【堺市】江戸時代のものづくり空間を体感できる「鉄炮鍛冶屋敷」は見どころ満載で面白い!
今回は南海本線・七道(しちどう)駅より東へ300メートルほど行ったところにある「鉄炮鍛冶屋敷」(堺市立町家歴史館 井上関右衛門家住宅)をご紹介します。
このあたりのエリアは「鉄炮鍛冶屋敷」、「山口家住宅」、「清学院」の3つの施設が”町屋歴史館”として構成されています。
今回ご紹介するのが「鉄炮鍛冶屋敷」で、2024年3月に建物の保存修理を終えて、一般公開を迎えたばかり。早速訪問してみると、想像以上に見どころ満載でしたよ!
貴重な資料がなんと2万点!
「鉄炮鍛冶屋敷」はなんと全国で唯一残る「江戸時代の鉄炮鍛冶の作業場兼住居」なのをご存じでしたか?
さらに堺が鉄炮の一大生産地であったことの歴史的背景や当時の様子が「鉄炮鍛冶屋敷」に残っていた2万点を超える貴重な資料で今も語り継がれています。(そのうち代表的な120点が展示されています。)
3つのコンセプトで鍛冶屋敷を感じる
施設内は「仕上場」「みせの間」「鍛冶場」の3つのコンセプトで進みます。
部品を組み立てて鉄炮を完成させる「仕上場」に火縄銃の分解解説やレプリカの展示などが。鉄炮は各分野のスペシャリストによる”分業制”で作られていたそうですよ。これにより高品質な鉄砲が作られ、質の高い堺の鉄炮が多く求められていたんでしょうね。
いわゆる”商談スペース”の「みせの間」では、帳場が再現展示されていて、フォトスポットとなっています。当時の鉄炮取引を体験できますよ!貴重な資料がここにもたくさん。井上家の鉄炮ビジネスがいかに勢いがあったかが伺えます。
そして「鍛冶場」では体験型コンテンツ「あなたも鉄炮鍛冶!」でちょっとしたゲームに挑戦できます。一人前の鍛冶職人になれるかな?
見学のお土産にグッズはいかが?
オリジナルグッズも販売されていましたよ。おススメは「鉄炮鍛冶仲間」ステッカー。カラフルなラインナップでこれは自分用とお友達へのお土産にぴったり。私も自分用とお土産に購入しましたよ。
見どころ満載の「鉄炮鍛冶屋敷」は歴史を知るという学びもありますが、お庭や住居スペースなんかを眺めていると、当時の空気や生活を感じて、ちょっとしたタイムトリップ気分。
地元にこんな場所があるのはとても幸せですよね。
歴史に思いを馳せてみる休日というのも、たまにはいいのでは?
鉄炮鍛冶屋敷(堺市立町家歴史館 井上関右衛門家住宅)
〒590-0928 大阪府堺市堺区北旅籠町西1丁3-22
阪堺電気軌道阪堺線「高須神社」停留場より西へ300メートル
南海本線「七道(しちどう)」駅より東へ300メートル
開館時間
開館日の午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日
火曜日(祝・休日の場合は翌平日休館)