ランチにおけるそば店利用者は、大きく分けると「ファストフードとしてサクッと食べたい派」「丼とそばのセットでがっつり食べたい派」「こだわりのそばを昼から食べたい派」に分かれると思っているのですが（自分調べ）、今回のお店は「がっつり派」も「こだわり派」もどちらも等しく満足出来る、大変に希有なお店でした。

ホームズさいたま中央店の道路向かい、新旧の建物がいり混ざるこのエリアで、クラシカルなビルの1階で路面に面しているのがこちら「手打ちそば処 久霧」さんです。以前から存在は知っていたのですが、今回やっと機会を作って訪問することができました。

なぜこちらのお店が気になっていたのか？それは、県内産のそば粉にこだわった上で、3種類のそばを食べ比べ出来るというとても珍しいお店だからです。

「味くらべ〜3種の食べ比べ〜」というメニューで1度に食べ比べることのできる3種類とは
①通常の二八そば（そば粉は機械挽き）
②手挽きそば（そば粉は手挽き石臼挽き）
③そばがき（①②とは別のそば粉を練ったもの）
で、この3種類の食べ比べセットを提供しているのは、こちらのお店で初めて見かけました。

①通常の二八そばはのどごしよく食べ慣れた感じ。②の手挽きそばは、田舎そばほどではないですが、粗めに惹かれたそば粉の食感や香りが十分に楽しめます。③そばがきは「そばの実を食べているなあ」と感じるほどにどっぷりをそば粉を味わえるシンプルな料理。実家にいたころよく食べていたことを思い出しました。

と、こうやって書くとこだわりの高級そば店に感じてしまいますが、久霧さんのすごいところは、あくまで大衆向けの気軽なお店であるということ。この日もランチタイムは賑わっていて、12時近くから待ちが発生するほど。多くの人は丼とそばがセットになった「A/Bセット」や天ぷらとおにぎりがセットになった「そば定食」を頼んでいましたので、がっつり系の胃袋も十分に満たせていそうです。ちなみに「味くらべ」のセットもそば3種類で1.5〜2玉くらいは食べることになりますので、そこそこな分量になります。

創業40年超ということで、昔からこの地で営業しているらしく、固定ファンも多数いるようでした。なによりこだわりとカジュアルさのバランスが絶妙で、次はセットや定食を頼んでみたくなりましたね。続報をお待ちいただくか、ぜひみなさん自身で足を運んでその目で確かめてみてください！

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