【恵那市】じっくり見ると味わい深い?阿木川を眺めながら中山道六十九次を楽しもう!
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阿木川にかかる橋、大井橋。
江戸時代は、大井宿の賑わいを見てきた橋です。
この橋には渓斎英泉と歌川広重による中山道六十九次の浮世絵がずらりと掲示されています。じっくり見ているとなかなか味わい深く、楽しいですよ。
阿木川は中津川~恵那に流れる清流。
阿木川ダム、岩村川までの17キロを流れる河川です。
本来だったら日本橋からスタートですが、大井宿に近い大津から見ていきます。
繁盛してますね。当時の大津宿の賑やかな雰囲気が伝わります。
肩に紐が食い込みそうな荷物ですが大丈夫でしょうか?
どちらに向かうんでしょうか。重いのでしょうか?
いろんな疑問が広がります。
こちらは岐阜の鵜飼。金華山の存在感がないですね。
岐阜城は関ケ原で西軍についたため、当時は廃城になっています。
そのため、鵜飼がメインの浮世絵に。
旅路の休憩中の風景。
こうした穏やかな美濃路が続きますが、だんだん険しい道のりに。
瑞浪市、大久手。岩がある以外風景もシンプルで、旅人も2人だけ。
…ちょっと心細い道のりです。
大井宿の浮世絵は大雪。
これは寒そうですね。
春や夏の大井宿も見てみたいものですが、大井宿の浮世絵はこの1枚。
旅人の表情も見えず、寒々しさとつらい旅路がうかがえます。
ここで何度も流されている大井橋と阿木川の歴史が書かれています。
昭和時代にも豪雨で壊されたとのこと。
今の阿木川からはそのような激しさが感じられませんが、当時は木の橋だったそうなので、災害には弱かったのかもしれません。
中津川宿。かかる橋は中津川橋で、川は中津川…。中津川だらけの紹介です。
遠く向こうに宿場町が見えますね。
前回プチ旅した落合方面はあの山の向こう側。
前回の落合宿はこんな浮世絵で登場。
砂漠のオアシスのような、アメリカの田舎のような風景ですね…。
徐々に旅路は険しさが増してきます。
崖、坂、人もまばらです。
そんな中でも人一人の限界を感じる荷物の多さ。
今はトラックなどの輸送がありますが、当時は人と馬、船。
そう思うと現代の物流の凄まじいですね。時代が変わったものです。
藁?に囲まれて歩く人…前が見えるんでしょうか?
崖でランチをする人、旅をする女性たち。
当時の旅人は健脚でタフですね。
長野の旅路は辛そうですが、浮世絵みてるとドラマがあって楽しいです。
自然のスケールがすごいですね。
ここでいきなり喧嘩。犬まで怒ってますし、穏やかではないですね。
この木曽海道六十九次の浮世絵は、当初渓斎英泉が担当していたのですが、その後歌川広重に引き継がれた経緯があります。
風景を得意とした広重と、人物を得意とした渓斎英泉。版元との交渉でバトンタッチがあり、岩村田宿の絵は渓斎英泉の最後の浮世絵とされています。荒れているのは当時の心境なのか…。
今でいう炎上でしょうか?
こうした経緯があるものの、人物が得意とされた渓斎英泉の作品は、人物が生き生きとしており、現代の私たちにも楽しませてくれます。
蕨まで来て、江戸はすぐそこです。
お江戸の華やかさが際立つ浮世絵ですね。
サバンナのような場所、人少ない旅路の道のりが遠い昔のようです。
時代が変わっても旅をする心も人も変わりがないのかもしれません。
大井橋
住所:岐阜県恵那市大井町