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【TSUBAKI食堂 横浜18区丼】都筑区丼を徹底解説!〈横浜市〉

ミオ横浜市地域ライター(横浜市)

知らない土地の風土が、どんぶり 1 杯から語られる「ご当地丼」。

美味しい丼を通じて地域の魅力を感じ取ることができれば、もはやそこに言葉は要らないかもしれません。

しかしながら、ひとつひとつの食材が全て地元で作られている食材だったら。

食材の背景にある身近な生産者の顔や地元企業の努力が、よその地域の人よりもきっと見えてくるはず。

知ってから食すことで「いただきます」の重みも変わり、「ごちそうさま」する時にはより深く地元が好きになる!と思います。

横浜市18区それぞれの魅力を丼でプロデュース TSUBAKI 食堂

「ご当地」の概念よりももっとピンポイント、横浜市の18 区の1 区を月毎にピックアップし、月の前半と後半に分けて「丼」で提供しているお店があります。

JR桜木町駅南口から横浜市役所に直結した歩行者デッキ「さくらみらい橋」から見た外観
JR桜木町駅南口から横浜市役所に直結した歩行者デッキ「さくらみらい橋」から見た外観

お店は、横浜の核でもある中区・横浜市市庁舎2 階、ラクシスフロント内【TSUBAKI 食堂】

ラクシスフロントのテラスからは、港に続く大岡川やロープウェイなど横浜らしい景色を臨むことができます。

TSUBAKI 食堂テラス席からの景色。ロープウェイが開通したことで、横浜の景色もより近代的に。
TSUBAKI 食堂テラス席からの景色。ロープウェイが開通したことで、横浜の景色もより近代的に。

横浜広し!これまでの18区丼

横浜市18 区の丼をプロデュースしているのは、TSUBAKI 食堂のオーナーシェフ・椿直樹さん。

椿さんは、2003 年、浜野菜の魅力を広く伝えるため「横浜野菜推進委員会」を設立。2009年には神奈川県で初めて農林水産省「地産地消の仕事人」に認定された、横浜の食材を知り尽くした料理人です。

横浜18 区丼は、2021年3月旭区の丼「いちご丼」(いちごパフェ)から始まりました。

一口に丼と言っても、どんぶりにご飯とおかずが乗っているスタイルとは限らないのがユニークなんです。

【2021年3月より始まった横浜18区丼 過去メニュー】

  • 3月 旭区 二宮大輔いちご丼・旭区野菜と豚トロ蒲焼き丼
  • 4月 磯子区 たけのこ釜めし丼・杉田梅のビフカツ丼
  • 5月 瀬谷区 横濱ビーフの瀬谷バーガー・瀬谷発酵定食
  • 6月 戸塚区 戸塚いろどり小鉢定食・戸塚ぶっちぎり丼
  • 7月 金沢区 横浜金沢の太刀魚天重・2 種類のピザ&オムレツセット
  • 8月 鶴見区 鶴見区野菜と穴子の一本揚げ定食・和風出汁香るいっぺーまーさん沖縄そば
  • 9月 栄区 浜なしと和牛ローストビーフのユッケ丼・よこはま『秋の果実』切り株プレート
  • 10月 青葉区 日体大 FIELDS 横浜応援企画!アスリート丼・横浜あおば小麦つながり丼
  • 11月 都筑区 サステナブルカレー ← 今ここ。

11 月は、我が街・都筑区の番です。青葉区からバトンを受け取った今、都筑区民も盛り上がっていきましょう! わっしょい!

今回は、都筑区丼の食材ひとつひとつにクローズして、徹底解説します。食材の出所は、私たちが住む街のとても身近なところでした!

都筑区丼 11 月前半はサステナブルカレー

都筑区前半のメニュー決めは、半年以上も前から決まっていたそうです。「分かりやすいメジャーな料理で、なおかつ都筑区の企業とコラボしたい」という動機から、変化をつけやすく、万人に好まれる「カレー」に決定しました。その名も「サステナブルカレー」!

【サステナブルカレーにコラボした企業と農園はこちら】

  • 関東内で規模 No.2 の店舗「港北店」【IKEA】
  • 仲町台に本社を構える【サカタのタネ】
  • 折本町の【加藤農園】
  • 東方町の【マルイファーム】
  • 南山田の【織茂養鶏場】

横浜市の都筑区・泉区でカレー教室を主催するスパイスのプロ・中尾真紀子さんをコーディネーターに迎え、都筑区の人・企業・農業を繋ぐ、渾身の【サステナブルカレー】が誕生しました!

