「昭和」「町中華」というキーワードを聞いたなら、頭に浮かぶのは簡素なテーブル、壁に貼られた多彩なメニュー、ラーメンは昔懐かしのナルトが入ったスタイル…みたいなものを思い浮かべてしまう人は、少なく無いと思います。もはや町の文化遺産に残した方がいいのではないか、というお店の佇まいは、ノスタルジーそのもの。

さて、そんなお店が大宮駅から徒歩圏内にあるのをご存じでしょうか。お店の名前は「長春楼」さん。場所は桜木町の交差点からすぐのところ。埼玉りそな銀行大宮西支店の2軒隣、と言った方が伝わるかもしれません。お昼時にはとても混み合う人気店でもあります。

店内にはところせましとメニューが貼られており、僕の中の「ザ・昭和の町中華」ど真ん中をいくビジュアルです。どれも魅力的に見えてきて、隠れた人気メニューっぽいもの、探したくなっちゃうんですよね。

これまで何回か来ていますが、いつ来ても「炒飯（チャーハン、640円）」を頼む人が多いということで、人気メニューはそれなんでしょうね。ということで、今回は僕もチャーハンを注文。厨房から聞こえてくるラジオの音も、町中華っぽさを加速させます。

ということで到着したのが、こちらのチャーハンです。

いやー最高です。グリンピース＆紅ショウガってのは、昭和におけるチャーハンの完成形だと思うんですよね。パラリと仕上がったチャーハンは具だくさんで、食べ応え十分。たしかにこれはうまい…人気なのも納得です。付け合わせのスープも、ネギたっぷりで良い感じ。これこれ、これが食べたかったんだよ…！と自然に思ってしまうほど、懐かしさが溢れてきます。

控えめに言っても最高でした。このお店よりもおいしいチャーハンを出す店はあると思いますが、この値段にこの内容で、昭和のノスタルジーが付いてくるお店は、そうそうないでしょう。大宮であれば、東口の「食堂 多万里」さんと双璧ですかね。

願わくば、いつまでもこの地で変わらずに営業を続けて欲しい。そんなお店でした。次は気になる麺類を食べてみようかな。

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