瀬戸内海に囲まれたワイン醸造所のレストランへ。こだわりのワインと一緒に「瀬戸内料理」を味わってきた
こんにちは、南森エレナです。先日、瀬戸内海に囲まれた広島の素敵なワイナリー・レストランで、目の前に見える海を眺めながらこだわりのワインと一緒に瀬戸内料理を楽しんできました。今回は、そのレストランでいただいたランチコースをご紹介します。
ワイナリーを併設したレストラン「瀬戸内醸造所 mio」
今回訪れたのは、広島県三原市にある「瀬戸内醸造所 mio」。場所はJR三原駅から車で約20分。瀬戸内海に面した須波エリアに2021年にオープンしたワイナリー・レストランです。
「SETOUCHIを旅するワイン、ワイナリー」をコンセプトに、瀬戸内醸造所にはワインに合う瀬戸内料理が味わえるレストランが併設されています。
建物は瀬戸内海に囲まれた場所にあり、入口に近づくとまるで絵画のように美しい風景が広がっています。
店内はカウンター席、テーブル席、小上がり席が用意されており、大きな窓からは明るい日差しが差し込み、開放感ある空間が広がっています。
どの席からも海の眺望を楽しめるようになっており、美しい瀬戸内海を眺めながらゆっくりと食事をすることができます。天気が良い日は最高の絶景が望めますよ。
コンセプトは「ワインに合うSETOUCHI料理」
レストランの料理は、東京・代々木上原にある「アトリエフジタ」のオーナーシェフ・藤田善平さんがメニューを監修。第5回ひろしまシェフ・コンクール成績優秀者としてフランス留学経験のある外山和己さんがmioのメインシェフとして調理を担当しています。
この日は、12:00〜14:00のランチタイムに提供する「basic+main コース」をいただきました。こちらは、秋の地元食材を使用した季節限定の魚をメイン料理にしたコースです。
八寸(季節の前菜盛り合わせ)
コースのはじまりは、その時に採れる地元の食材を使った季節の前菜盛り合わせから。8種類食べた中で特に個性的だったのが、レストランがある三原で採れた食材で作った「三原のビキーニョ」でした。
【上段】左から
「女鹿平のあわび茸」 自家製鶏ハムとコーヒーソース
「尾道の青パパイヤ」生きくらげを自社の白ワインを使用してコンポート
「東広島のビーツ」 青葡萄とブルーチーズのソース
「秋茄子』」ローストし自家製ゆかりと共に
【下段】左から
「牛蒡」クミンを効かせたチップスに
「三原のビキーニョ」 ピクルス仕立て
「地元の真鯛」 自家製カルパッチョソースと共
「三原のじゃが芋」 シュー生地と合わせてフリット
「三原のビキーニョ」は、唐辛子農園あまのじゃくから仕入れた唐辛子をピクルスにしたもの。「ビキーニョ」とは小さな唐辛子のことで、見た目は辛そうに見えますが実際はフルーティーで辛みは少なくピリッとする程度。とても食べやすく他の前菜の合間に食べるのがおすすめ。
温菜(瀬戸内小魚のオーブン焼き)
前菜を食べ終わった頃に、「瀬戸内の小魚のオーブン焼き」が運ばれてきました。お皿にのっているのはその時期に瀬戸内海で獲れる小魚を中心にセレクト。四季を通して温菜で提供しています。
今秋は、オーブンで焼いた香ばしいガラエビと、瀬戸内南蛮。そして前菜でも登場した唐辛子農園あまのじゃくのオリジナル唐辛子が添えられていました。瀬戸内でしか食べられない魚が時期によって内容が変わるので、季節ごとに訪れるのが楽しみです。
メイン(広島県産烏賊のソテー 濃厚なイカ墨ソース)
メイン料理は、「広島県産烏賊のソテー 濃厚なイカ墨ソース」。広島県産の烏賊(イカ)をソテーして、レモン汁をプラス。イカゲソとアサリ出汁、イカ墨を使用した濃厚なイカ墨ソースがかかっています。
ソテーしてあるイカが香ばしく風味豊か。歯ごたえのある食感で満足度も高く、レモンの酸味でさっぱりとした後味でした。
メイン(芸南漁協 真鯛のバプール)
もうひとつメイン料理をご紹介。「芸南漁協 真鯛のバプール」は、蒸した真鯛の上にソテーした女鹿平の舞茸をのせた一皿。ソースは南瓜と甘味噌で作ったエマルションソースが添えられており、見た目も華やかですね。真鯛は蒸す前に皮を引いて乾燥させ、皮まで余すことなく食べられるこだわりも感じられました。
締めの自家製手打ち麺
ワインと一緒に前菜からメイン料理を味わった後に、コースの締めのメニューは、「締めの自家製手打ち麺 」。お酒を飲んだ後にはラーメンが食べたくなるという、レストラン・メニューの企画者の体験が、麺料理をコースのメニューに加えたきっかけなのだそう。
この日は、伊吹いりこだしを使用した醤油ベースのスープに岡山のしらさぎ小麦で作った麺、その上には大判焼豚をトッピングしたラーメンです。麺は毎日レストランで手打ちをしている自家製麺。スープから麺から具材までこだわりぬいた締めに大満足でした。
デザート(満潮農園の無花果のワインコンポート)
デザートは、「満潮農園の無花果のワインコンポート」。無花果は、尾道市の向島にある満潮農園から仕入れたもの。ワインと一緒にスパイスを加えながらコンポートにした無花果は、とてもやわらかくフルーティー!温かい料理を食べた後に、添えられている冷たいアイスクリームが嬉しい存在でした。
小菓子(コーヒーまたは紅茶とともに)
デザートの後には小菓子と一緒に飲み物を。小菓子の内容は日によって異なり、飲み物はコーヒーまたは紅茶を選ぶことができます。この日は「世羅茶再生部会 世羅紅茶(ブラッドオレンジ)」を選択。コーヒーは、三原のコーヒー専門店「マグダレーナ」の mio オリジナルブレンドを楽しむことができます。
季節ごとにかわるグラスワイン3杯セット
コース料理とは別料金になりますが、瀬戸内醸造所で作られているワインを飲むことができます。瀬戸内料理との相性がぴったりなグラスワイン3杯セットは、この日は「2021 Touha サンセミヨン(白・泡) 」、「2021 Hanami メルロ(ロゼ・泡) 」、「2021 三原 ソーヴィニヨンブラン/ セミヨン(白) 」。
それぞれ1杯ずつでも注文をすることができるので、気になるワインを試してみて好みの味を見つけてください。
レストラン棟入口のショップでワインのお土産を
食事の後は、ワインのお土産はいかが。レストラン棟の入口には、瀬戸内醸造所のワインやシードルといった果実酒が全ラインナップ揃っています。親しい方のお土産や、お世話になった方への贈り物としても最適です。
「瀬戸内醸造所 mio」では、この土地でしか味わうことができない瀬戸内料理と一緒に絶品のワインをいただくことができます。広島観光の合間に、三原の絶景の海を眺めながら食事を楽しんでみてくださいね。
【施設情報】
瀬戸内醸造所 mio
住所:広島県三原市須波西1-5-26
電話番号:050-3749-9902(予約優先)
営業時間:ランチ(平日) 12:00〜14:00
(土日祝)11:00〜12:30 13:00〜14:30
ティータイム 15:00〜17:00
ディナータイム 18:00~22:00
定休日:火曜、水曜(不定休あり)
公式ホームページ(外部リンク)
ひろしま公式観光サイト「Dive! Hiroshima」(外部リンク)
取材協力:広島県、瀬戸内醸造所