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【京都市東山区】紅葉を楽しむなら今!高台寺の秋の水鏡と「ねね」をめぐる武将たちの手紙に感動

ミワ

編集者・ライター(京都市)

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京都は紅葉のハイシーズン。各地の寺社の境内で、色付いた紅葉を見られます。人気の東山エリアの見ごろは11月下旬~12月上旬。今回は紅葉シーズンと合わせて寺宝の公開や夜間特別拝観を行っている、高台寺を紹介します。

ゆるやかな上り坂の台所坂。紅葉と竹が爽やかな印象。
ゆるやかな上り坂の台所坂。紅葉と竹が爽やかな印象。

高台寺と長浜城歴史博物館の宝物

まずは「ねねの道」から台所坂と呼ばれる参道を上がって境内へ。高台寺は豊臣秀吉の正室の「ねね(北政所)」が、夫の菩提を弔うために建立した寺院です。ねねは住房からこの参道を通って高台寺へ向かったのだそう。

展示会場のひとつ、高台寺の方丈書院。
展示会場のひとつ、高台寺の方丈書院。

拝観受付から庭園を経由し、方丈へ上がります。現在方丈書院と、近隣の高台寺掌美術館では、秋の特別展「城主ねね ~湖月、長浜を照らす」を開催中。滋賀県の長浜が秀吉とねねにとって特別な場所だったことから、長浜城歴史博物館とのコラボ展示という形で、双方の宝物を開催しています。

令和三年高台寺秋の特別展「城主ねね ~湖月、長浜を照らす~」
会期:10月22日(金)~12月12日(日)
時間:【高台寺】9時〜21時30分受付終了(閉門22時)【掌美術館】9時~21時(閉館21時30分)
場所:高台寺方丈書院・高台掌美術館

本尊を祀る方丈。写真はねねの命日に肖像が掲げられた様子。
本尊を祀る方丈。写真はねねの命日に肖像が掲げられた様子。

長浜といえば、織田信長の家臣だった時代の秀吉が、初めて城主となった長浜城がある土地。当時秀吉は信長軍の先兵として各地を飛びまわっていたため、城を守り、家中を取り仕切っていたのは妻のねねだったのだそう。方丈書院では、その様子を垣間見られる「竹生島奉加帳(複製)」(長浜城歴史博物館蔵)などが公開されています。

「鳥獣文様綴織陣羽織(復元品)」(高台寺蔵)は高台寺掌美術館で公開。※写真は高台寺方丈
「鳥獣文様綴織陣羽織(復元品)」(高台寺蔵)は高台寺掌美術館で公開。※写真は高台寺方丈

獅子が獲物に襲いかかるペルシャの伝統的な模様が描かれています。
獅子が獲物に襲いかかるペルシャの伝統的な模様が描かれています。

もうひとつの展示会場の高台寺掌美術館では、秀吉所用の陣羽織「鳥獣文様綴織陣羽織(復元品)」(高台寺蔵)などを公開。こちらはポルトガル使節団が献上した宮廷用ペルシャ絨毯を、秀吉が陣羽織に仕立て直したという、驚きのエピソードつきの宝物です。大胆で自分の意見をしっかりもっていた武将だったことが想像できますね。

ねねをめぐる人々の手紙を特別公開

また、方丈で読み下し文と一緒にじっくり見てほしいのが、ねねや、ねねをめぐる人々直筆の手紙です。秀吉と側室・淀殿の間に生まれた秀頼がねねに宛てた、「豊臣秀頼仮名消息」(高台寺蔵)や、徳川幕府二代将軍秀忠の礼状「秀忠公 書翰 高台院宛」(高台寺蔵)は必見。

高台寺方丈書院で公開中の「豊臣秀頼仮名消息」(高台寺蔵)。
高台寺方丈書院で公開中の「豊臣秀頼仮名消息」(高台寺蔵)。

「秀忠公 書翰 高台院宛」(高台寺蔵)。ねねが徳川家と豊臣家の間を取り持っていたことがわかる資料。
「秀忠公 書翰 高台院宛」(高台寺蔵)。ねねが徳川家と豊臣家の間を取り持っていたことがわかる資料。

秀頼の手紙は、大坂冬の陣の和睦後に書かれたと思われる貴重な宝物。秀頼は手紙の中でねねに対して「お目にかかりたく候」という心のこもった言葉をかけています。秀忠の手紙は贈りものに対する礼状で、こちらも直筆です。

どちらの筆跡にも、人柄やねねを慕う気持ちが表れているよう。ねねと秀頼、ねねと秀忠、それぞれ立場は違いますが、両者の間に特別な絆があったことが感じられる展示内容です。

錦秋の境内を散策

方丈を拝観したら、秋の庭園の散策へ。小堀遠州作の池泉回遊式庭園には、開山堂や伏見城の遺構の観月台など、歴史ある建物がズラリ。開山堂や、開山堂から山手に続く臥龍廊周辺の紅葉も色付いています。

観月台(写真左)と、開山の三江紹益禅師を祀る開山堂(写真中央)。
観月台(写真左)と、開山の三江紹益禅師を祀る開山堂(写真中央)。

臥龍廊(通行不可)の先には、ねねが眠る霊屋(おたまや)があります。
臥龍廊(通行不可)の先には、ねねが眠る霊屋(おたまや)があります。

臥龍池(がりょうち)に映り込む紅葉。
臥龍池(がりょうち)に映り込む紅葉。

臥龍池の静かな水面に映る紅葉を見ていると、何だか心の迷いが消えていくよう。境内に多くの参拝者がいても、ここだけ時間が止まったような落ち着きがあります。2021年12月12日(日)まで行われている夜間特別拝観では、臥龍池周辺もライトアップされています。

秋の夜間特別拝観 テーマ「おに」
会期:2021年10月22日(金)〜12月12日(日)
時間:17時点灯~最終受付21時30分(閉門22時)

伏見城の遺構の時雨亭。二階建てで二階部分が茶室になっています。
伏見城の遺構の時雨亭。二階建てで二階部分が茶室になっています。

高台寺の拝観と合わせて、高台寺掌美術館や、塔頭の圓徳院など、周辺のスポットを訪れるのもおすすめです。紅葉とねねの人柄が偲ばれる寺宝の数々に癒される時間を過ごしませんか?

高台寺
所在地:京都市東山区高台寺下河原町526
高台寺公式ホームページ

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