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『父がボロボロの財布を使い続ける理由…!』〜幾多もの大切な思い出が…!〜

中山少年エッセイ作家

お父さんの財布…。

可愛いらしいがまくち財布も良いし、定番の二つ折り財布か長財布か、そして多機能で便利なものを選ぶのも良いしデザイン性を重視したお洒落なものを使うのもアリだし、また値段も高価なものに安価なものまでいろいろ…!私達はいろんな理由を持って自分達が使っているお財布を手に入れますが、

とあるお父様が使っている革の財布はかなりボロボロな歴史を感じる状態で…新しいものに買い替えたら良いのに、ずっとボロの財布を使っているので「なぜそんなボロ財布を使い続けるの?」と娘さんが聞いてみたらこんな答えが返って来たのでした。

父がボロボロの革財布を使い続ける理由…!

実はそのボロ革財布は以前、お母さん(奥さん)からもらったプレゼントだそうで、お母さんがまだ彼女だった、かなり昔付き合っていた時に初めてもらったプレゼントで、恋人だった頃の素敵な思い出が詰まっているからそのお財布を使っているのでした。

そして更にそのお財布は、革の職人でもある『お母さんのお父様』が作ってくれた革財布で…「打ち解けるのにものすごく時間が掛かった職人気質」な父からするお義父さんである革職人さんに、

娘さんを任せる寂しい気持ちやどんな男性なのか確かめたい気持ちもあったのでしょう、まともに会話が出来るようになるまでにかなり時間が掛かったけど…普段お仕事頑張ってる姿をちゃんと見てくれていて、あるとき信頼を伝えるかのようにプレゼントしてくれた、宝物のような大切な手作り革財布。

ボロ財布にはたくさんの素敵な思い出が詰まっていた…!

そして、数年前に亡くなってしまったそのお義父さんの『形見』でもあるし、ボロボロ状態の革財布には幾つもの素敵な思い出が詰まっていたのでした…!そんな理由が隠されていた事を知って、ボロボロになるまで革財布を使い続けているお父さんの真っ直ぐな所に素敵だなぁと思った娘さん。

『しばらくしたら新しいお財布を買うのではなく、修理に出して長く使えるよう提案してみようかな』と考えているそうで、そのお父さん譲りの優しい発想になんだかほっこりした気持ちになります。

そんな革財布の優しいエピソードをSNSより娘さんに教えて頂いて感動して記事にしてみました。財布に限らず自分が大切にしたいと思える物があるって幸せな事だし、羨ましく思います。

中山少年(なかやましょうねん)1995年生まれ。東京都出身。日常のほっこりした発見を漫画にしてSNSに投稿している。Instagramフォロワーは10万人以上!

7月17日 掲載

エッセイ作家

日常の漫画を描いてる中山少年です。インスタグラムのフォロワー10万人! 「心の洗浄機」「心へのほっこり電子レンジ」とも呼ばれる作品であなたに癒しをお届け致します(^^)

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