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100人カイギsummit2022開催!川崎市代表は若い視点からの川崎の魅力と地域参加の在り方を語る

Nakacoローカルウォーカー(川崎市)

「100人カイギsummit 2022」~年に一度の「100人カイギ」のお祭り~

 全国各地の「100人カイギ」の運営者・登壇者・参加者が一同に会し、これまで開催された100人カイギの中でも特に面白いと選ばれた登壇者をゲストスピーカーとして招待した年に一度のイベント「100人カイギsummit 2022」が11月12日に東京都虎ノ門ヒルズにて開催されました。

100人カイギ
「ゲスト(登壇者)が100人に達したら解散する」というシンプルなルールの下、地域や組織などのコミュニティで活躍する100人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ、地域や組織のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティ活動です。
 公式サイト:https://100ninkaigi.com/

これまでの全国で開催されてきた「100人カイギ」。海外も含めて79の地域にて開催、延べ開催数も約1000回に及ぶ。
これまでの全国で開催されてきた「100人カイギ」。海外も含めて79の地域にて開催、延べ開催数も約1000回に及ぶ。

 川崎市でもこの100人カイギが開催されており、今年の9月に川崎に縁のある100人のゲストをつなぎきり、解散を迎えました。

今年の9月4日に解散を迎えた川崎100人カイギの様子。
今年の9月4日に解散を迎えた川崎100人カイギの様子。

川崎100人カイギ
 公式サイト:https://100ninkaigi.com/area/kawasaki
【関連記事】Yahoo! JAPAN CREATORS Article
「【川崎市】コロナ禍を乗り越え迎えたフィナーレ!街の100人を繋ぎさらにその先へ『川崎100人カイギ』」
記事リンク:https://creators.yahoo.co.jp/nakaco/0100318321

「つながりを、みつめなおす」

 2018年から開催し、2022年で5周年を迎えた「100人カイギsummit」の今年はテーマは「つながりを、みつめなおす」。つながり方の多様化が進む今だからこそ原点に立ち返るために、全国から選ばれた28ヶ所の地域の登壇者らを招待して、そのあり方について改めて見つめ直しました。

「100人カイギsummit 2022」開幕!全国から集まった魅力的な方々によるエネルギー溢れるスピーチが始まる。
「100人カイギsummit 2022」開幕!全国から集まった魅力的な方々によるエネルギー溢れるスピーチが始まる。

つながり方・伝え方も多様化

 今年の100人カイギsummitはリアル会場とオンライン会場のハイブリッド開催でした。そのハイブリッド開催である利点を活かし、「北は北海道 旭川市から南は九州 鹿児島市まで全国の28地域」からのゲスト登壇となりました。

オンライン配信を利用してリアル会場の熱気を全国に発信。遠方の登壇者もオンライン登壇にて場をつなぐ。
オンライン配信を利用してリアル会場の熱気を全国に発信。遠方の登壇者もオンライン登壇にて場をつなぐ。

 また、本会にはグラフィックレコーディング(グラレコ)も活用、グラレコによって対話の場における議論や発表内容、その流れがリアルタイムにて可視化され、より深みのある対話を引き出していました。

登壇者の要点を絵と共に分かりやすく伝えるグラレコ。本会の締めくくりにはグラフィックレコーダーらによる振り返りもあった。
登壇者の要点を絵と共に分かりやすく伝えるグラレコ。本会の締めくくりにはグラフィックレコーダーらによる振り返りもあった。

川崎市からは「地域で活躍する若者」を代表して那須野さんが登壇

100人トークセッションにて、川崎からは「川崎100人カイギ 特別編vol.18」にて育ってきた川崎への想いとボランティア活動を通した地域への関わりについて語ってくれた那須野さんが講演する。
100人トークセッションにて、川崎からは「川崎100人カイギ 特別編vol.18」にて育ってきた川崎への想いとボランティア活動を通した地域への関わりについて語ってくれた那須野さんが講演する。

 「マチノタネ」代表の那須野純花さん(Twitter) は、これまでに自身が発足にも関わった「認定NPO法人グリーンバード武蔵小杉チーム」や「かわさき若者会議」といった地域の若者たちを巻き込んだ活動の紹介や、そこで得た経験から感じている地域における若者たちの役割やそのつながり方についてのスピーチを行い、多くの参加者からの共感を生んでいた。

