初夏のお祭りシーズンが旭川に到来しました。2023年6月3日に実施された「北海道音楽大行進」に続く一大イベントは、6月4日から6月6日までの三日間開催される「北海道護国神社祭」です。

北海道護国神社祭は二か所で開催されています。露店などが立ち並ぶのが常盤公園で、6月4日初日は日曜日ということもあり大勢の人でにぎわい、前に進むのもままならないという時間帯もありました。子供が遊ぶお祭りならではの遊具もありました！　まるでコロナ禍前のにぎわいが戻ったように感じました。

常盤公園

住所:旭川市常磐公園
駐車場:リベライン旭川パークや常盤公園周辺の駐車場をご利用ください。
備考:中央図書館前の一時停車スペースは閉鎖されています。

祭事や舞楽、雅楽奉納などが行われるのは「北海道護国神社」です。6月4日の宵宮祭は、あいにくの天気でしたが祭事前には青空も見えました。昔から「護国神社祭の時には必ず雨が降る」と旭川では言われています。蝦夷梅雨の時期なので雨は降りやすいのですが、戦争で亡くなった人たちの「涙雨」が降るのだと語り続けられています。今年もまた降りましたね。

6月4日の「宵宮祭」では、祭事終了後の午後7時よりは稚児舞や御神乗太鼓奉納が実施されました。北鎮舞楽 稚児舞「和かたけ会」は、小さいころから舞に親しむために今年発足された会であり、いっしょに稚児舞や笛、太鼓などで参加してくれるお子さんを募集しています。興味があるお子さんは気軽に見学にお越しくださいと案内がありました。

6月5日の「慰霊大祭」は毎年、社殿一帯に関係者、遺族代表の皆さんが集まり、今年も静かにかつ厳粛に慰霊の祭事が執り行われました。

慰霊大祭後、4年ぶりに雅楽の奉納演奏が実施されました。龍笛や笙、琵琶の調べはとても美しく、聴き入りました。また雅楽に合わせて神楽舞や舞楽「胡蝶」が奉納されました。「胡蝶」は昨年約60年ぶりに舞楽奉納となりました。今年は神社祭に、社殿前の楽舞台で舞楽奉納となりました。

護国神社の境内にも露店が出ており、盛り上がっていました。6月4日から6日までの護国神社祭は催しが盛りだくさんなので、久々に制限のないお祭りをお楽しみください。また護国神社祭後も旭川ではイベントが続きます。そちらについても後日お知らせします。

護国神社祭は「慰霊祭」でもあります。終戦より78年が過ぎた今、ウクライナでの戦禍のこともあり戦争が今までより身近に感じます。かつてと今現在において、戦禍に倒れた人々に慰霊の思いを少しでも抱く、そんな日でもあってほしいと思います。

北海道護国神社

住所:北海道旭川市花咲町1丁目2282-2
駐車場:あり
備考:6月4日～6月6日まで「北海道護国神社祭」開催。