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【中津川市】鉄道好き必見!本町公園にピカピカの機関車。そこにはD51を愛する人々の活動が!

中津川&恵那ゆるゆるニュースライター&坂めぐり好き(中津川市・恵那市)

今にも走り出しそう?本町公園の機関車

中津川市の本町公園。かつてここに鉄道が走っていたそうです。

現在その路線跡はミニ中山道と名付けられた遊歩道として、市民に親しまれているのですが、今回は遊歩道入り口にあるこちら機関車が主役です。

実はこの機関車、全国でも稀に見る保存状態のいい機関車だそう。

展示されている機関車は普段は鍵かかっているのですが、時々、機関車を間近に見るイベントがあり、今回、10月上旬のイベントに足を運んでみました。

イベントの時は解放されます。大人ももちろん入れます
イベントの時は解放されます。大人ももちろん入れます

柵の中に入るとピカピカに 磨かれた機関車、D51がお出迎え
柵の中に入るとピカピカに 磨かれた機関車、D51がお出迎え

このD51は昭和14年に製造され、昭和46年まで活躍していたそうです。

山間部の中津川市を走る機関車は、パワーのあるD51が採用されたとのこと。

その後、市役所で保管されましたが、その際も屋根付き柵つきで保存されていたため良好な状態を保ったまま、現在の本町公園に移転。

「そうでなかったら錆びてしまうし、部品も盗まれたりしただろうね」とD51会のお話。

最初の段階できれいに残して後世に伝える意気込みが感じられます。

今にも走り出しそうなくらい、磨かれています
今にも走り出しそうなくらい、磨かれています

D51のメンテナンス、清掃をしているのは、D51会のみなさん。

鉄道好きの若い世代から、機関車を運転していた方まで(!)集まる熱い会です。

年齢も立場も超えて共通するのは、D51への愛情。

実際メンテナンスを通してD51に触れられる中を見られるという体験ができるのは、とても貴重なことです。

「屋根付きで柵もあるけど外だからね。月一回掃除してます」との事
「屋根付きで柵もあるけど外だからね。月一回掃除してます」との事

機関車は、1800年代にイギリスで誕生しました。

その仕組みは石炭を燃やし、水を加熱して蒸気を発生させ、その圧力でピストンを動かして、車輪を動かしていくというもの。動く途方もない石炭と水を積み、地形やパワーバランスを考えながら機関士と機関助士のコンビで運転していくその仕事は、煤と煙にまみれながら、体力、職人技、知恵、チームワークなどを必要とされる職種でした。当時人気の職種とはいえ、誰でもなれる仕事ではありません。「D51会に機関士をしていた方もいますが、足腰丈夫でお元気な方なんですよ」とのこと。激動の時代をパワフルに生きてきた先輩方に脱帽です。

なおイベント中は、運転手席やその周りも見ることができます。

汽笛も鳴らせます。運転席は思ったより狭い空間です
汽笛も鳴らせます。運転席は思ったより狭い空間です

運転席からの景色。前の窓からわずかに見えるのみ
運転席からの景色。前の窓からわずかに見えるのみ

前の窓で見えない景色は横の窓で確認をしていたとのこと
前の窓で見えない景色は横の窓で確認をしていたとのこと

ここは石炭を入れる火室(かしつ)
ここは石炭を入れる火室(かしつ)

加室の中はこんな感じ。石炭をここに入れます。灼熱の熱さだったはず
加室の中はこんな感じ。石炭をここに入れます。灼熱の熱さだったはず

山間部を走る機関車ゆえ、今でも専門誌に記事が載ることも
山間部を走る機関車ゆえ、今でも専門誌に記事が載ることも

鉄道好きなちびっ子も大人もたまらない、機関車イベント。

普段は鍵がかけられ中に入ることも触れることもできませんが、次回は11月5日にJR東海さん主催のさわやかウォーキングの行われるコースとして、D51を見ることができます。

当日は六斎市の日でもあるので散歩がてらに本町公園に行ってD51を見に行ってみましょう。


【D51 設置場所】:岐阜県中津川市本町3-6 本町公園
参考サイト:中津川市 D51型機関車のご紹介

ライター&坂めぐり好き(中津川市・恵那市)

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