「自身より歳下で、地元でやりたいこと・やれることを多く持つ魅力的な子たちがいっぱい出てきている。一方で、コロナ禍もあって、それをどうリアルで表現すればよいか悩んでいる子たちも多い。地域で積極的に活躍する方々との間の世代である自分たちが若者世代と地元をつなぎ、彼ら彼女らの活躍の場を作っていきたい。また、今回の講演がみなさんの身近にいる若者により目を向けるキッカケにもなってほしい」

 自身は地元の先輩らから自然と地域での繋がり方について学んできたと言います。そんな自分らの世代だからこそ、その架け橋になるべきと、地域における若者の社会参加の在り方について力強く語ってくれました。

「地元が好きすぎて、これまでお世話になった川崎に恩返しをしていきたい!」とも笑顔で話してくれた那須野さん。時代に合わせた地域環境のアップデートを行い、地域と若者、若者と若者を繋ぐ。
「地元が好きすぎて、これまでお世話になった川崎に恩返しをしていきたい!」とも笑顔で話してくれた那須野さん。時代に合わせた地域環境のアップデートを行い、地域と若者、若者と若者を繋ぐ。

認定NPO法人グリーンバード武蔵小杉チーム
 武蔵小杉を拠点として活動している「街のそうじ」を行うボランティア団体。
 毎月第3日曜日に定例おそうじを行う(詳細は公式サイト参照)
 武蔵小杉チーム公式サイト:https://www.greenbird.jp/team/musashikosugi

かわさき若者会議
”ツナグ、ツナガル、ツクル、未来と川崎” をキャッチコピーとした25歳以下の若者たちによる川崎地域への貢献を目指す地元密着プラットフォーム。川崎市の社会実験「たちばなフェス」や地元野菜のマルシェ、市の広報誌「市政だより」中原区版の運営・発行協力など、地域の取り組みに若者の視点を取り入れた活動を行う。2021年4月に発足。現在、川崎市内外から120名が在籍。
 公式Twitter:https://twitter.com/Kawa_Waka_U25?s=20&t=UynXdGBr5z-tkjEkl1BS4Q

100人カイギ。その着地点は?

「100人カイギはゲストが100名に達したら解散する」というシンプルなルールの下に行われてきました。一方で、そこでつながったことをキッカケに解散後も多彩なコラボレーションが起きはじめているという声が本会に参加した様々な地域の方々から聞かれました。

「100人カイギは地域で活動している人を知る機会を作っているだけで、アクションを起こす場ではなかった。だけど、そういった活動を通して、『解散』後の今なお未来につながるアクションが起きていることには胸が熱くなる」

 「100人カイギfounderで見届け人」である高嶋大介さんは本会終了後の参加者と会話する中での気づきについて語ってくれました。

「背中も押してもらえたこともあり、今後は海外にも100人カイギを広げていきたい。そのためにブランドの見直しや運営スタッフの強化も行っていく」と自身も次のアクションに向け動き出す高嶋さん(写真 右)。
「背中も押してもらえたこともあり、今後は海外にも100人カイギを広げていきたい。そのためにブランドの見直しや運営スタッフの強化も行っていく」と自身も次のアクションに向け動き出す高嶋さん(写真 右)。

 地域で活躍する魅力的な人材を改めて発掘し、ゆるやかに地域とつなげる。そしてそこで出来たつながりから様々なアクションが生まれ始めている。「『終わり』を決めたからこそ、『終わり』がなくなる」このコミュニティ活動に今後も注目していきたい。

「100人カイギsummit2022」ボランティアスタッフのみなさん。多様性をもつコミュニティの中で、これからに向けたアクションを加速させる各コミュニティのキュレーターでもあるみなさんの活躍にも期待。
「100人カイギsummit2022」ボランティアスタッフのみなさん。多様性をもつコミュニティの中で、これからに向けたアクションを加速させる各コミュニティのキュレーターでもあるみなさんの活躍にも期待。

100人カイギsummit2022
 開催日程:11月12日 13:00-18:00
 場所:東京都虎ノ門ヒルズ / オンライン
 主催:一般社団法人INTO THE FABRIC
 特設サイト:https://www.intothefabric.org/100summit2022/

一部写真提供:100人カイギsummit 2022事務局より

ローカルウォーカー(川崎市)

地域のコミュニティや人との出逢いを大切にする地元散歩人。ふらっと立ち寄った時に出逢う身近な世界のわくわくをピックアップし、様々な観点から"街や人の魅力"を発信します!川崎を中心としてライターやイベントクリエイターとしても活動中。

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