Yahoo!ニュース

【川崎市】カワスイ サマースクール開校!子どもたちによる「水族館飼育員体験」!

Nakacoローカルウォーカー(川崎市)

 「親子バックヤードツアー」でもご紹介させていただいた「カワスイ 川崎水族館」(以下カワスイ)の子ども向け夏休み企画「カワスイ サマースクール」をご紹介します。

【関連記事】Yahoo!JAPAN CREATORS Article
水族館の裏側から世界の水辺を探検!カワスイ「親子バックヤードツアー!」【川崎市・川崎ルフロン】
リンク:https://creators.yahoo.co.jp/nakaco/0100120066

 なお、今年のサマースクールでは、「飼育員体験」と「メダカのふしぎ」の2テーマを開校しておりますが、本記事では、「飼育員体験」を取り扱います。「メダカのふしぎ」については後日にご紹介します。

カワスイ サマースクール ~飼育員体験~

 水槽の清掃やエサやりを通して、生きものを大切に扱うことへの大変さや楽しさを体験できるプログラムです。

カワスイ館長の挨拶からカワスイサマースクールが開校。「生きものが好きな人?」という質問に元気よく答える子どもたち。
カワスイ館長の挨拶からカワスイサマースクールが開校。「生きものが好きな人?」という質問に元気よく答える子どもたち。

 飼育員体験の前に施設内を回り、カワスイではどんな生きものたちがどうやって展示されているかを観察します。

まずはカワスイの館内施設の案内から始まる。展示されている生きものたちを熱心に観察する様子。
まずはカワスイの館内施設の案内から始まる。展示されている生きものたちを熱心に観察する様子。

230種ほどの生きものが展示されている昼も夜も楽しめる水族館。ドキドキ、ワクワクの子どもたち。
230種ほどの生きものが展示されている昼も夜も楽しめる水族館。ドキドキ、ワクワクの子どもたち。

 まずは、水族館のクルーから、簡単に水族館の飼育員についての勉強の時間です。「水族館の飼育員の仕事は何でしょう?」と質問すると「掃除する!」「エサあげる!」「魚をとってくる!」と、子どもたちから次々に返事の声があがりました。正解は、「健康管理と研究」。水槽清掃やエサやりを通してコミュニケーションしつつ、生きものたちの健康管理を行うということが飼育員の重要な仕事のひとつでした。

座学で飼育員の仕事やカワスイの魚たちのお勉強。
座学で飼育員の仕事やカワスイの魚たちのお勉強。

実際に手を動かしてみよう!水槽清掃体験

 座学で水槽を掃除するための用具の説明を受けたのち、各班に分かれて清掃体験の時間です。

大きな掃除用具を使って、魚や水草に気をつけながら丁寧にパンタナルゾーンの水槽の掃除。
大きな掃除用具を使って、魚や水草に気をつけながら丁寧にパンタナルゾーンの水槽の掃除。

水槽をひとつ清掃し終わった子どもたちは「きれいになったー!」「まだきれいになってない!」「次はどこをそうじするー?」と元気いっぱいです。

(最初はお仕事そっちのけで魚たちに夢中でした)
(最初はお仕事そっちのけで魚たちに夢中でした)

合間の時間を使って積極的にクルーに魚のことを質問!
合間の時間を使って積極的にクルーに魚のことを質問!

給餌体験に子どもたちも大興奮

 次はエサやり(給餌)体験です。エサやりをする魚は「ブルーカンディル」「スッポンモドキ」「ヤマメ」の3種類。肉食のブルーカンディルの担当になった子どもたちはちょっと心配そうな顔をしていました。魚の種類によってエサが異なるそうで、まずはそれを準備する調理場へ実際に見に行くことに。

普段は入ることのできない調餌室へ。どんな餌なんでしょう。
普段は入ることのできない調餌室へ。どんな餌なんでしょう。

 調餌室(ちょうじしつ)ではクルーが実物を見せながら「生餌(なまえさ)」や「冷凍餌(れいとうえさ)」、「人工餌(じんこうえさ)」などそもそもどんなエサがあるのか、その理由や魚ごとに与えるエサの違いの説明がありました。

クルーによる実物を使っての丁寧な説明は大人でも勉強になりました。「ブルーカンディル」「スッポンモドキ」「ヤマメ」はそれぞれどんな特徴があって「アジ」「野菜」「浮き餌」のどれを食べるんでしょうか?
クルーによる実物を使っての丁寧な説明は大人でも勉強になりました。「ブルーカンディル」「スッポンモドキ」「ヤマメ」はそれぞれどんな特徴があって「アジ」「野菜」「浮き餌」のどれを食べるんでしょうか?

