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【横浜市中区】北朝鮮の料理から発展した味!横浜コリアタウンにディープな味を求める【白頭山冷麺】

みうけん地域情報発信ライター(横浜市)

横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!

皆さんは韓国料理はお好きですか?

キムチ、サムギョプサル、ハッドグ、チーズタッカルビ・・・

もはや日本の若者にも広く受け入れられた、韓国料理の数々。

韓流ブームは一定数の支持を受け、新大久保のコリアタウンなどは大変なにぎわいですよね。

では、韓国の上の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の料理はどうでしょう?

そう、韓国が大好きすぎて50回以上も渡韓してしまった韓国マニアのみうけんが今回オススメするのは、福富町コリアタウンにある「白頭山冷麺」さんです。

「白頭山」(ペクトゥサン)は、天池と呼ばれるカルデラ湖が美しい山です。

現在の中国と北朝鮮の国境にあり、北朝鮮では「革命の聖地」とされている大切な山のようです。

日本の盛岡冷麺などの祖先である「水冷麺」は古くは「ノンマグクス」といいました。

北朝鮮の平壌が発祥とされている歴史の古い郷土料理で、じゃがいものデンプンとソバ粉から作ったモチモチの麺と、牛骨スープを活かしたコクのあるスープが特徴です。

朝鮮戦争の時に南側の現在の韓国に伝わり、その前後に日本にも伝わり、各地で独自の発展を遂げてきた料理でもあります。

そんな朝鮮料理の代表格である「水冷麺」を前面に押し出したお店が、ここ「白頭山冷麺」さんなのです!

やはり、白頭山の名を冠するには天池の存在を忘れることはできないようですね。

店内には、きちんと天池の絵が飾られていました。

店内はテーブル席が4卓くらいです。

入店した時は店内は韓国人のお客さんでいっぱいでした。

実際、提供されているメニューも韓国料理・朝鮮料理・延辺朝鮮族料理がそれぞれ入っています。

少しお昼時をずらして再訪し、店内をパチリ。

最近できたばかりのお店なので清潔感もバッチリです。

「水冷麺」(780円)

やはり、店名にもなったメニューですから冷麺は避けては通れませんよね。

脇には「醤大骨」(ジャンテーグ)という中国東北料理が添えられていました。

この醤大骨はたっぷりと肉がついた豚骨を、香辛料や醤油で煮込んだもの。

開店記念の限定サービスだそうです。

シャーベット状に凍ったスープは、なかなかコクが深いもの。

牛骨のスープがしっかり出ていて、実に味わい深いです。

せっかくのスープですから、心ゆくまで楽しみたい!!

朝鮮半島のテーブルマナーでは食器を持ち上げるのはマナー違反ですが、冷麺に限っては器を持ってスープを飲み干すのが「通」だという人もいるそうです。

麺はデンプンとソバ粉をしっかり感じる黒っぽい麺で、やはりモッチモチ。

鼻を抜ける香りと、スッと喉を潤す喉越しが最高です。

日本の盛岡冷麺などは白っぽい麺が好まれますが、個人的にはこの黒い麺が好み。

この麺、なかなか噛み切ることができないほど強靭なコシがありますが、このコシを楽しむためにあえてハサミで切らずに頂きました。

本当に美味しい!!

具材はキムチ、りんご、チャーシュー。

・・・チャーシュー? いえ、実は牛肉なんです。

噛めば噛むほどガッシリした味わいがあふれるのは、まさに牛肉ならでは。

食感も柔らかく優しい味付けなので、お肉なのに身体に優しい感じがします。

「シレギへジャンスープ」(680円)

シレギとは、大根や白菜などの葉を干したり茹でたりしたものです。

また、へジャンとは腸をいたわるという意味。

実際出てきたのは濃厚な味噌味のスープです。

見るからにたっぷりな具材が、暴飲暴食で疲れた胃をワクワクさせてくれますね!

トゥッペギと呼ばれる1人用の土鍋でグツグツと沸きたったスープに心躍ります!!

写真では分かりづらいですが、本当にグツグツ言っているので火傷には注意!!

韓国料理といったら焼肉なイメージがありますが、やはり韓国料理の真骨頂はスープだと思います。

韓国人の親友も、食事には必ずスープが欲しいと言っていました。

ご飯はふっくらで、お茶碗にしっかり1杯。

スープがウマウマなのでご飯が進みます。

お代わりしたいくらい!

しっかり煮出された牛骨のダシは、それだけで濃厚で美味しいです。

そんなスープに、韓国独自の味噌「テンジャン」を効かせた懐かしい味わい!!

さらに、ピリッと唐辛子が効いて寒い冬には嬉しい!!

う〜ん、この味、この香り。

韓国を思い出すと涙が出るほど懐かしい味わいです。

具材はたっぷりの春雨・白菜・長ネギで、よく煮込まれており柔らかです。

とにかく、韓国料理は野菜がいっぱい頂けるのが良いですよね。

本当は青葉で作った「ウゴジ」が好きなんだけど、日本では捨ててしまう部分なんですよね。

なので、ここで食べられるお野菜も、白い葉の部分を使っています。

◆◇◆後記◆◇◆

ものすごく大満足な一食となりました!!

真冬に冷麺と聞くと、えーっとなりますが本来は暖房をガンガンに効かせたお部屋で食べる料理でした。

あったかいお部屋で冷たい麺をすする・・・

その考えって、コタツに入ってアイスを食べる日本人と通じているものがあるような気がします。

それでも冷たい冷麺ではなくて、あったかいものが食べたいんだっ!! っていう時は、アッツアツのチゲもオススメ。

トウガラシもバシッと効いていて、身体の芯からポカポカと温まります。

寒い冬にも、暑い夏にも。

身体を芯から冷ましてくれる冷麺と、温めてくれる美味しいチゲ。

みなさまも、是非ともお試しになってはいかがでしょうか。

白頭山冷麺 ( 食べログ )

045-286-2890

横浜市中区福富町東通38 二楽ビル 1F

営業時間 11:30〜16:00

定休日 月曜日

※お店の情報・メニューなどは予告なく変更となる場合があります。

地域情報発信ライター(横浜市)

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

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