【葛飾区】1年に1度大晦日の夜にお地蔵様の縄が解かれる! 初詣は結びだるま市も開催中の南蔵院へ
間もなく2022年も終了ですね。東水元にある「業平山 南蔵院 (なりひらさん なんぞういん)」では1月31日まで結びだるま市を開催中。更に大晦日には、この寺院のシンボルともいえる縄に巻かれたお地蔵様の縄解き供養が行われます。
「業平山 南蔵院」はJR金町駅北口から徒歩15分程歩いた、都立水元公園にほど近い場所にあります。伊勢物語で知られる平安時代の歌人「在原業平」が、隅田川での舟遊び中の転覆事故で亡くなった人々を弔ったのが南蔵院の始まりだそうです。
もともとは墨田区にありましたが昭和初期にこの地に移転されました。
現在「南蔵院」では、1月31日まで年末年始の風物詩ともいえる「結びだるま市」を開催中で入口の山門にもだるまさんの姿が。
境内には結びだるまの並ぶ棚があり、年末年始を感じる風景です。この期間中、開眼供養されただるまを購入することができます。
美しい境内の正面奥に、「南蔵院」のシンボルともいえる「しばられ地蔵尊」がお祀りされています。
このお地蔵様には、江戸時代にかの有名な「大岡越前」が呉服問屋の反物を盗んだ盗賊団を一網打尽するのに一役買っていただいたという面白いエピソードがあり、盗難除け、足止め、厄除け、縁結びなどあらゆるご利益があるとして多くの人に祈願されてきました。(詳しいエピソードについては南蔵院HP参照)
祈願者は向かって右手にある縄をお地蔵様にかけ、祈願をします。
年末のこの時期になると祈願者の1年分の縄で鼻から上のお顔がようやく見えるといった状態の丸々としたお地蔵様ですが、1年に1度、大晦日の夜の「縄とき供養」ではこの縄が解かれ、お地蔵様の本来の姿を拝むことができます。
今年の縄解き供養は12月31日 23時30分~ こちらの見学は特に予約等は必要ないそうです。
しばられ地蔵尊が有名な南蔵院ですが、他にも、またがると出世するとされている「出世牛」が祀られていたり、樹齢450年といわれる老松があったり、境内も白御影の砂利がとても美しく、見どころの多い寺院です。
お地蔵様やリラックマの可愛い絵馬で願掛けすることもできますよ。
除夜の鐘は事前予約制ですが、今年は一般の方の参加ができるそうです。
1年に1度、大晦日の夜にお地蔵様の縄解き供養が行われる「業平山 南蔵院」。ぜひ縄が解かれたばかりのお地蔵様に初詣祈願して、2023年、気持ちも新たにスタートしてみてはいかがでしょうか?
【業平山 南蔵院 (なりひらさん なんぞういん)】
住所:東京都葛飾区東水元2-28-25
電話:03-3607-1758
開門時間:9:00~16:00
(大晦日は9:00~翌2:00 23:30~縄解き供養)
南蔵院公式HP