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2歳児のイヤイヤ期がひどい!いつまで続くの?具体的な対処法は?

もあ指導しないゆる保健師

2歳児のイヤイヤ期がひどい!
いつまで続くの?
具体的な対処法は、どうしたらいいの?

とお困りのパパママ。

いやいや期がずっと続いたらどうしよう…

癇癪起こされるとつらい、どうやってかかわればいいの?

そんな悩みをもってるパパさんママさんたちは多いんじゃないでしょうか?

赤ちゃんの頃に比べて力が強くなり、手加減もわからない、言葉もしっかりはわからない2歳児のイヤイヤと闘うママやパパは毎日大変!

この記事を読んでわかること

・なぜイヤイヤ期が起きるのか
・イヤイヤ期の子どもにはどのようにかかわればよいか
・元保育園ナースの保健師が教える!
 即イヤイヤをとめたいときの応急処置

2歳児のイヤイヤ期に悩むママ・パパのみなさん、どうぞ読んでみてくださいね♪

個人差はあるものの、早い子なら1歳半ごろから、遅い子なら3歳すぎて、多くの場合2歳ごろにピークでやってくるイヤイヤ期。

イヤイヤ期って、そもそもどうしてやってくるのでしょうか?

ここではイヤイヤ期がどうして起きるのか、その理由について解説していきます。

自分のやりたいことに対する欲求と自分を認めてほしいという気持ちの芽生え

2歳ごろになると、自我がめばえてきて「自分で!」と主張できるようになってきます。

自分で服を着たい、自分で靴を履きたい、自分でご飯を食べたい、いつでもお気に入りのミニカーを持っていたい…などなど

これらは自分のやりたいことに対する欲求です。

それとともに、「自分を認めてほしい」という気持ちもうまれてきます。

これが自我の欲求です。

身の回りのさまざまなことにこだわりが出てきて、思い通りにならないとどうにかして自分の要求を相手(多くの場合身近な大人)に伝えようとします。

2歳児は語彙も少なく、自分の気持ちを上手に言葉で伝えることが難しい年頃です。

そのために、暴れる、怒る、泣きさけぶといった形で自分の思いを伝えようとします。

集団の中だろうが外出先だろうが時間に余裕がなかろうが、自分の思いが通じないことは我慢ならない!!!というのがイヤイヤ期の子どもたちです。

我が家の息子もイヤイヤ期の頃は夕飯前にアンパンマンを見せろって毎日ギャン泣きしたり、ミニカー持ってご飯食べるって聞きませんでした…

絶賛イヤイヤ期の娘は毎日自分で服を選ぶ、パジャマをすんなりと着せてくれないなど頭を抱えることばかりです(笑)親は疲れちゃうよね。

ただ、自我の要求や自分でやりたいという気持ちが芽生えるのは成長していくうえで必要なことです。

大人になって、わが子が何もかも自分で決められなかったり、人からやってもらうから…と自分では身の回りのことを何もしなかったりしたら困りますよね?

イヤイヤ期が起こるのは正常に発達・成長している証なのです。

イヤイヤ期の2歳児が言う「イヤだ!」には理由がある

イヤイヤ期の子どもたちには、自我の欲求、自分のやりたいことに対する欲求があることをお話ししました。

つまり、子どもが「イヤだ!!!」と駄々をこねだす際には、その子にとっての何か理由があるのです。

イヤだって言いだした前後の状況を思い出してみましょう。

我が家の子どもたちが「イヤだ!」というタイミングで理由だと考えられるものは以下の通りです。

皆さんのお子さんはどうでしょうか?

