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【相模原市南区】介護をしている人に知って欲しい。ケアラーズカフェ モンステラとは

みわんこ地域ニュースサイト号外NETライター(相模原市)

相模原市南区の情報をお伝えしている、みわんこです。「介護」は、決して他人事ではない言葉。今回は家族の介護をしている方の、心に寄り添うカフェを取材させて頂きました。

ケアラーズカフェとは

こちらが相模台にあるケアラーズカフェモンステラ。2016年にギャラリーモンステラとしてオープンしたのが始まりです。

「ケアラーズ」とは、介護・看護・療育といったこころや身体に不調のある家族への気づかい、ケアの必要な家族を無償の愛でケアする人たちのことだそうです。初めてここを訪れる方、ご安心ください。只々、あたたかく居心地の良いところなのです。

ご自宅を開放した住み開き(すみびらき)のカフェ。オープン日は毎週火曜・土曜の週2日です。

軽食が用意されているので、ゆっくりと過ごすことが出来ます。

この日はプチマルシェも開催されていました! 有機栽培の朝採れ野菜や、パンなどの販売もあるようです。

華やかにディスプレイされた玄関に、思わずニッコリ。
華やかにディスプレイされた玄関に、思わずニッコリ。

「どなたでも」から始まったご自宅でのカフェ

約20年もの在宅介護を経験されてきた代表の山田さんが、「どなたでもどうぞ」とご夫婦で自宅を開放したのが始まり。2018年から正式に「自身の経験を伝えたい、憩いの場所を提供したい」とケアラーズカフェがオープンしました。

代表の山田由美子さんとご主人様。これまでご自宅開放のカフェを始めて、来訪者が1人も来なかった日はこの5年間でたった1日だそう。

プチマルシェでは、手作り作品が可愛くディスプレイされていましたよ。

他には洋服や…

ケーキの可愛い小物入れ!

素敵なリースなど。

緊急時も、日常でもあると安心な「ケアラーのバトン」

今回、私がとても感銘を受けたものがこちら。介護している方の「いざというときのために」と作成された緊急引継ぎシートです。こちらは相模原市全消防署救急隊と共有されたものです。

介護をしている方が、何かあった時の為に要介護者・要支援者のケアが途切れることがないよう介護引継ぎ可能者・救急や行政関係者などに引継ぎがスムーズに行えるようあらかじめ記入しておけるシートです。

特に現在はコロナ禍の真っただ中。ケアラー自身がいつ感染、あるいは濃厚接触者になるかも分かりません。何かがふいに起きた時に慌てず、第三者に伝えることが出来る手段となります。

あたたかくてやさしい居場所

家族介護者の方の心のケアと癒しの場として、この日のカフェも次々と来訪者の姿がありました。感染対策を万全にした上で、交流する皆さん。

私も期間は短いですが、介護の経験があります。あの時、こういったカフェがあったら、皆さんとの交流があったら、どんなに心が救われたでしょう。介護はどうしても、家庭の中だけの問題となりがちです。

ほっと一息つける場所として「自分らしさを取り戻し、明日を生きる力をチャージできる」。モンステラへ通う方の寄稿文です。この玄関を出るときには、また明るく一歩を踏み出せる。ケアラーズカフェモンステラは、そういった憩いの場です。

「どなたでも」と始めてから、2022年の今年で6年目。介護をしている1人でも多くの方に、どうかこのカフェのことを知ってもらえますように。

●ケアラーズカフェモンステラ●

〒252-0321 神奈川県相模原市南区相模台2丁目20−8

042-749-8527

毎週 火曜 土曜 オープン

10~16時

地域ニュースサイト号外NETライター(相模原市)

3人息子のママ。相模原市を心から愛する「寝ても覚めても相模原市」をモットーとする地域情報ライター。どんな地域の方にも「相模原市、イイネ」と思ってもらえるように、相模原市民の方には「こんな良いところあったんだ!」と改めて相模原の良さを再認識してもらえるよう日々取材に精進している。

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