「珈琲所コメダ珈琲店 こどもの国店」の道路を挟んで向かい側のあたり「住吉神社」をご存じですか？　「こどもの国」に車で行くときにちらりと見えるあの神社の社叢林（しゃそうりん）は横浜市指定天然記念物です。

地元のかつての風景を伝える「住吉神社」社叢林

こどもの国線こどもの国駅から徒歩約10分程度の場所にある「住吉神社」は安永元年（1772）に建立された長くこの土地の歴史を伝える神社です。

実はこの神社の社叢林は横浜市指定天然記念物なのです。

横浜市指定の「指定史跡名勝天然記念物」に「住吉神社の社叢林（すみよしじんじゃのしゃそうりん）」という名称で平成9年に指定されています。

社叢林は主にモミ、シラカシ、アラカシなどの常緑の樹林に混じってヤマザクラ、クマシデ、コナラが生育しています。このモミは近年の大気汚染の結果、急速に枯死、消滅を強いられている樹種ですが、住吉神社林では、まだかなり残存しています。

モミを混生するシラカシ林に、クヌギ、コナラが育つ、昔ながらの林は青葉区のみならず、関東のかつての風景を伝える貴重な自然です。　

境内には木々から落ちたどんぐりが散らばり、豊かな雑木林であることが感じられます。　　

「珈琲所コメダ珈琲店 こどもの国店」の道路を挟んで向かい側のあたりです。

青葉区の地元神社に注目。

秋になると、「七五三参り」ののぼりが神社の前に並び、普段は静かな地元神社も華やぎます。最近は感染防止のため、電車を乗り継いで出かける全国的に有名な神社だけでなく、歩いて行ける地元ならではの神社にも注目が集まっているようです。

号外NET横浜市緑区・青葉区エリア版でも、コロナ禍である、2020年から2021年にかけて、地元の神社紹介記事に多くのアクセスが集まり、地元への関心の高さを感じています。初詣などで「住吉神社」に行ったときはぜひ「住吉神社の社叢林」にも注目してみてください。地元の歴史や風景を感じ、より記憶に残る場所になっていくかもしれません。

普段は管理の方が常駐していない神社でも地元地域では秋のお祭りなどで有名なところがあります。徒歩圏内にある地元の神社だと七五三やお宮参り、初詣などで、小さな子どもやお母さんに負担をかけにくい場合もあります。地元の神社をチェックしてみるのも楽しいかもしれませんね。

※施設内では感染拡大防止のため、マスクの着用をするようにしましょう。混み合うときは距離をとって並ぶようにしましょう。横浜市や地域の方により保存されてきた、神社や自然林は大切に見学しましょう。

【施設情報】
施設名：住吉神社 (すみよしじんじゃ)
住所：神奈川県横浜市青葉区奈良町833