イヤイヤポイント

・アンパンマンのテレビが見たいのにママがつけてくれない

・今はお風呂に入りたくないのにお風呂に入れられる

・ごはんを食べるときにイスに座りたくない、妹の食べてるもの(離乳食)を僕も食べたい

・トイレに行って座りたい、オムツにおしっこをしたくない

・いつでもミニカーを持っていたい、ごはんのときも手放したくない

・まだパパが起きてるから寝たくない

・着替えを自分でしたい

・自分で服を選びたい

・パジャマが気に入らないから着たくない

・とりあえず理由は分からないけど嫌なんだもん

うちではざっくりこんな感じですかね。多分もっと複雑でいろんな理由があるとは思いますが…

基本的にイヤイヤが起こるとき、前後の状況をみると必ずある状況が発生しています。それは

自分(子ども)の意にそわない行動を強いられる
自分(子ども)のやりたいことを先回りしてされてしまう
自分(子ども)のやりたいことを阻まれる

2歳児のイヤイヤが爆発する際には多かれ少なかれこれらの状況が発生しています。

これは冷静になるとわかるんだけど、急いでるときとかはその場でちゃんと分析できないんですよね…

2歳児のイヤイヤにどうやって対応したらいいの?

2歳児のイヤイヤ期について理解が深まったところで、対応方法について書いていきたいと思います。

イヤイヤ期の対応で気をつけたいこと

一番大切なのは、

基本的に、満たしてあげられる要求にはこたえること!

です!!!

子どもの【自分でやりたい】という欲求は、全てを受け入れるわけにはいきませんが、きいてもよい欲求についてはなるべくなら認めてあげて、子どもの気持ちを満たし「自分はできたんだ」という達成感をもてるようにすることが大切です。

社会的なルールやおうちのルールに反することは厳しいですが、これについても必ず満たせる要求はあります。それは

子どもの自我の要求を受け入れることです

ルールに反するから子どもの要求に沿えない、時間がないから自分でやらせてあげる余裕がない、というときには「認めてほしい」という自我の欲求を受け入れてあげます。

イヤイヤ期の子どもの爆発の一因として、「自分の気持ちをわかってくれない大人の態度が気に入らない」というものがあります。

子どもがヒートアップすると、ついママやパパもイライラして「認めてやるもんか!」と意地になりがちです。

お恥ずかしいですが、私も余裕がないときにそうやって無理やりいうことをきかせようとしたことがあります(笑)

結局、無理にいうこときかせようとするとたいていヒートアップして手が付けられなくなってしまっていましたがね…

「これがやりたかったね」「アンパンマン見たかったね」「ミニカー大好きだもんね」と一言子どもの気持ちを代弁して受け入れる姿勢をみせましょう。

子どもに対して、「ぼく/わたし のやりたいことは分かってもらえている」「認めてもらえている」という気持ちを受け入れてから、次へ切り替えていく手助けをしていくことがイヤイヤへの対処法として有効です。

2歳児のイヤイヤへ。具体的な4つの対応方法について

具体的に、次のように対応していくのが望ましいです。

・可能であればやり直す

・小さな選択でよいので、子ども自身に選ばせる

見通しをもてるように、先に伝える

・おともだちやキャラクターの力を借りる

それでは一つずつ書いていきます。

可能であればやり直す

イヤイヤ期の子に特に多いのが「自分でやりたかった!」と駄々こねることです。

ズボンを自分で履きたかった、帽子をとりたかった、車のドアを開けたかった、電気をつけたかった、オムツをとってきたかった…これらは、子どもの気持ちに共感して元に戻してやらせてあげるとよいでしょう。

やり直しに多少時間がかかったとしても、これによって気持ちの切り替えができることがあります。

ちなみに保育園勤務時代も自宅でのイヤイヤが生じたときにも、やり直しはめちゃくちゃ効果ありでした!

