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【札幌市】北海道開拓の村で「雛めぐり」~10建造物に23組のひな人形を展示中~

ムライヒロコ酒販店勤務/すすきの界隈人/ヒルノミスト(札幌市)

3月が近づいてきましたよ!
どんどんと春を呼び寄せていきましょう!!
ひなまつりも近いということで、10建造物に23組もひな人形が展示されているという「北海道開拓の村」雛めぐりしてきました。
大変素晴らしかったのでおすすめご紹介です。

北海道開拓の村「ひな飾り」
札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
期間2024.2/17~3/20
開村時間 AM9:00~PM4:30
休村日 月曜日(祝日・振替休日の場合は、翌日)
TEL 011-898-2692
入場料等詳細は公式HPでご確認ください。

・小ネタ・
札幌観光協会公式の「さっぽろグルメクーポン」というアプリがあるのですが、メニューの中にその場で当たり外れがわかるポイントくじというのがあり羊ヶ丘展望台、さっぽろテレビ塔、北海道開拓の村、北海道博物館の入場券がWEBガラポン抽選で当たります。(使用期限なし)
以前当たって温めていたデジタルクーポンを今回使わせていただきました!
800円は大きいです。JR北海道バス1日乗りホーダイきっぷ(800円)分が出ました。ありがたい。

ひな人形マップを頼りに村内を歩きます。
左奥の水色の箇所あたりは「漁村郡」
右奥あたりは「農村郡」
右手前あたりは「山村郡」
赤いひな人形マークがある「市街地郡」でひな飾りが展示されていました。

マップの中にはひな人形の飾り方、飾りの名前や意味が書かれていますので雅びな姿を拝見しながら学びも得られるのです。

雛めぐり開始!
まずは入村口「旧札幌停車場」です。
今年の雪まつりの大雪像にもなりましたね。
【昭和初期】【昭和28年(豆雛)】2組展示

1.昭和初期のひな人形

2.昭和28年のひな人形
コロンとコンパクトで可愛いですね。

ひな人形がある建造物の近くにはこちらのマークがありわかりやすくなってました。「桃の節句」なので桃の花ですよ!

「旧開拓使札幌本庁舎」
【昭和44年】【昭和50年】2組展示
農村部まで行く馬そりは1度に乗れる定員があるので入村時すぐに予約をするのがベターです。
馬そり:12月~3月の土日祝日(大人15才以上250円、子供3才~14才)100円)

旧開拓使札幌本庁舎の2Fは休憩室になっていて広々としたラウンジ。
3.昭和50年のひな人形(左)
4.昭和44年のひな人形(右)
個人的には右側のひな人形がしっくりきます。
人形の久月で買ってもらった記憶がありますよ。

桃色の建物は「旧浦河支庁庁舎」
【明治末】【大正8年】【昭和5年】【昭和21年】4組展示

左から5.明治末期、6.大正8年、7.昭和21年。
明治末期のひな飾りは男雛が右にいらっしゃるのですよ。
古式のスタイル。ここにも注目です!

8.昭和5年のひな人形

「旧来正旅館」
【大正14年】【昭和初期(展示棟由来)】2組展示
市街地商業建造物は当時の人の生活を感じ取ることができてワクワクしますね。

9.昭和初期のひな人形
9.昭和初期のひな人形

ケースに入っている左の瓶はサッポロビールにナポリンですよ!
旅館の玄関には当時の列車の時刻表が貼られていて旅心を刺激されました。

10.大正14年のひな人形
こちらも右男雛です。
開拓の村で建造物と一緒に細部を見ていただきたいので引き画像が続きますよ。
この雰囲気の中で歴史ある「ひな人形」を鑑賞できる機会はそうそう無いです。
しかも23組ですよ!

「旧三枡(※)河本そば屋」(※)枡→□に右上がり斜め線(機種依存文字)
【昭和29年(展示棟由来)】1組の展示

11.昭和29年のひな人形
その昔、小樽にあった河本そば屋。
壁には当時の広告、かけそばが拾銭の時代です。

「旧武井商店酒造部」
【大正中期】【昭和10】2組展示

明治時代にこのような酒蔵が泊村にあったんですね。
建物内部には酒造りの道具が並び心踊りました。
越後杜氏を招き入れ「松の露」「玉の川」という銘酒をつくっていたとのこと。

酒蔵の暖簾がカッコイイです。
酒蔵の暖簾がカッコイイです。

手前12.大正中期
左奥13.昭和10年

「旧武岡商店」
【昭和2年】【昭和9年】【昭和32年】3組の展示

14.昭和9年のひな人形(奥)
15.昭和32年のひな人形(手前)

16.昭和2年のひな人形
武岡商店は米穀、雑貨、荒物など扱う商家さんだったようです。
市街地郡には当時を再現した人形がいることが多いのですが、見れば見るほどリアルで今にも動き出しそうなんですよ。。。アテレコで会話が流れます。

「旧松橋家住宅」
【昭和29年】【昭和32年(展示棟由来)】2組の展示と雛軸(絵入掛図)
さぁ、雛めぐりも後半戦です。
こちらは一般住宅の松橋家。とは言っても会社を経営されたり宗教や哲学の研究をされていた方のようなので展示資料の書物が凄い。
本棚を見ているだけでワクワクしました!

17.昭和29年のひな人形(左)
18.昭和32年のひな人形(右)

絵入掛図
総天然色で美しき掛図です。

村内どこを歩いても除雪が素晴らしくおもてなしを感じました。
大きな道は除雪車ですが、建造物周りの小道や段差がある箇所はマンパワーで除雪されているとのことで頭が下がります。

「旧青山家漁家住宅」
【昭和5年(展示棟由来)】1組の展示
ひな人形は大きな母屋の中の仏間に展示されていました。

19.昭和5年のひな人形

母屋ではボランティアの方が囲炉裏に火を入れて皆さんを迎えていらっしゃいましたよ。おかげで暖が取れました!
いよいよ雛めぐり最後の場所へと向かいます。

「体験学習棟」
【大正10年】【昭和20年】【昭和30年】【平成2年】4組の展示
スタッフさんと折り紙でひな人形を折ることもできる体験施設です。

左から
20.大正10年のひな人形
21.昭和20年代のひな人形
22.昭和30年のひな人形
23.平成2年のひな人形
無事23組のお顔を拝見でき雛めぐり完了です!感無量。

前出で「しっくりくる」と書かせていただいた昭和44年のお雛様。
顔がふっくら丸みがあります。
この頃の日本は高度成長期の真っ只中、時代が反映されているかもしれませんね。

平成2年のお雛様は顎も細く現代顔。
バブル期後、食生活やライフスタイルが変化していく始まりを感じましたよ。

今回23組の歴史あるひな人形を鑑賞させていただいてとても雅びな気持ちになりました。お時間ございましたら是非!

さてさて、広い村内を歩いていい運動になりました。
開拓の村食堂へいざ!

「やん衆定食」890円
紅昆布めし・とん汁・日替わり小鉢2品・漬物
紅昆布めしは、紅さけと北海道昆布を炊き上げた紅昆布が白米の上にのっている丼です。とん汁が温まる!

甘じょっぱく炊かれた上質な昆布と紅さけの身でごはんがすすみました。
北海道らしいこのメニューは多分開拓の村でしか味わえないことでしょう。
ごちそうさまでした!!

開拓の村食堂
営業時間
喫茶:10時~16時(ラストオーダー16時)
食事:11時~15時(ラストオーダー15時)
電話 : 011-897-2321

酒販店勤務/すすきの界隈人/ヒルノミスト(札幌市)

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