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【絶景】幅10km超!“世界最大級の滝”の恵み ~ラオス・メコン川~

中島未由希

ディレクター

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東南アジア唯一の内陸国・ラオス。本州と同じくらいの面積の小さな国ですが、世界でも珍しい様々な絶景が広がっています。そのひとつが、カンボジアとの国境近くにあるシーパンドンという場所です。ラオスの南北を縦断するように流れるメコン川は、シーパンドン周辺で幅10kmの大河となります。シーパンドンとはラオス語で「4000の島」を意味しますが、その名の通り、このあたりのメコン川には無数の小島が浮かび、内陸部とは思えない雄大な姿です。

シーパンドンには、コーンパペンの滝というメコン川最大の滝があります。幅500mほどの大きな滝ですが、実はこれは巨大な滝のごく一部にすぎません。シーパンドンの島々を横切って、コーンパペンをはじめとする幾つもの滝が一直線に連なり、幅10kmを超す世界最大の滝・コーンの滝となっているのです。

この滝があるため、カンボジアからラオス内部へメコン川を遡上することはできません。17世紀には、ラオスの前身・ランサーン王国にやってきたイタリア人宣教師が、船が通行できるように流れを制御してはどうかと国王に進言しました。しかし、王はそれを却下します。大きな滝が天然の砦となって、外敵の侵入を防いでいたからです。

この雄大な滝は、ラオスの大地で繰り広げられてきた激動の地球史を物語っています。2億2000万年前、このあたりは海底に位置し、陸から流れてくる砂から砂岩が形成されました。その後、2億年前には現在のタイやミャンマーとなる陸地がラオスの方へ衝突し、さらに4000万年前からは現在のインドとなる陸地が北上し衝突してきました。度重なる大きな地殻変動により、砂岩は隆起し、無数の断層が生まれました。その中の断層のひとつの上をメコン川が流れて、コーンの滝が生まれたと考えられています。

大地の歴史と雄大なメコン川が作り上げたコーンの滝では、古くから漁が行われています。メコン川を遡上する魚たちが滝をなかなか超えられずに足止めされるため、滝の下には多くの魚がいるのです。ラオス国内でも最も魚がとれる場所といわれ、日々の生活には魚が欠かせません。

絶景のなかで自然の恵みを享受して暮らす人々に出会いました。

(なお、ラオスの大絶景を扱ったNHK BSプレミアムの番組「体感!グレートネイチャー “発見!生命を育む岩と水の楽園 ~ラオス・メコン川~”」がNHKオンデマンドで見ることが出来ます。こちらも是非ご覧下さい!)

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