我が家が年間を通じてもっとも通う飲食店のひとつ「トラットリア ティンブロ」に、恐ろしいランチメニューが導入されていましたので、ご紹介します。新たにはじめられた「新潟県産 和もち豚”のカツレツ」は3回連続で頼んでしまうほどに魅力的な一品でした。

トラットリア ティンブロは、ミシュラン星付きをはじめとした有名店で修行をした夫婦が、地元である埼玉県に帰ってきてオープンしたトラットリア（イタリア風の大衆食堂）です。あまりにも本格的なイタリアン/フレンチが埼玉価格で楽しめてしまうという、ちょっと申し訳なくなるような名店です。

そんなティンブロのランチは、これまでオイル/トマト/クリームから選べるパスタランチにサラダランチ、ちょっと贅沢なコースランチの3種類が定番。特にパスタランチはどれもが月替わり的なメニューで、これまではこれが超鉄板のランチメニューでした。

ところが！恐ろしいランチメニューが導入されてしまったのです。それが「新潟県産 和もち豚”のカツレツ（1,480円）」です。

見てわかるように、ソースはイタリアンなトマトベースで、いわゆる「イタリアン・カツレツ」に仕上げられているのですが、そもそもこれってトンカツですよね。トンカツとして見た時、はっきりいってあまりにもレベルが高く、そして量も十分すぎてビックリしてしまう。それが、このメニューの正体だったのです。某近所の有名店のマスターをして「これ、採算合わないでしょう？」と言わせてしまうほどに、料金と内容が見合うどころか心配になってしまうほどです。

さっそく食べてみるわけですが、とにかく脂が甘い！さらに、赤身が衝撃的にやわらかく、箸で切れます。贅沢なサイズで厚切りされたカツはとにかくジューシーで、肉汁が止まりません。はっきり言って、イタリアンで食べられるカツのレベルではありません。近隣地域の「トンカツ」料理の基準を豪快に上げてしまった…そんな印象がとても強いですね。

イタリアンでトンカツ（カツレツ）を食べるという背徳的なメニューになりますが、はっきりいってこれは食べないとダメな商品かなと思います。パスタのレベルもとても高い同店ですが、チャレンジングなこのメニュー、あまりの完成度に驚いてみて下さい！ちなみにですが、この塩で食べてみたい方は「ソース別添え、塩で食べても良いですか？中山さんの記事で見て…」と聞いてみてください。衝撃的なおいしさを体感できるはずです。