Yahoo!ニュース

【さいたま市岩槻区】にんぱく裏側 江戸小路にある人形作家が手がけるカフェを取材しました♪

mamie地域ニュースサイト号外NETライター(さいたま市)

「人形のまち岩槻」に今秋リニューアルオープンしたカフェを紹介します。

東武野田線(愛称:東武アーバンパークライン)「岩槻駅」東口から徒歩12分ほど、

「岩槻人形博物館(愛称:にんぱく)」の裏側 江戸小路にある、伝統と新しさを兼ね備えたカフェをご存知ですか?

そのカフェとは、こちら。2023年10月4日(水)にリニューアルオープンした「悠久rest(ゆうきゅうレスト)」です。

「あれ?ここって…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、「悠久rest」の奥には、埼玉県指定無形文化財技術継承 二代目・三代目 石川潤平工房(「人形処 靖月」)があります。

また、「悠久rest」の場所には、7月1日(土)~10月1日(日)の夏季限定で、ふわふわのかき氷とテイクアウトの和風フラッペを楽しめる「けずりひ 靖月少納言」がオープンしており、うだるような夏の暑さに、癒しのひとときを与えてくれるおいしいかき氷でほっと一息つかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、「悠久rest」は「けずりひ 靖月少納言」の2階に、「けずりひ 靖月少納言」と同じく7月1日(土)にオープンしていましたが、「けずりひ 靖月少納言」の営業終了に伴い、10月4日(水)に1階へ移転する形で、リニューアルオープンしました!

ハンドメイド作品の販売場所をお探し中の方は、ぜひお店の方へご連絡を♪
ハンドメイド作品の販売場所をお探し中の方は、ぜひお店の方へご連絡を♪

「悠久rest」では、ハンドメイド作家の作品を委託販売しており、様々なハンドメイド作品を購入することができます。畳の部屋でゆっくりと、お店の方やお客さんとの会話も楽しみながら、お気に入りの品を選べるのも「悠久rest」のポイントです。

また、「悠久rest」をレンタルスペースとして貸し出すプランもあり、ハンドメイド作品制作や、ベビーマッサージ等の少人数制のワークショップが既に開催されています。最新情報は、ぜひInstagramをチェックしてみてください。

さて、カフェと言えば、気になるのがお店のメニュー。

悠久rest メニュー

FOOD

☆ 本日のケーキ…取材した日は、チーズケーキとガトーショコラの2種類がありました。ケーキの種類は変わることがあるそうですが、2種類ほどご用意があるそうです。

☆ 焼菓子各種…テイクアウトも可能。ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。

DRINK

☆ コーヒー(HOT/ICE)

☆ 紅茶(HOT/ICE)

☆ カフェオレ

☆ レモンソーダ

☆ ミックスベリーソーダ

☆ オレンジジュース

「悠久rest」では、添加物を使わないお菓子作りをされている「キッコ メリエンダ」のケーキや焼菓子を販売しています。

そして、なんといってもこちらのカフェの醍醐味は、おいしいドリンクやケーキを楽しみながら、人形作家 石川潤平の作品を愉しめることにあります。

博物館や展覧会等とはまた違った角度から人形を眺めることができ、その奥深さに思わず感嘆のため息が漏れます。そして、実家に眠る人形も大切にしなくては! と改めて考えさせられました。

取材時、節句に人形を飾るのは、礼儀作法を学ぶ意味合いもある、と教えていただきました。

・ 人形に触れる前には、手をきちんと洗う。

・ 高価な物だから…と、子どもが触るを拒むのではなく、お子さんに人形が大切な物であることを伝えた上で、3才くらいから自分で並べるように促す。

・ 節句が終わったら、「ありがとう」や「また来年」の気持ちを込めながら、お子さんと一緒に収納をする。

節句を通じて、手を洗う習慣が自然と身につくだけではなく、人や物を大切にする心が育まれ、昨年は間違えた並べ方が今年はこんなに綺麗に並べられている! と、親が子の成長を実感する場でもあり、物事が終わると片付けまでがセットであることを身につけられる…。

正直、自分の子育てを振り返り、思わず胸痛みました。その後悔を次の節句に活かそうと思います。

「人形はお顔が命」とも言われますが、人形作家 石川潤平の作品は、お顔の随所に、緻密な技が光ります。髪の毛の生え際は、細い筆で、1本1本描かれています。また、殿と姫とでは、生え際の髪の長さが異なる点にも趣を感じられます。

そして、まるでやさしく見守ってくれているかのようなその美しい目は、「笹目技法」が用いられています。一見すると、3本ほどの細い線で描かれているかのように見えますが、実は、薄い墨を細い筆を使って、片目で50本以上の線を重ねています。幾重にも重ねた線と、まぶた部分のふくらみとがあわさることで、正面から見たとき、斜めから見たとき、横から見たとき…など、見る角度や人形との距離感等によって、その表情が変わることを実感することができます。これぞ、人形作家 石川潤平の織りなす技です。

そして、お店には特別な人形も飾られています。写真奥の雛人形は初代 石川潤平の作品。手前の雛人形は初代と三代目が共同制作した作品です。親子三代にわたり、その技術の継承に努める石川潤平の魂の宿った作品は、思わず目の前で正座をして、じっくりと眺めたくなる逸品です。

「人形のまち岩槻」の悠久の歴史に思いを馳せ、伝統と新しさとが共演する、カフェでほっと一息ついてみませんか?

悠久rest

☆ 住所:埼玉県さいたま市岩槻区本町4-5-9

☆ 公式SNS:悠久rest(Instagram)

☆ 営業時間:11:00~17:00

☆ 営業日:水曜日〜土曜日

※ 営業時間や営業日は異なる場合があります

地域ニュースサイト号外NETライター(さいたま市)

男の子3人(10歳、8歳、6歳)の母。さいたま市在住。地域ニュースサイト号外NETで、さいたま市緑区・浦和区とさいたま市のライターをしています。現在の文化学園大学(当時は文化女子大学)を2011年に卒業しており、ファッションやインテリアやアート鑑賞が好きです。さいたま市のさまざまな話題を発信できたらと思っています。よろしくお願いします。

mamieの最近の記事