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《京の味はここにあり》中華街だけではない!!横浜で根強い人気を誇る本格北京料理の銘店【横浜市中区】

みうけん地域情報発信ライター(横浜市)

横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!

横浜の観光地といったら・・・? そう、誰もが挙げるのが横浜中華街。

江戸時代である慶応2年(1866年)に開かれた新田居留地から数えて150年を超える歴史を持っている、中国以外では世界最大のチャイナタウンとされています。

しかし、本当のハマっ子は中華街の周囲にも美味しいお店がたくさんある事を知っている・・・。

そう、今回紹介するのもそのうちの一つ。

中区長者町9丁目、長者町通り沿いにお店を構える本格北京料理の「京味居」(きょうみきょ)さんです。

いつ頃からここにあるのか・・・。

大手グルメクチコミサイトの書き込みで一番古いものが2009年ですから、もう14年は営業されています。

10年を超えて愛される「京味居」さん、店内は広々としています。

さすがは人気店、他の席はお客さんがたくさんのお料理を囲みながら歓談されていたので、店内写真は一部の席だけということで・・・。

◆バイボール(450円)

白酒(バイチュウ)という強烈なお酒をソーダで割ったもの。

白酒はコーリャンやジャガイモ、サツマイモなどで作られる中国のお酒で、50度前後の物が多いです。

日本では「二頭鍋」「茅台酒」が有名ですが、中国では宴会の際に少量を小さなグラスに入れておき、何かと理由をつけてはこの白酒で乾杯します。

一口にも満たない少ない量ですが、10回も乾杯すればかなり効いてくるので、中国で飲み会に出る際はほどほどに楽しみましょう。

この「バイボール」も、割ってはありますが元々がけっこう強いお酒なので、お酒が弱い方は注意が必要です。

そして、お酒を飲まないみうけんはウーロン茶(300円)で乾杯。

◆お通し(もやしの和え物)

シャキシャキな食感と、優しい味付けでたいへん美味しうございます。

ワンポイントに入ったキクラゲが良い感じですね。

◆羊肉串(スパイシー180円×2本、あっさり180円×2本)

本格的な中華、いわゆる「ガチ中華」を食べに来た時は必ずと言って良いほど注文する定番のおつまみです。

一切れ一切れは小ぶりながらも、濃厚に凝縮した羊肉の旨味が噛むごとに溢れ出します。

普通味は塩だけの味付けなので、肉の風味と香りをより鮮明に感じることができますね。

麻辣味は鮮烈な麻辣の味わいがスッキリとした辛味と香味で、これはお酒のおつまみに最強です。

◆水饺(水餃子:900円)

皮がもっちり、そして優しい食感。

量もたっぷりなのでコストパフォーマンスに優れています。

醤油だけではなく、つけるものは黒酢だけというのも、現地っぽい。

少し冷ましてパクッと一口で食べると、ものすごく旨味を含んだ肉汁がお口じゅうに広がります。

餃子というのは本来、小麦粉を主食として、中のアンをオカズとして、これだけで食事が完結するというもの。

そのため、ボリューム感もしっかりあってお腹もいっぱいになりますねぇ。

◆盐水鸭(塩漬け鴨肉・小800円)。

大だと1300円です。鶏肉ではなく鴨肉というところがポイント。

けっこう塩気が効いているけれど、ほんのりジワジワと沁みてくる塩気と旨味で、お酒のツマミにちょうどいい味付けです。

少し固めでギュッとした食感。

小さな骨の周りに結集した鴨肉は、ぜひとも箸なんかじゃなく手づかみでかぶりつくべき逸品。

◆芫爆羊肉(香菜と羊肉の炒め:1380円)

シャッキシャキなネギとパクチー、むっちむちな羊肉の炒め物。

食べる前からパクチーの芳醇な香りとネギの爽やかな香りがお鼻をくすぐります。

この炒め物は羊肉を使っていますが、羊肉特有の香りは比較的控えめに感じました。

そのため、羊肉が苦手な方でも意外とスルスルと頂けるかもしれませんね。

羊肉はきちんと片栗粉をまぶしてから炒めてあり、旨味が逃げないようになっているばかりか、プリプリの食感がすごく良いです。

そこにシャッキシャキなネギとパクチーが、あくまでも爽やか。

量もしっかりあるので、大人数でシェアしてもたっぷりと食べられますねぇ。

◆羊肉汤面(羊肉のスープ面:900円)

優しげな味わいのラーメン。

ラーメンというか、平打ちのきしめんのような麺でした。

スープは羊をじっくり煮出した出汁と、味付けは塩だけかなと思います。それほどまでに雑味がなく、クリアな味わいのスープもそうそうありません。

出汁と塩だけでこんなに滋味深く、味わい深くなるのかと思います。

麺は先ほども書いたように、平打ちのきしめんのような麺です。

この麺は意外性があるなと思いましたが、なるほどこの優しげな味わいのスープとの相性はバツグン。

噛みごたえもやわらかなもので、コシを重視する日本の麺文化とはまた違った系統の美味しさです。

それでも、この優しいスープにはこの優しい麺が合うなぁ、と感心しきりです。

具材はトロトロになるまで煮込まれた白菜、そしてホロホロになるまで煮込まれた羊肉。

この羊肉の美味しさは特筆に値するもので、箸でサクッと切れるほどにやわらかく煮込まれているので、お子さんでも安心して食べることができますね。

この麺には味変の調味料がついていました。

ニンニクと醤油の力強い味わいで、少量加えると味わいがグッと変化します。

最初はそのままで羊の美味しさを楽しみ、途中からは調味料でパンチ力のある味わいを楽しむのも良いのではないでしょうか。

◆◇◆後記◆◇◆

京味居。すなわち「北京の味、ここにあり」。

北京というのは清王朝をはじめとするいくつかの王朝の首都となり、現在に至っては中華人民共和国の首都として発展を極め、中国のありとあらゆる美食が集まる街でもあります。

そんな美食と歴史の街、北京の味はまさに「ここにあり」。

この京味居さんにくれば、いろいろな種類の美味しい中国料理やお酒を、しかもリーズナブルなお値段でいただくことができます。

横浜・長者町の本格北京料理、京味居さん。

今日の宴に、ぜひともいかがでしょうか?

お試しを!

京味居 (Rettyページ)

045-241-0818

横浜市中区長者町9-154 第3共同ビル

営業時間 16:00〜23:00

定休日 火曜日

※お店の情報・メニューなどは予告なく変更となる場合があります。

※レビューはあくまでも筆者の嗜好によるもので、皆様のお好みとは異なる場合があります。

※この記事はお店の方の許諾を得て掲載させていただいております。

地域情報発信ライター(横浜市)

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

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