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【京都市伏見区】入場料600円でお土産つき飲み比べと館内見学。コスパ最強!【月桂冠大蔵記念館】

MIZUHO.WORKトラベル・グルメライター/インバウンド・越境EC(京都市)

伏見の観光スポットのなかでも目玉といえるのが「月桂冠大蔵記念館」です。月桂冠大蔵記念館は京都・伏見の酒造りの歴史と月桂冠のこれまでの歩みやスピリッツを感じられるミュージアムで、月桂冠の日本酒の飲み比べが楽しめます。

入場料は600円で館内見学のほか、飲み比べ3種と御猪口(おちょこ)のプレゼントが付いてきます。月桂冠は1637年(寛永14年)「笠置屋」という屋号で創業し、現在では日本のトップシェアを誇る清酒メーカーに発展しました。ミュージアムでは、これまでの月桂冠の歴史を学ぶことができます。

館内の見学のなかでも驚いたのが月桂冠のビデオ上映「おいしいお酒ができるまで」です。月桂冠では品質を安定させるために、醸造工程を秒単位で管理しているそうです。日本酒造りに欠かせない麹菌や酵母菌は、季節や気候の変化に敏感に反応してしまい、品質にばらつきが出ます。月桂冠では常に同じ味を提供するためにテクノロジーを利用して徹底した管理を行っています。

一方で機械だけでなく、人の経験や感性を大切にしているのも月桂冠の酒づくりです。人の手によって菌の状態を把握し、利酒によって香りや味わい、仕上がりを確認しています。最先端のテクノロジーと先人の技術の継承を織り交ぜながら、消費者に高品質な清酒を安定供給し続けている酒造りの手法を学び、ますます月桂冠のお酒に興味が湧きました。

ビデオ上映は12分間で館内はざっと30分ほどで見学できます。見学が終わるといよいよ飲み比べゾーンです。月桂冠の銘柄計10種類から3種類を楽しめます。もっともポピュラーな特選(本醸造)や昭和40年代に主流だった甘口のレトロボトル(吟醸)、最高級クラスの純米大吟醸・鳳麟などがあり、まったく異なる日本酒の味わいが楽しめます。

日本酒が苦手な人でも安心してください。梅ワインや果実の甘くてジューシーな香りが楽しめる「果月」シリーズや梅ワインもあります。クルマで来場された人はお持ち帰り用(1合)に変更することもでき、良心的すぎるサービスに驚きました。

試飲スペースの屋外には「さかみず」とよばれる地下水があり試飲可能です。お水を飲みながら、ゆっくりと試飲を楽しむとよいでしょう。月桂冠大蔵記念館はお酒好きが大満足できるサービス満載のミュージアムです。これまで月桂冠の日本酒を手に取る機会があまりなかったのですが、今後は帰省土産や京都みやげに利用したいと思いました。

月桂冠大蔵記念館
住所:京都市伏見区南浜町247番地
電話番号:075-623-2056
営業時間:9:30~16:30(受付:~16:00)
定休日:8月13日~8月16日/12月28日~1月4日
入館料:20歳以上 600円/13歳~19歳 100円/12歳以下=無料
※13歳以上の方は、おみやげ付き
公式サイト:https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/

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トラベル・グルメライター/インバウンド・越境EC(京都市)

神社仏閣とお酒をこよなく愛する自由人。仕事は、インバウンドに関する事業に従事。個人活動としてトラベル・グルメ系の連載や寄稿も多数。京都に憧れ、4年前に移住してきた関東人です。地元出身とは異なる視点で地域を発信していきます。

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