【川崎市中原区】和の美しさに感動!川崎工科高校の「竹あかり」のワークショップ@等々力緑地#SDGs
2022年1月14日から3日間限定で、等々力緑地魅力づくりイベント「PARK&(パークアンド)」が開催されています。最終日の今日16日の開催時間は、12時から17時です。
さまざまなイベントやワークショップが開催されていますが、私のおすすめは川崎工科高校の「竹あかり」のワークショップです。とても人気のワークショップなので、真っ先に予約をすることをおすすめします。
放置竹林は「竹害」として全国的な問題になっています。うっそうと茂った竹林は日が射さないため、そこに生育する樹木の成長を阻害します。また、竹そのものも腐ってしまい、竹が倒れたりする危険が高くなるそうです。参照 知っとく東北 山城広域振興局
川崎工科高校では、環境問題となっている放置竹林を解消し、脱炭素のSDGsを達成するため「竹あかり」づくりに取り組んでいます。参照 タウンニュース
竹あかりは、放置竹林を整備するときに出る間伐材で作ります。ドリルで穴をあけ、ろうそくやLEDライトを中にともします。漏れ出る光で浮き上がるデザインを楽しむ和のインテリア雑貨の印象をもちました。役目を終えた竹あかりは燃やして竹炭として使うことができるそうです。「竹あかり」素晴らしい取り組みだと思いました。
「竹あかり」のワークショップは、大人は500円。プラスお気持ち。子ども料金もありました。制作時間はデザインによりますが、私の作ったものは30分程度でした。
まずは受付で好みの竹を選びます。竹の厚みが薄いほうがドリルで穴をあけやすいそうです。竹を選んだら、デザインを考えます。私は元々のデザインを組み合わせました。デザインはマスキングテープで仮止め後、透明のテープでしっかりと止めます。
次は手袋を装着して電動ドリルで穴をあけていきます。電動ドリルが初めての人も、学生さんたちが教えてくれます。私がご指導いただいたのは、写真部の1年生の田島さんです。コツは目標の中心を定め、垂直におろしてから体重をかけることと、ドリルは竹から抜くまで回しっぱなしにすることでした。コツをつかむと、とても楽しい作業です。まだ乾燥していない竹なので、清々しい香りがします。
竹に穴を開けたらテープをはがし、竹の内部や穴の粉を刷毛できれいに払います。
スチールたわしのようなもので、竹の白く粉をふいている表面が青緑になるまで全体を磨きます。私は力を入れ過ぎて、傷をたくさんつけてしまいました。田島さん曰く、「傷もまた味です」とのこと。ちなみに白い粉は、タケノコの成分であるアミノ酸や乳酸菌などだそうです。勉強になります。
最後にまた粉をきれいに払い、完成です。
田島さんに「竹あかり」の魅力を聞くと、「竹から漏れる光がとてもきれいで、見ているだけで癒される和のあかり」と答えてくれました。2021年4月から始まった活動とのことですが、田島さんは既に20本ほど竹あかりを制作したそうです。学生のみなさんが、意欲的に活動をしている様子がうかがえました。また、どの学生さんも礼儀正しくて好印象を持ちました。
川崎工科高校の「竹あかり」の活動、これからも応援していきたいです。ありがとうございました。
info : 川崎工科高等学校