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【ほっこり】誰も降りない停留所に“突然バスが止まった理由!”『すいませんが…』

中山少年エッセイ作家

基本的に電車で移動する事が多いのですが、時間のある時や気分転換したい時たまに『バス』で移動する事があります。あの心地よい揺れを楽しみながらポカポカ陽気を楽しんだり寒い日は温かい車内でぬくぬく移動するのは、なんともいえぬ醍醐味があります。

先日、そんな気分転換したい日があったのでバスで移動していたら…誰も停車ボタンを押していないのに「すいません!」って車内アナウンスが流れて突然バスが停留所に止まったのでした、、

誰も降りない停留所に止まったバス…

何か不備があったのかな?と心配していると、そのあとに流れた車内アナウンスに乗客みんなビックリ…

『すいません、後ろの席で寝てる子いませんか?その子いつもここで降りてるので…どなたか起こしてあげて頂けないでしょうか…?』そう、後ろの方の席で、すやすや気持ち良さそうに寝ている小学生の男の子がいたのです。

まるで“保護者”のような運転手さん

車内アナウンスを聞いた近くの人が男の子を起こしてあげると、男の子はあわてて飛び起きてバスを降りて行ったのですが…。その一生懸命で健気な姿と“まるで保護者のような”運転手さんの優しさに車内は和やかな雰囲気に包まれたのでした。

なんとか無事に降車できて良かったなぁと安堵の気持ちでホッとしていると、また車内に『すいません』と声が聞こえたのです。それも、今度は運転手さんではなく乗客さんから。今度は何かと思ったら…

慌てて起きたから…『男の子の忘れ物』

先ほどの男の子、慌てて飛び起きたからか…車内に「忘れ物」をしてしまったのでした。授業中に絵を描いたのであろう、画用紙を丸めて輪ゴムで止めた忘れ物。

忘れ物に気が付くと『仕方ないですねぇ、私が預かって明日渡しておきます』って“まるで学校の先生みたいに”まったくもーとでも言うような面持ちで対応していて…

小さな体で懸命に通学する男の子を、運転手さんをはじめとしたみんなで支えて応援していた車内の温かい雰囲気が、親御さんも安心だろうなぁって感銘を受けたので記事にしてみました。運転手さんも男の子もいつも本当にお疲れ様です!

中山少年(なかやましょうねん)1995年生まれ。東京都出身。日常のほっこりした発見をコミックエッセイでSNSに投稿している。Instagramフォロワーは8万人以上。

5月2日 掲載

エッセイ作家

日常の漫画を描いてる中山少年です。インスタグラムのフォロワー10万人! 「心の洗浄機」「心へのほっこり電子レンジ」とも呼ばれる作品であなたに癒しをお届け致します(^^)

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