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楽な仕事で、どんどんつまらない自分になっていくのが辛いです| 編集長がこたえます

村上萌

ライフスタイルプロデューサー / NEXTWEEKEND編集長

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楽な仕事で、どんどんつまらない自分になっていくのが辛いです| 編集長がこたえます

世の中には、相談者さんのように今の状況で悩まずに「私の仕事って、なんて楽なんだろう。これでお金をもらえるなんて最高だ!」と、心の底から幸せを感じる人もいると思います。
相談者さんは、自分はそうではなくて、本来の自分は今の姿ではない、もっと仕事ができるのに、と思っているかもしれません。

ただ、人って環境に合わせて思考が変わるんですよね。

実は自分で会社を始める前に私も色々ありまして…。
具体的な仕事内容は伏せますが、ある会社でインターンをしていた時のこと。
とにかく「選べない、意見を言えない、考えさせてもらえない」部署への配置でした。(絶対的な存在の人の側近みたいな立場だったのですが)
そんな仕事ある?って話ですが、あったんですよね。
ランチのメニューを決める時も、絶対的なその人が決めたものに対し、みんなが「同じで」と言う中、1人で「Bメニューで!ご飯は麦飯にしてください!」なんて言った日には、全員から睨まれるという。
役に立とうとして手を挙げると、必要以上のことはしなくていいと言われ、場を和まそうとジョークを言うと、注意される。
もう、状況が今までの自分の常識と違い過ぎて、(あと、自分のキャラにも合わなさすぎて)人生経験と思って、もはや楽しんでみようと客観的でいたつもりでしたが、ある日家族で焼き肉に行った時、「タン塩いる?」と母親に言われて、私、こたえられなかったんですよね…。
「あ、みんなと同じで」と、心の底からこたえてたんです。
いつだって食べたいものがはっきりしていて、ご飯を何膳も食べていた私が、たった2ヶ月のインターンで「選ばない・意見を言わない・考えない」を繰り返した結果、自分の意見が、自信が、気持ちそのものが、本当になくなってしまったんです。
ちなみに結局そんな(私的には大きな)事件が起きたこともあって、インターンは早々に卒業させていただきました。
(その反動で、以降突っ走ってしまったのかな、と思っているので、今では感謝していますが…)

なんだか極端な例になりましたが、いずれにしても、人は簡単に変わるし、簡単には変われないんです。
この2つは反対の言葉のように見えて、実は、川の流れのように、常に楽な方に向いているんだと思います。
だから理想の自分になるためには、川を逆流する鮭のように、我慢したり、頑張ってみたり、そんなことは多少必要なんだと思います。

相談者さんのお悩みとちょっとずれてしまっていますが、今、自信が失われつつあるのだとしたら、少しずつ修正しないと、「本来の自分」の姿はなくなり、今の相談者さん自身が、「新しい本来の自分」になっていくかもしれません。

プライベートや習い事が充実しているとのことでしたが、たとえば、せっかく時間があるならその延長線上で、ちょっと別の社会を作ってみてはどうでしょうか。
副業のようにお金を稼がなくても、趣味の延長でワークショップを開いてみるとか、ちょっと憧れの人のアシスタントに名乗り出るとか、社会の役に立つことは沢山あります。
うちの会社でも、イベント時などは、普段は全然違う仕事をしている社会人インターンの方が沢山手伝いに来てくれます。
もしかしたらそれが派生して、仕事になることや、転職のきっかけになることだってあるかもしれません。

それと同時に、何か別の形で社会と関わると、今8時間を費やしている仕事のことを客観的に見ることができるはず。
安定した企業における組織の作り方とか、繁忙期と閑散期における人間の心理の変化とか笑、私が今相談者さんの立場だったら、色んなことを観察して、本にしたいと企んだりするかも笑。

大至急環境を変えて転職を勧めることはしたくありませんが、自信が失われないようにするための調整は必要です。
誰かの役に立つことや、何かを選択する数は率先して増やしてみてください。
きっとモヤモヤも晴れて、今見えないものが見えるはずです。
応援しています!

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