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韓国ドラマ「愛の不時着」が “沼” と言われる理由を考えてみた

村上萌

ライフスタイルプロデューサー / NEXTWEEKEND編集長

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こんにちは、村上萌です。

Yahoo!さんという多くの方が見てくださるということもあり、ちょっと言いたいんですよこれが。
どうしても言いたい(笑)。
少し前に話題になった「愛の不時着」について、話してみたいなあと思ってます。

もうご覧になった方向けではないです。
どちらかというと、愛の不時着で騒いでる人が周りにいるなあと少し冷めた目で見てきた人向けです。

わたしも、そっち側だったんです。
「ねえ、愛の不時着見た?」っていろんな人に言われて、絶対見ないぞって思ってたんですよ。
タイトルからしてちょっとよくわかんないし、そうやってハマるのとか嫌だし、みたいな、よくわかんないことを思って見てなかったんです。

でも、ある眠れなかった夜に、1話見ちゃったんです、間違えて(笑)
そしたらもう本当に、気づけば2徹して、2日で見切っちゃいました…。

で、なぜ愛の不時着が「沼」と言われて、みんなが出ていきたくないなんて言ってるかっていうところを、9のポイントで話したいと思います。

見るつもりがない方にも、マーケティング的に「あ、そういうポイントだったら見てもいいかな」って思ってもらって、沼に引きずり込みたいと思ってます。
私のことは沼の人として聞いてください(笑)

まず1つ目、設定。
もうね、「禁断の恋」という設定は、やっぱりいつだって好きですよね、みんな。
ただ、禁断の恋って言われると、ほとんどが倫理に反していたりとかする、ドロドロしたものがすごく多いと思うんです。
でもこれは、北朝鮮と韓国の恋愛の話なので、交流することができないという意味で禁断の恋。
なかなか思うようにいかないっていう設定は、誰しもがときめいてしまうポイントではあるのですが、それがドロドロした設定ではないっていうところから、すごくピュアに入っていける。設定がとてもいいのです。

2つ目は、キャラクターの設定。
映画だと、主人公の話をどーんと描いていって、心打たれるものももちろんあるんですけど、やっぱり、2時間で伝えられる映画と、十何話もあるドラマだと違いますよね。ドラマは作品と自分がすごく長く一緒にいる。
愛の不時着は、出てくるそれぞれのキャラクターの設定がめちゃくちゃ濃いんです。
そのおかげで、急な展開が1つもない。
(展開自体は、そもそも不時着する話なので、リアルじゃないって思う方もいるかもしれないんですけど。)
いろんなキャラクターたちがすごく濃いからこそ、主人公以外にも周りでもいろいろ起きるんです。
それがどれ1つ違和感がなくて自然っていうのが、とても心地よかったです。

3つ目は、文化を知ることができるところ。
北朝鮮が舞台になっていたりするので、知らない文化を知ることができて。
そういう意味でも、知的好奇心を刺激されます。
見てない方のためにあんまりいろいろ言えませんけど、引き込まれていく世界があります。

4つ目は、セリフがすごく印象に残って、考えさせられること。
「愛するってどういうことだろう?」を主人公が考えるときに、自分自身もすごく考えさせられます。
そういう、愛してるならどんな行動が正解なんだろう?みたいなシーンがとても多くて、考えさせられます。

親子関係も結構注目!
いろいろな親子が出てくるんですけど、わたしの中では、母親が娘に対して言った言葉がいくつか印象に残ってます。
国が違ってもやっぱりこういう風に思うんだな、みたいなのはすごく勉強になりましたね。

5つ目は、伏線回収がとても上手。
1つも置いてけぼりなボールがないですね。拾ったー!って感じ。全部拾いましたね。気持ちがいいです。
わたしA型なんですけど、A型からすると、とてもスッキリした解消をしてくださいました。

6つ目は、美しい描写!
舞台が北朝鮮、韓国と、あと実はスイスとかも出てきたりして。
すごくスケールが大きくて、描写がとっても美しい。
自然もかなり映ってたりして、見ていて気持ちがいいです。

7つ目は、ときめく演技。
「演技がうまい」って言ったらほんとに普通になっちゃうんですけど、やっぱりもうすごい演技がうまくて。
全然笑ってくれないけどたまに笑ってくれるときとか…。
やっぱりこれね、ちゃんとときめくようにできてるんですよね。

一概に言えないんですけど、多分、ディカプリオとかが何かかっこいいことをしてくれてときめくような人と、愛の不時着でときめくように設定されている仕草って、多分全然違って。
小中高生初めて好きになったときとかに、異性がしてくれて嬉しい仕草みたいなのが、ちゃんと散りばめられていて、ときめくんですよ。
なんと言っていいかわからないけど。見てほしいなー、本当に。見たらわかると思う。
わかりやすいときめきじゃないんですよ。
大胆な感じじゃなくて、「そういうとこ好きなの!」っていうやつです(笑)。

8つ目は、肩書きの押し付けがないところ。
役者さん自身も、主人公の2人の年齢も、実際30代くらいなんですよ。
で、ヒロインは女経営者なんですが、女性が経営者で何か難しいことをしているとか、30代半ばで結婚がどうとかっていう、よく社会的にいろんなタイトルにされがちなことに一切触れてないんです。
それが、あえてとか、売りにしてるとかじゃなくて、ほんとリアルで普通。
そういう設定を売りにしてないことが心地よくて、本当にこういう人たちがいる、って思っちゃいます。
やらされてる感がなくて、とても良かったです。

最後は、余韻。
最終的に距離のある恋愛の話なので、見終わった後に「はい、完結!」とならなくて、今自分自身も遠距離恋愛をしてる途中みたいなときめきのまま、終れるんですよ。
何か楽しかったことがギュギュッと風呂敷で詰め込まれて終わっちゃいました!とかじゃなくて、「今は離れてるけどまた会いましょう」みたいな関係で終われるので、余韻がいい。
だから沼にハマっちゃうんですよね、終わらないから…。

っていう感じで、こんないろいろ喋ってますけど。
損しないからね、絶対見ない!とか思ってる人は、とりあえず1話見てください。
そしたら多分もうね、最終話見てますよ。

ということで、愛の不時着がなぜ沼と言われるのか、という理由について話させていただきました。
ありがとうございました!

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