やり直しさせてあげたらケロリと機嫌が直ることは多い印象です。

子どもとしても、「わかってもらえた!」「自分でできた!」と感じられ、満足できます。

そんなわざわざ時間のかかること…と思うかもしれませんが、その後の流れがスムーズになると思うとトータルでは時間がかからないと思います。

保育園での成功率も高かったので、多くの子に対して効果があったことは確かです。

小さな選択でよいので、子ども自身に選ばせる

選択を自分でする、というのは子どもにとって大きな意味を持ちます。

しかし、選択肢が多すぎたり、そもそも何を選んでよいのかわからなかったりすると自分で選びたいのに癇癪を起してしまうのがイヤイヤ期の子どもです。

私たち大人も、たくさんのものやぼんやりとした選択肢から選ぶよりも、具体的な2つから1つを選ぶほうが選びやすいですよね?

具体的にどうすればよいかというと、子どもの様子をみて自分でやりたいかな?と感じたら

「お靴は自分ではく?ママがお手伝いしようか?」や、「お洋服はこっちとあっち、どっちにしようか」など、小さくてよいので選択肢を与えて自分で選ばせるとよいでしょう。

注意すべき点は、あまりたくさんの選択肢を与えないことです。

選択肢がたくさんありすぎると迷ってしまうので、わかりやすく2択くらいがよいでしょう。

小さな選択をたくさん子どもにさせてそれを認めることは、自己肯定感や自分で考える意欲も育てます。

選択をさせる=あなたを信頼してるよっていうメッセージにもなるわけです。

AIの技術が発展してきたこれからの時代を生きる子どもたちに必要なのは「自分で考える力」ぜひ積極的に選択させたいですね。

見通しをもてるように、先に伝える

子どもに行動をさせるときには理由がありますよね。

これから散歩に行く、買い物に行くなどなど…

「お靴をはいたら、お買い物に行くよ」「帽子をかぶってお散歩に行こうか」など、この後何をするかを具体的に伝えると子どもも見通しがたてられ、気持ちがそちらに向かうことがあります。

「お散歩にいくから帽子をかぶろうね」「お買い物にいくからお靴をはこうか」といったように、先に伝えられることは伝えるとよいでしょう。

遊びに行くならやろう!といったように、気分を上げる要因にもなります。

おともだちやキャラクターの力を借りる

おともだちが近くにいる場合は、

「すごい!〇〇ちゃんは静かに待ててる、かっこいいね!」

「わあ、〇〇ちゃんは、もう準備できたんだ!」

というようにできていることを褒めるのも一つの方法です。

人が褒められていると「自分も!」となるのがイヤイヤ時期の子どもたちの特徴でもあります。

注意しなくてはならないのは、褒めるついでに「どうして○○ちゃんはまだできないの?」など比較して下げるようなことは言わないということです。

また、以前はできたことがあるのならば「あのときは○○できてすごかったもんね」とできたときのことを思い出せるような声かけをすることもよいでしょう。

他には、お気に入りのぬいぐるみやキャラクターを使って声掛けをするとすんなり聞いてくれることもあります。

場合によっては叱らなきゃいけない?

いろいろ工夫して対応しても、場面によって子どもを叱る必要がでてきます。

穏やかに理由を説明してきいてくれればいいのですが、まあ難しいでしょう

正直、育児書によくあるような、穏やかに言い含めるだけで全て言うこときく子なんてみたことないです(笑)

ただし、叱る場面は大きく3つです。

・危険なことをしたとき

・人を傷つけるようなことをしたとき

・社会のルールを破って、人に迷惑をかけたとき

言葉をすべて理解することが難しいイヤイヤ期の子どもに対して、なんでもかんでも叱っていたら、叱る効果は薄れますし親子ともに疲れてしまいます。

おうちのルールはあるでしょうが、言葉が通じるようになるまではある程度の諦めが必要です。

叱るべきポイントは絞り、短い言葉で、その場ですぐに、確実にやめさせるようにします。

危ない行為を制止する(道路に飛び出そうとする、ストーブを触ろうとする等)際は、うしろから腕をホールドして抱きしめるか、羽交い絞めにするようなかたちで制止します。

体ごと制止せずに声掛けだけだと間に合わない場合があるので、必ず動きとセットにしましょう。

このようにかいていますが、まず一番に親がしなくてはならないのはなるべく叱る場面をつくらないように努めることです。

例えば…まだ静かにしなくてはならないということがわからない子どもを、静かにしなくてはならない場所に連れていかない(どうしても必要な時以外)、時間に余裕をもって行動する、わがままを言ったり駄々をこねたりしたら気をそらす などです。

