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集中力を維持したいビジネスパーソンへ。緑の葉野菜を食べると、脳が11歳、若く保てる!?

水野雅浩/健康マネジメント健康マネジメント専門家

こんにちは、健康マネジメントスクール水野雅浩です。

■集中力が求められる時代

近年、「集中力」がさまざま場面で大切なキーワードになっています。仕事はもちろん、勉強、資格試験、オンラインゲーム、eスポーツなどでも「集中力」が求められています。

集中力を保つには、様々な、要素がありますが、最終的にはいかに脳を若く保つのか?が勝負です。本日は、何を食べれば、脳のアンチエイジングになるのかをご紹介します。

■緑色の葉物野菜を1日に1回以上食べている人は、11歳脳が若い

脳をフル活用するビジネスパーソンにとっての朗報は、ほうれん草、キャベツなどに代表される「緑色の葉物野菜」を毎日食べていると、記憶力と思考能力の低下を抑えられる可能性があるというもの。

米国のラッシュ大学医療センターの研究では、緑色の葉物野菜を1日に1回以上食べている人は、ほとんど食べない人に比べ、記憶力と思考能力のテストで低下率が低く、認知能力では最大でなんと、11歳の差が生じることを報告しています。

■身近な緑色の葉野菜とは?

ニューヨークに行くと、ビジネスパーソンが、「ケールこそブレインフード」としてスムージーやサラダ専門店でむしゃむしゃ食べている姿を見かけます。しかし、ケールは日本人にはあまり馴染みがないのも事実。緑色の葉野菜は、それ以外にも、小松菜、ケールの他にも、レタス、白菜、青梗菜、水菜などもその仲間。

日本のビジネスパーソンの日々の生活に取り入れやすいのは、ほうれん草のおひたしや、ほうれん草の味噌汁、千切りキャベツなどでしょうか。

■なぜ、緑色の葉野菜が脳を若く保つのか?

では、なぜ、緑色の葉野菜が脳を若く保つのでしょうか?これらの葉物野菜には、ビタミンK、ビタミンE、ルテイン、β-カロチン、葉酸などの、抗酸化作用のある栄養素が豊富に含まれています。

加齢にともなう脳の老化の最終段階に、認知症があります。その中でも、アルツハイマー症の原因は、加齢により脳の中にアミロイドβといった不要なタンパクが蓄積することだと考えられています。葉物野菜に含まれるビタミンやポリフェノールなどの抗酸化作用によって、細胞が活性酸素から守られ、アミロイドβなどが蓄積し脳に広がるのを防げる可能性があると考えられています。

■日本のビジネスパーソンこそ、ブレインケアが必要

読者の中には、「認知症」といっても、まだ先の話でピンとこないかたも多いかもしれません。しかし、人生100年時代は、100年使える脳を持つ時代です。

しかも、日本人は、世界一寿命が長い国民であると同時に、認知症になる確率が非常に高い国民でもあります。そして、その認知症の原因となる脳のダメージは30年前から始まっていると言われています。

ちなみに、私は現在47歳。人生の折り返し地点です。生涯現役を視野に入れるのであれば、今からブレインケアをしていくことは、決して早すぎることはないのです。

■はじめの一歩は、青汁から

とは言え、普段の生活の中で、急に「緑色の葉野菜」を増やすことも難しいでしょう。はじめの一歩として、朝食に定食屋に行ったら「ほうれん草のおひたし」を追加する。サイゼリアに行ったら「ほうれん草ソテー」を追加する。などから始めるとよいでしょう。もし、それでも、ハードルが高いと思われる方は、青野菜に近づく一歩として、市販の青汁を飲むのもよいでしょう(最近の青汁は、昔と比べて飲みやすくなっています)。大切なことは、どんな小さな一歩でもいいので、青野菜を増やそうと、行動することなのです。

世界の誰もが尊敬する野球選手のイチローは、「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」という言葉を残しています。我々ビジネスパーソンも、いつまでも活躍し続けるために、小さな健脳習慣を続けていきましょう。

■出典

Daily Leafy Greens May Slow Cognitive Decline(ラッシュ大学 2017年12月20日)

Nutrients and bioactives in green leafy vegetables and cognitive decline Prospective study(Neurology 2017年12月20日)

■プロフィール

健康マネジメントスクール 水野 雅浩(みずの まさひろ) 

1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。

■保有資格

日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ

健康マネジメント専門家

健康マネジメントスクール代表。作家・講師。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。企業・行政・大学で「仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント」、学習塾で「子供の成績を上げる食事・睡眠習慣」をテーマに講師。著書に『親子で作る健康習慣「本番力」で受験に勝つ』がある。中央大学法学部卒業後、介護サービスに携わり10年間、人の老化と向き合う。その後の香港勤務では海外のビジネスパーソンらが実践する健康投資を目の当たりにする。日本に帰国後、12年、外資系ヘルスケア企業で商品開発の責任者を担う。1975年生まれ。福岡在住。

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