豆のダルカレー小松菜カレーのハーフ&ハーフ。

そして、スウェーデンの郷土料理サーモンのツンブロード、サツマイモのスープサラダ、デザートにみかんが付きます。※デザート等は仕入れの状況により内容が異なる場合があります。

サステナブルカレーの食材を徹底解説!

小松菜カレーのベースに使われているのは、加藤農園やその他横浜市内で採れた小松菜です。青くささがなく、カレーと小松菜の相性の良さにびっくり。

このミートボールみたいな食材はIKEA のプラントボール。肉を一切使用せず植物由来の原材料から作られていますが、お味はミートボールさながら。

こちらは織茂養鶏場の卵。スパイスとビネガーに漬けてピクルス風に。「カレー・時々ゆで卵」が大好きな筆者には、とっても嬉しい食材です。

ダルカレー(豆カレー)にトッピングされているのはサカタのタネグループの「たねとファーム」で栽培されたインゲン豆「サクサク王子」。その名の通りサクサクっと軽やかな食感のインゲンです。インゲンでこの食感は初めて!「キュッキュッ」としたインゲン独特の歯ざわりが苦手な人も美味しく食べられそう。11 月から旬を迎えるそうです。

マルイファームの春菊。和製パクチーのような風味がエスニック感を盛り立てます。

カレーの合間にぴったりな 5種の付け合わせがご飯にトッピング。

右から

加藤農園の赤キャベツの酢漬け

・加藤農園のブロッコリーのターメリック炒め

・加藤農園の大根と人参のピクルス

サカタのタネのゴールドラッシュ

マルイファームの大根のアオサ和え

ご飯の盛り方もオシャレ。5種のトッピングの色合いがカラフルで、ひと口毎に楽しくなる華やかなカレーです。

カレーの辛さは、個人的見解ですが甘口~中辛くらいで、小学生より上なら食べられそうな塩梅だと感じました。

【サラダ】

新鮮な横浜市内産の野菜がたっぷり! のサラダが付きます。

ツンブロードも食べ応えあり

スウェーデンの郷土料理ツンブロード。IKEA のサーモンとたっぷりの野菜をフラッドブレッドで巻いていただきます。

・IKEAのノルウェー産アトランティックサーモン

ASC 認証を取得したサステナブルな食材です。※ASC 認証とは、自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止、労働者や地域住民との誠実な関係構築を求めた認証制度。

サーモンと一緒にいただくのは

・マルイファームのケール

・加藤農園のキュウリ

他にもアボカドやマッシュルーム、紫玉ねぎなど。さっぱりしたカッテージチーズがサーモンに良く合います!

ホッ。と甘いサツマイモスープ

サツマイモはマルイファームでこの秋収穫されたもの。

甘くてクリーミーなサツマイモスープは、辛い口をマイルドにしてくれる名脇役的存在です。

デザートのひとくちミカンを頬張ると、満足感でいっぱいに!

見た目はすごくボリュームがあるのですが、野菜がたくさん使用されているので重すぎることなく、もりもりっと軽やかに完食しました。

「食材の鮮度を味わってもらうだけでなく、地域・町の魅力を再発見して町づくりに興味を持ち、つながりが生まれたら素晴らしいこと。そう願っています」と椿さんは言います。

是非、都筑区民のみなさんに(区民以外のみなさんも!)食べてほしい我が町のご当地丼です。

「サステナブルカレー」

  • 販売期間:11 月 1 日(月)~11 月 15 日(月)
  • 価格:1,500 円(税込)
  • ※数量限定

〈関連記事〉椿さんと都筑区のつながりをインタビューした記事はロコっちセンター南のウェブサイトにてご紹介。

TSUBAKI 食堂 (つばきしょくどう)
住所:横浜市中区本町 6-50-10 横浜市市庁舎 2 階ラクシスフロント
営業時間:11:00‐22:00
定休日:なし ※年末年始除く
電話番号: 045-211-4300
ラクシスフロント HP より
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横浜市地域ライター(横浜市)

グルメや季節の移ろいを通して横浜市の魅力をお届けします。カフェ、喫茶店、そしてナポリタンが好き。本当におすすめしたいお店だけを紹介しています! 地域情報サイト「ロコっちセンター南」副編集長/日本ナポリタン学会会員

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