Yahoo!ニュース

【谷根千】休日に訪れたい!自家製パンの朝メニューが魅力のコンセプトストア

なかくきくみこカフェライター

カフェライターなかくき くみこがこれまで実際に訪れた1500軒以上のカフェのなかから、都内にある素敵なカフェを紹介する連載「大人のための東京カフェ案内」。第4回は、新緑の季節に街歩きしたい谷根千エリアにある「CIBI Tokyo Store(チビトウキョウストア)」です。

「ライフを楽しく」がコンセプト、日常を豊かにする店

オーストラリアのメルボルンに本店を持つ、カフェや物販を融合したコンセプトストア「CIBI」が、2017年千駄木に日本一号店「CIBI Tokyo Store」を開きました。

「It's about enjoying life(ライフを楽しく)」をコンセプトに、朝早い時間からおいしい料理やコーヒーが楽しめるお店です。

トーネットのヴィンテージイスなどが並ぶ広々とした空間
トーネットのヴィンテージイスなどが並ぶ広々とした空間

倉庫として使われていた場所をリノベーションした店内には、メルボルンから取り寄せたヴィンテージのテーブルやイスなどが配されています。古くはお茶屋さんが営まれていた建物で、当時使われていた古いお茶箱を一部テーブルに。

もとの建物や日本の古道具などを生かしつつ、海外のカルチャーを融合した心地よい空間になっています。

おしゃれなだけでなくどこかホッとする空間に仕上げたのは、日本人オーナーである田中善太・恵美さん夫妻。

二人は各国での長い海外生活を通し、“文化は違っても、幸せの根本は世界で共通している”と実感したそう。「人が集まり、笑顔が生まれ、小さな幸せが増えていく場所を作りたい」と、15年前メルボルンにお店を開いたのが始まりでした。

充実した朝を過ごせる「CIBIブレックファースト」

同店を訪れたらぜひ味わってほしいのは、看板商品の「CIBIブレックファースト」(1,518円、11時30分までの提供)。

サンフラワーシードや白ごまなどをたっぷり練り込んだ天然酵母の自家製サワードーブレッドは、中はふっくら外はカリッとした食感。オーストラリア産のピンクソルトをパラリとかけたアボカドをのせて食べると、食感のコントラストが楽しい上、パンの香ばしさが際立ちます。

ナイフとフォークでいただくのもいいですが、バルサミコ酢とオリーブオイルをかけたルッコラのサラダをのせて、大きな口でバクッといくのが私のお気に入り! 店外から入ってくる春の風とあいまって、心とおなかが瞬時に満たされていきます。

コーヒーは、品質の高さで定評のある辻堂「27 COFFEE ROASTERS」が焙煎する、CIBI Tokyo Storeオリジナルブレンドを使用。ホンジュラスをベースにした、甘味と苦味のバランスの良い味わいです。

メニューにはブラックやカフェラテもありますが、迷ったらオーストラリアで定番の「フラットホワイト」(638円)を選んでみて。きめ細やかに泡立てられたミルクが注がれた、なめらかな口あたりが楽しめる一杯です。

オープンキッチン前にあるカウンターには、毎朝店内で焼き上げるマフィンや、キャロットケーキ、パウンドケーキなどの焼き菓子が並びます。こちらもすべて本店と同じレシピで作られたもの。好きなものをテイクアウトして、翌日の朝食に楽しむのもいいですね。

日々の暮らしを彩り、長く愛用できる日本のプロダクト

現在は「手ぬぐい百景展2023」を開催中(2023年5月5日まで)
現在は「手ぬぐい百景展2023」を開催中(2023年5月5日まで)

CIBI Tokyo Storeでは、日本で作られる様々なプロダクトを販売しています。これは本店も同様で、オーストラリアでもとても喜ばれているのだとか。

カフェでも使用されている白山陶器のカップ&ソーサーや松徳硝子のグラス、柳宗理のカトラリーのほか、CIBIオリジナルのグッズなどが並んでいます。

CIBI Tokyo Storeで立ち上げからたずさわる、ジェネラルマネージャーの土井雅美さんは、「作家さんの一点ものも素晴らしいのですが、気兼ねなく日常生活で楽しめるものをセレクトして販売しています」とのこと。日々の暮らしを彩る、頼もしいプロダクトたちです。

ジェネラルマネージャーの土井雅美さん
ジェネラルマネージャーの土井雅美さん

人と人とのつながりを大切にするCIBIでは、プロダクトを取り扱う前や、農家から野菜を仕入れる際、遠方のメーカーや生産者のもとへわざわざ足を運ぶことも少なくありません。

その理由は、「私たちのお店のことをちゃんと知って頂いてから、お取り扱いをスタートしたいんです」と、土井さん。インターネットで多くのことができてしまうこの時代に、あえて人と人のつながりを大事にする。そんな考えがベースにあるからこそ、このお店にはいつも居心地のいい空気が流れているのかもしれません。

店名のCIBI(チビ)は、日本語の「おチビちゃん」に由来しているそう。そこには、「大人になっても、子どもだったときのような好奇心旺盛でワクワクした気持ちで楽しんでほしい」という想いが込められています。

次の休日は心のこもった朝食とコーヒーで、充実した1日の始まりを過ごしてみませんか。

【店舗情報】

店名/CIBI Tokyo Store

住所/東京都文京区千駄木3丁目37-11

公式サイト/https://www.cibi.jp(外部リンク)

アクセス/東京メトロ千代田線 千駄木駅より徒歩3分、JR山手線 日暮里駅より徒歩8分

定休日/無休

営業時間/平日 8時30分〜16時30分、土日祝 8時〜17時30分

※新型コロナウイルス感染症対策により店舗の休業や営業時間の変更など、掲載内容と異なる場合があります。訪問される前に最新情報をご確認されることをおすすめします。

※取材ではCIBI Tokyo様のご協力により商品を無償で提供頂きました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

本連載「大人のための東京カフェ案内」では、今後もカフェライターなかくき くみこが大人の皆さんに向けて心からおすすめする魅力的なカフェを紹介していきます。ご興味のある方はぜひプロフィールをフォローをして頂けるとうれしいです。日々のカフェ巡りはインスタグラム(外部サイト)やツイッター(外部サイト)に投稿しています。

■一緒に読みたい記事

【青山】休日にゆっくり過ごしたい!ドリンクおかわりサービスのある老舗洋菓子店のガーデンカフェ

【三田】都内でも貴重!重要文化財の中にあるネオ喫茶で楽しむ春限定クリームソーダ

【御茶ノ水】職人技が光るあめ細工の柑橘パフェが絶品!創業70年老舗ホテル併設カフェ

カフェライター

雑誌やWEBメディアにてカフェ・喫茶店に関する記事を執筆、撮影。都内を中心に1,600軒以上のカフェを訪問。自身のSNS等では「大人が心地よく過ごせるカフェ」を中心に紹介している。前職では人材紹介業界で営業やキャリアカウンセラーをしていたが体調不良で退職。療養期間にカフェの魅力を知り、病気を治すきっかけになったことからカフェ専門ライターとなる。小学生男児の母、東京郊外在住、身長147cm、性格はのんびり屋。日々のカフェ巡りはinstagramで更新中。仕事実績:リンネル、タイムアウト東京、CafeSnap、るるぶ&more.、レッツエンジョイ東京、書籍や雑誌にて取材協力、ラジオ出演、新聞掲載他

なかくきくみこの最近の記事