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【川崎市】「パパパパーク」。オープンスペースを活用した新たなまちづくりの実証実験【大師公園】

Nakacoローカルウォーカー(川崎市)

 「新しい時代のまちづくり」を見据え、広大な敷地を利用してのある実証実験が行われていると聞きつけて、川崎区の大師公園にやってきました。

実証実験の名は「パパパパーク」

 新型コロナ禍においても、感染拡大防止と経済社会活動が両立したまちづくりが目指される昨今、街路空間、公園、緑地、河川敷など街に存在するオープンスペースの活用が求められています。加えて、川崎では24時間稼働する羽田国際空港に近いということもあり、昼夜を含めたまちの魅力創出も期待されています。

 そんな中、川崎駅周辺のポテンシャルを最大限に活かす取組のひとつとして、都市の中の身近なオープンスペースである公園の多様な使い方を検証するために、大師公園にて3/19と3/20の2日間限定で昼夜それぞれの活用方法の実証実験「パパパパーク」が実施されました。

大師公園でのオープンスペース活用の実証実験「パパパパーク」(出典:川崎市ホームページより)
大師公園でのオープンスペース活用の実証実験「パパパパーク」(出典:川崎市ホームページより)

「パパパパーク」
公式サイト:https://papapapark.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/papapapark.k/

テーマは「SDGs」。大師公園の様々なスペースを活用

 川崎と羽田空港を結ぶ多摩川スカイブリッジが開通に伴い、今後、川崎と世界がますます近くなることが想定されます。今後の更なるグローバル化を意識して、世界的にも注目されている持続可能な開発目標「SDGs:Sustainable Development Goals」をテーマに、身近な公園にて子どもや大人もそれらを体感できる新たな公園を実験的に作りだしました。

 噴水広場での「ファーマーズマーケット」や芝生広場でのキッズプレイパーク「ボーネルンドPLAY BUS」、瀋秀園(しんしゅうえん)でのコスプレイベント「#どりコス」など、大師公園の様々な場所で楽しみながら多様なSDGsの体験できるトライアルイベントとなりました。

大師公園内の様々な場所にてオープンスペース活用する場づくりがされた。噴水広場にはキッチンカーも多く出店、人々が集まり活気あふれていた。
大師公園内の様々な場所にてオープンスペース活用する場づくりがされた。噴水広場にはキッチンカーも多く出店、人々が集まり活気あふれていた。

「ファーマーズマーケット」では神奈川県内を中心に近隣にて採れた新鮮な野菜や果物を販売されていました。

ご当地の新鮮な野菜がマーケット形式にて並ぶ。
ご当地の新鮮な野菜がマーケット形式にて並ぶ。

 購入した野菜は購入して持ち帰るだけでなく、その場でピザにトッピングして食べることもできました。

青空の下、焼き立てのピザを作るなんとも魅力的なブースを発見!
青空の下、焼き立てのピザを作るなんとも魅力的なブースを発見!

「キナリノワ/キナリノ縁株式会社」
公式サイト:https://kinarinowa.com/
薪窯焼きピザをキッチンカーにて販売する評判のお店

川崎で育った野菜を自分好みのトッピング。薪釜で焼いた本格的な窯焼きピザをその場で堪能♪
川崎で育った野菜を自分好みのトッピング。薪釜で焼いた本格的な窯焼きピザをその場で堪能♪

 なお、このコンパクトな「炭焼きの鉄製ピザ窯」は家庭用として購入することもできます。横浜にある昔ながらの鉄工所が「家族や地域での交流のきっかけになれるものを」という想いで、その技術を駆使して、炭で焼ける家庭用のピザ窯を製作したという。実際に、参加した多くの人が焼き立てのピザを楽しみ、人々の関心を集めていました。

「有限会社 三共製作所」
公式サイト:https://sankyo-tekko.co.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/tetsu.sankyo/
薪で焼ける家庭用の鉄製ピザ窯を製作。

 芝生広場の「キッズプレイパーク」ではサイバーホイールなどの珍しい遊具が体験できる場となり、多くの子どもたちも楽しんでいました。

普段はなかなか出会うことのできない珍しい遊具に子どもたちも興味深々!
普段はなかなか出会うことのできない珍しい遊具に子どもたちも興味深々!

 本格的な中国庭園が望める瀋秀園では夢女子・夢男子の夢を叶えるコスプレイベント「#どりコス」を企画、1日目は子どもたち向け、2日目は大人向けのコスプレ撮影イベントが開催されました。

大師公園にある瀋秀園。この一角で雰囲気が一変する。中国コスプレの新聖地として広まりつつある。
大師公園にある瀋秀園。この一角で雰囲気が一変する。中国コスプレの新聖地として広まりつつある。

「瀋秀園」
昭和62年に川崎市・瀋陽市姉妹都市提携5周年を記念して瀋陽市から贈られた中国庭園。「瀋」は中国遼寧省・瀋陽市の略称。「秀」はきれいという意味で、瀋陽市の素晴らしい景色を集めた庭園。
関連サイト:https://www.city.kawasaki.jp/shisetsu/category/30-3-0-0-0-0-0-0-0-0.html
(出典:川崎市ホームページより)

ゲームキャラクターに扮したコスプレイヤー。庭園の雰囲気との相性も抜群!
ゲームキャラクターに扮したコスプレイヤー。庭園の雰囲気との相性も抜群!

昼だけじゃない。夜も家族で楽しめる場に

 1日目は残念ながら天候不良で中止となったものの、夜には各会場にて無料の「野外シネコン」が開催されました。単なる野外映画ではなく、大人も子どもも一緒になって寝転びながら映画を通してSDGsを学ぶことができる場づくりがされていました。

芝生公園や瀋秀園、噴水広場など、様々な場所で大型スクリーンが設置。場所ごとに上映される映画の内容も異なっていた。
芝生公園や瀋秀園、噴水広場など、様々な場所で大型スクリーンが設置。場所ごとに上映される映画の内容も異なっていた。

 他にも、クリーンなエネルギー資源とされる水素を活用したトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」の展示や、環境にやさしく密を避けた移動手段のひとつとして注目されている電動マイクロモビリティの「電動キックボード」の試乗体験会などがあり、SDGsを体験できる機会となりました。

環境に配慮した話題の製品をより身近な場所で体験。
環境に配慮した話題の製品をより身近な場所で体験。

「魅力と活力ある広域拠点」や「個性的でにぎわいのあるまちづくり」を目指して

 川崎市では社会情勢の変化を見据えながら「ニューノーマル」を実践し、まちに存在する緑やオープンスペースの柔軟な活かす実証試験を行っております。

 今回の大師公園に限らず、様々なオープンスペースで開催されていますので、ご興味あれば、新しい体験のできるまちづくりの実証試験の場に是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

「パパパパーク」
開催日時:令和4年3月19日(土)、20日(日)
場所:大師公園(芝生広場、瀋秀園、軟式野球場など)
主催:川崎市
企画・運営:株式会社 MADARA
公式サイト:https://papapapark.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/papapapark.k/

「#どりコス」写真:参加者より提供 // モデル-まりも様、撮影者-ちゃぱつ様(ハンドルネーム)

ローカルウォーカー(川崎市)

地域のコミュニティや人との出逢いを大切にする地元散歩人。ふらっと立ち寄った時に出逢う身近な世界のわくわくをピックアップし、様々な観点から"街や人の魅力"を発信します!川崎を中心としてライターやイベントクリエイターとしても活動中。

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