タイトル画像

焚火はOKでも煙草はNG?キャンプ場の喫煙論争

モロケン/MorokenGo

旅×キャンプ系YouTuber

QRコード

スマホ版Yahoo! JAPANのフォローで最新情報をチェックしてみよう

焚き火の煙は許しても煙草の煙は許されない時代か? キャンプ場の喫煙論争どちらも「正しい」キャンプ場の喫煙論争

全面禁煙もしくは喫煙所のみで喫煙を許可するキャンプ場と聞くと、時代の変化を感じるキャンパーも多いと思います。

キャンプ場の喫煙問題が話題になると「屋外だから問題ない、そもそも焚き火の煙も有害だ」という喫煙に寛容な意見や「せっかくの空気が煙草の煙で不味くなる」「キャンプ場で喫煙するという行為は喫煙所で焚火をすることと一緒だ」といった禁煙派の意見も激しく飛び交います。

この様に、たびたび話題になるキャンプ場の喫煙問題ですが、そもそも何故、全面禁煙や分煙を定めるキャンプ場が現れたのでしょうか?

それは2018年に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、屋外での受動喫煙についても周囲の状況に配慮し喫煙をおこなうことが定められた為です。そこで2020年4月1日の全面施行に合わせて、喫煙に関するルールを定めたキャンプ場もありました。

周囲の状況に配慮し喫煙をおこなう例として「出来るだけ人がいない場所で喫煙をおこなうこと」「子どもや患者に近い場所では喫煙をしない様に配慮すること」などが挙げられています。これを守る為、喫煙に関するルールを定めているキャンプ場が出てきました。

この法律は過去の状況を踏まえ、日常的に健康に影響を与える要素であった喫煙による煙を対象にしているので、焚き火という行為が街中でも盛んにおこなわれていれば焚き火も規制の対象となっていたでしょう。

しかし焚き火に関しては、廃棄物処理法や消防法に則って、市町村の条例でそもそも焚き火を禁止している場合が多く、健康への配慮といった問題以前に対策が取られています。

つまり焚火に関しては健康増進法で制限する以前に規制の法律が成立しているので、「焚き火の煙も煙草の煙も有害だから喫煙のみを禁止することは不公平である」とは言い難いでしょう。

太陽光で着火できるソーラー点火器

喫煙者はキャンプ場から追い出されて当然か?

健康増進法では屋外の喫煙に関しては「出来るだけ人がいない場所」「配慮」といった形で、室内と比較すると曖昧表現となっています。言い換えれば、条件を満たしていれば喫煙をおこなうことは問題ないということです。

また、風向きなどの条件でも煙が流れる場所は当然変化するので、厳密な定義をおこなうのは更に難しくなります。

つまり、キャンプ場での厳密なルールを定めようとすれば、完全自由喫煙もしくは全ての環境下で完全禁煙といった極端な結論に行き着くことでしょう。

「配慮」という曖昧な境地

キャンプ場が喫煙に関して厳密なルールを設けていないのであれば、喫煙者は「配慮」していればどこで喫煙をおこなっても問題はありません。つまり厳密なルールとして制限されていないということは、喫煙を徹底的に非難する根拠もないということです。

「配慮」という極めて抽象的な表現に留まる限りは、キャンプ場の喫煙問題は完全に解決しがたい事柄と言えるでしょう。喫煙者も非喫煙者も、ルールが定められていないキャンプ場に関しては、曖昧な定義の中で利用するほかありません。

「どちらが正当であるか」を主張し続けるのではなく、お互い譲歩しつつ妥協点を見つけることが結果的にストレスの少ない状態につながるのではないのでしょうか。

シェア

いいね

コンテンツへの感想