立博物館で開催中の【JAXA連携企画展 「相模原と月 vol.2~太陽系惑星の月たち~」】をご紹介します!
(取材/撮影ご協力:相模原市立博物館)

「月」は、地球に最も近い天体として古くから人々に親しまれ、研究や探査が進められてきました。
今回の企画展では、JAXAが取り組む地球の月探査や研究をはじめ、太陽系の惑星をまわる月(衛星)の探査や観測ミッションなどが紹介されています。
また、展示室内には相模原市内で撮影した月の星景写真や行事に関する資料なども展示されていて見どころ満載です!

JAXA連携企画展「相模原と月 vol.2~太陽系惑星の月たち~」

月の直径は地球のおよそ1/4。
そう考えると「結構小さいんだなぁ」なんて思ったりもしますが、他の太陽系惑星の月(衛星)たちと比べると異常に大きいのだとか。

そして、地球から月までの距離は約38万km。地球を10周したくらいの距離になるのだそう。

地球から月まで新幹線で行ったとしたら…
(ざっくり計算で)2か月くらいかかるのかな…
歩いて行ったら…
(ざっくり計算で)10年弱かかるのでは…

なんて計算しながら予測をたてても…やっぱりイメージが難しいですね笑

それだけ壮大なスケールってことは確信しました☆

相模原から見た月

こちらのブースでは相模原から見た月の写真が20点ほど展示されています。

時を経て風景こそ変わりましたが、見上げる月の様子は昔も今も変わらないのでしょうね。

とても魅力的な写真ばかりなので、ぜひゆっくり観覧してみてください♪

相模原と月にまつわる行事

このブースでは相模原と月にまつわる行事ということで、古くから伝わるお月見や月待が紹介されています。

月待とは、十九夜や、二十三夜、二十六夜などの月齢の夜に、講員が集まって飲食をしながら月の出を待つ行事のことです。

現代では馴染みのない行事ですが、昔は相模原市でも養蚕で繭がよくできることを願って月待が行われていたそうですよ。

供養の記念塔である月待塔は相模原市全体で100基以上!
いつも何気なく通る道沿いにもあるかもしれませんね。

相模原から月へ「火星衛星探査計画MMX」

小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」が成功したサンプルリターンミッションを引継ぎ、MMXでは火星の2つある衛星を観測、そのうちの1つ「フォボス」に着陸し、サンプルを採取して地球に持ち帰る計画です。

「フォボス」は太陽系衛星の中で、惑星(火星)と衛星との距離が一番近いため、火星由来の表面物質も「フォボス」のサンプルから取得できるかもしれないと期待されています。

フォボスの形状を3Dプリンターで模したもの
フォボスの形状を3Dプリンターで模したもの

地球の月もどのようにできたのかという成り立ちは未だ解明されていませんが、このサンプリングによって、火星衛星の成り立ちや、太陽系の惑星形成の謎、火星圏の進化の過程が解き明かされるかもしれません!

MMXは、2024年度打上げを目途に研究開発が進められています。
あと2年後ですね!わくわくしちゃうな~☆

木星の4大衛星

このブースでは、イタリアの天文学者ガリレオガリレイが初めて望遠鏡を使って発見した4つの衛星、「イオ」、「エウロパ」、「ガニメデ」、「カリスト」の立体投影映像を見ることができます。

黄色っぽい色をした衛星は、火山活動が確認されている「イオ」です。

「イオ」は木星からの距離が近いため、潮汐力が関係し、衛星内部に熱が発生して火山活動があると考えられているのだとか。

「イオ」以外の3つの衛星は、表面が氷に覆われています。

こうして、衛星の表面の様子がよく分かるようになったのも、探査機の存在があってこそなんですよね。
衛星をさらに探査したら、氷の下に水が広がっているかもしれない…
なんて、未知な部分に思いを馳せてみるのもいいですね☆

模擬砂(レゴリス)

地球の月や「フォボス」の表面は砂(レゴリス)で覆われており、粒子形状や機械的特性を模擬した砂を使って探査機開発が行われています。

模擬砂(レゴリス)を使った探査機開発は、探査機がどのように着陸すべきか、探査する際にはどのような方法がふさわしいかなどを考えるための重要な研究のひとつです。

それぞれ砂の形状には個性があって、よーく見ると月の砂は尖っています。

じっくり観察してみてくださいね。

月の存在は私たちにとってとても大切なもの

月がなければ、潮の満ち引きが弱くなってしまったり、地球の自転が早くなってしまったりして気候が荒れたり、大気中の成分などが変わってしまうことになるんですよね。

つまり…

月がなかったら、地球は人が住めるような環境ではないかもしれない。ということに!

住めたとしても、外は強風が吹き荒れ、月がない夜は真っ暗闇…

私たちがいつも見ている月はとても小さく見えますが、実は超偉大な存在であって、月のおかげでこうして生命が進化しているわけなんですよね。

ん~!深い!!そして神秘的でとてもよい。

今後、月を見上げながらうんちくを語ってしまう予感しかないです笑

JAXA連携企画展「相模原と月 vol.2~太陽系惑星の月たち~」は、6月25日 (土) ~ 8月28日 (日)まで開催されています。

時間:午前9時30分~午後5時
休館日:6月27日(月)、7月4日(月)・11日(月)・19日(火)
※7/21〜8/28は休館なし※
観覧料:無料
会 場:特別展示室

夏休みには、ぜひお友達やご家族と一緒に足を運んでみてくださいね。

まだまだあるよ!夏休みは楽しいイベント目白押し♪

☆★ 昼間の月を見よう!★☆

昼間でも見える月(月齢24)について、天体観測室やテラスに設置する望遠鏡で観望します。※悪天候の場合は、天体観測室の見学のみとなります。

詳細は公式HPでご確認ください。

☆★ 講演会「火星衛星探査計画 MMX」★☆

プロジェクトにかかわるメンバーが講師となり、火星衛星探査計画MMXについて、解説します。

詳細は公式HPでご確認ください。

☆★ 親子天文教室「手作り望遠鏡で月を見よう!」★☆

望遠鏡の仕組みを学びながら簡単な屈折望遠鏡を親子で作り、手作り望遠鏡にて月や天体の観望を行います。
※観望は当日晴れた場合のみ実施します。

詳細は公式HPでご確認ください。

相模原市立博物館
中央区高根3-1-15
042-750-8030

ライター(相模原市)

相模原市で生まれ、相模原市で育ち、今もなお相模原市で生活を楽しむフリーライター。昔も今も変わらない相模原市の良いところ、なつかしい風景、お店などなど…大好きな相模原市の楽しい面白い懐かしい情報を発信します。