人工餌にもたくさんの種類がある。子どもたちの目を惹きます
人工餌にもたくさんの種類がある。子どもたちの目を惹きます

ブルーカンディル用エサのアジを慣れた手つきであっという間に準備。
ブルーカンディル用エサのアジを慣れた手つきであっという間に準備。

 では実際に展示されている魚にエサやり体験です。

ブルーカンディルはエサを与えようとすると激しく動きだしたので恐る恐るエサを与える。
ブルーカンディルはエサを与えようとすると激しく動きだしたので恐る恐るエサを与える。

しっかり魚の様子についてメモする子どもたち。エサやり(給餌)はただ魚たちにご飯を食べてもらうだけではなく、様子を見たり、コミュニケーションをとったりできる大切な時間であると学ぶ。
しっかり魚の様子についてメモする子どもたち。エサやり(給餌)はただ魚たちにご飯を食べてもらうだけではなく、様子を見たり、コミュニケーションをとったりできる大切な時間であると学ぶ。

体験だけじゃない。学びの再確認の時間もあります

 体験が終わり、最後にどんなお仕事をしたか復習の時間です。体験を通して学んだことをみんなの前でしっかりと答える子どもたち。

クルー「なんでヤマメには水に浮くえさなんだっけ?」子ども「ヤマメは動く餌しか食べないからー」。
クルー「なんでヤマメには水に浮くえさなんだっけ?」子ども「ヤマメは動く餌しか食べないからー」。

「キレイな魚がいっぱいだった!」「飼育員、楽しかった!」

修了証をもらった子どもたちは保護者の方に報告します。

体験を終わり、修了証をもらう子どもたちには満足そうな笑顔が溢れる。
体験を終わり、修了証をもらう子どもたちには満足そうな笑顔が溢れる。

サマースクールの開校はカワスイにとっても初めての取り組み

「今回の企画では子どもたちに魚やカワスイのことにより興味を持ってもらうために、教える時間よりもフィールドワークの時間を大切にした。サマースクールを通して生きものをもっと好きになってもらい、興味を持ったことを本やネットで調べたり、人に聞いたりするきっかけとなってほしい」

サマースクールを企画した株式会社アクア・ライブ・ネイチャーの浅野目健大さんは語ります。地域の子どもたちに「環境教育」の場を提供するカワスイの今後の企画にも注目したいです。

子どもたちの興味を惹きつけながら説明する浅野目さん。
子どもたちの興味を惹きつけながら説明する浅野目さん。

 「カワスイ サマースクール ~飼育員体験~」いかがでしたでしょうか?余った時間はクルーによるかんたんな水族館ツアーをはさんだりと、ボリュームのある内容で、充実した夏休みの思い出になったのではないでしょうか。次回はもう一つのサマースクール、「カワスイ サマースクール ~メダカのふしぎ~」についてご紹介します。

新しい地域教育の場を提供するカワスイ。子どもの生きものへの興味関心を拡げる次なる企画にも注目。
新しい地域教育の場を提供するカワスイ。子どもの生きものへの興味関心を拡げる次なる企画にも注目。

【関連記事】Yahoo!JAPAN CREATORS Article
【川崎市】カワスイ サマースクール開校!子どもたちによる「水族館飼育員体験」!
リンク:https://creators.yahoo.co.jp/nakaco/0100130323

カワスイ 川崎水族館
 住所:神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 9F-10F
 アクセス:JR川崎駅東口より徒歩1分
 公式HP:https://kawa-sui.com/

ローカルウォーカー(川崎市)

地域のコミュニティや人との出逢いを大切にする地元散歩人。ふらっと立ち寄った時に出逢う身近な世界のわくわくをピックアップし、様々な観点から"街や人の魅力"を発信します!川崎を中心としてライターやイベントクリエイターとしても活動中。

Nakacoの最近の記事