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キャンプ場でのSNS投稿がトラブルに「狙われる」情報発信とは

モロケン/MorokenGo旅とキャンプのYouTuber

昨今のキャンプブームもあってかInstagramやTwitterなどのSNSに、キャンプを楽しむ様子を投稿するキャンパーの姿がよく見られます。

こだわった設営の様子やキャンプ飯、購入したギアを投稿し、インターネット上での交流が盛んだと言えるでしょう。特に週末は、設営したテントの写真がSNS上で大量に確認出来ます。

しかし、その様なSNS投稿が原因でトラブルに巻き込まれることがあります。

設営写真から居場所が特定された・・・!

位置情報やハッシュタグと共に、キャンプ場の名称をリアルタイムで更新すると、当然ながら「誰が」「どこにいるか」瞬時に把握されてしまいます。

また、居場所を伏せた状態で投稿したとしても、テントと一緒に写った特徴的な景色から何処のキャンプ場にいるか分かってしまいます。

心温まる交流のきっかけになるのであれば、居場所を特定されるのも悪い話ではありませんが、恐怖を感じる事態に陥る可能性も忘れてはいけません。

特に女性キャンパーは、男性よりも付き纏いの被害に遭ってしまう可能性があります。同伴しているキャンパーが居たとしても、一人になるタイミングがあればリスクになります。

男女問わず、SNS上でリアルタイム実況は特定のリスクが高まります。静かに過ごしたいのであれば、家に帰ってから「思い出投稿」としてSNSを利用した方が賢明でしょう。

盗難被害のターゲットに・・・

居場所が特定されることでキャンパー自身ではなく、愛用のギアが被害の対象になる場合もあります。

SNSの投稿により「どこに」「何があるのか」悪意を持った人物が、サイト内を物色する必要なく知ることが出来てしまいます。特に高価なギアを並べた写真をリアルタイムで投稿していると、警戒心が薄いとターゲットにされかねません。

特にソロキャンパーは、サイトを無人にせざるを得ないタイミングがあります。戻って来た時には奮発したギアが盗難被害に遭っていた、なんてことになってしまうと折角の楽しいキャンプも台無しです。それだけではなく、盗難被害に遭ってしまうと、キャンプ場自体の治安に不安を感じざるを得なくなってしまいます。

また、夜間のうちに盗難被害に遭う場合もあります。テントの中とはいえ、布一枚しか隔てるものがありません。次回も気持ちよくキャンプを楽しむためにも、リスクはなるべく減らしましょう。

夜間はテントの中に収納したり、盗難対策に南京錠を利用するキャンパーも最近は多く見られます。他にもキャンプ場での盗難被害を保証する保険もあるので、万が一の事態に備えることが出来ます。LINEのキャンプ保険など、複数社から盗難保険のプランを選ぶことが出来るので、目的に合った保険に入るのも対策の一つと言えるでしょう。

ワイヤータイプの南京錠であれば多くのテントに取り付けできます 

LINEのキャンプ保険は盗難にも対応
LINEのキャンプ保険は盗難にも対応

SNS投稿が原因のトラブルに巻き込まれないために

①リアルタイムの居場所がわからない様にする

②時間差投稿でも場所の詳細を伏せる

③誰でも見ることが出来る事を前提に投稿する

SNSを更新する際は、上記の点に気をつけると良いでしょう。SNSの投稿によって、詳細な居場所がわかるからこそ起こりうる問題なので、そういったことが分からない内容であればトラブルにはなりません。

昨今のキャンプブームもあり、トラブルが多くなってしまう状況にあります。安全にキャンプを楽しむ為に、キャンパーを取り巻く環境に柔軟に対応することも必要です。

ですが大前提として、加害を加える方に問題があります。そして十分に対策を取っていても、トラブルに巻き込まれてしまうこともあります。

キャンプ場とはいえ、野外であるということには変わりがありません。野外という特殊な環境下であることに留意し、キャンプを安全に楽しみましょう。

旅とキャンプのYouTuber

唯一無二の映えるキャンプ動画を配信しています。元福岡県警察官で現在はYouTuber。九州でSNSのサポートをする会社ミセカタのスタッフ。SNS上の見せ方や見え方を考えている人です。本名:諸藤健太郎。

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