おうちのルールを守らずに家の中で泣きさけんだり暴れたりした際は、私はできない理由を伝えて気持ちがおさまるまでそっとしています

泣きさけんだら親が自分の言うとおりになる、と学ぶと、泣いたり暴れたりすることで自分の要求を通そうとするのがイヤイヤ期の子どもです。

叱るのではなくあくまで淡々と理由を説明して大げさに反応しないことが大切です。

子どもの気持ちによりそう一言は忘れずに声掛けしておきましょう。

元保育園ナースの保健師が教える!即イヤイヤをとめたいときの応急処置!

ここからは私の保育園勤務と、2児の母としてまさにイヤイヤ期の子どもを育てている経験から取得した即イヤイヤをとめるための応急処置について紹介します。

効いたらラッキー!くらいな感じで試してみてくださいね。

好物をさしだす

ご飯を食べるのが嫌だとか席につかないだとかごねてるときに効きます。

あんまり繰り返すとごねれば好物がもらえると思うので、頻回に使わない方がいいですが…

もう無理食べてよ~!ってなったときは使ってみてもよいでしょう。

一度席についてしまえばそのまま他のものも食べだす可能性もあります。

保育園では集団の力か、そのまま完食してくれるパターンが多かったです。

食事の時間=おなかがすいている ことが原因なこともあるので、ごはんを食べるきっかけをつくればすんなりいくようです。

歌で気をそらす

子どもの好きな歌で気をそらします。

童謡でもいいですが、Eテレで流れる子ども番組の歌やキャラクターソングなどはめちゃくちゃ効きます。

一緒に歌いだしたりして、かわいいです。

特に失うものもないので積極的に使っていきたい手段です。

お気に入りのおもちゃや絵本を出す

おうちにいるときに使える方法です。

気をそらす系はストレスがかかりにくいのでお互いのためにもよい方法です。

新しいおもちゃも効果抜群です。

一人ミュージカル

ママやパパがミュージカルのように歌ったりおどったりします。

キャラクターになりきるのもよいでしょう。

子どもが一緒になっておどったりします。

あと、ママやパパも歌詞や振り付けを頭で考えることで、考える脳が活性化し、怒りの感情が小さくなります。

部屋を移動する

場所がかわると気持ちが切り替わることもあります。

可能であれば移動してみるのもよいでしょう。

飲み物を飲ませる

お茶や水を飲むことで気分が切り替わることもあります。

大人にも有効な手段なので、ママやパパのクールダウンにも使えます。

私が保育園で勤務していた時も、今の子育ての中でも複数の方法を次々試しているといつの間にか落ち着いていることがたくさんありました。

1つがダメなら次の手だ!といろいろ試してみましょう☆

おわりに

イヤイヤ期の子どものお世話は本当に大変…

親も一緒になってイヤイヤ言いたくなっちゃいますよね。

この時期の子どもたちに対しては、言うことをきかない期間なんだ、どうしようもないとあきらめることも時には必要です。

イヤイヤ言うけれど、ちょっとしたことで機嫌がコロリと直ったり、イヤイヤしていないときはとってもかわいいのもこの時期の特徴ですよね♪

いろいろ試行錯誤しながら、ともに頑張っていきましょう☆

読んでいただき、ありがとうございました!

指導しないゆる保健師

子どもの笑顔が増える楽メンタル☆.*子どもの理性を育てて、穏やかで充実した子育てライフを送ろう!脳科学×心理学、たくさんの家族と関わってきた経験をもとに子育てに役立つアレコレを発信していきます♪毎週金曜日21時30分更新(不定期更新あり)保健師&ライターとして活動中です(^-^)

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