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【ほっこり】カフェで起きた心温まるエピソード〜3選!〜

中山少年エッセイ作家

【●1●接客してくれたのは“耳の聞こえない店員さん”…!】

『いつもと違う接客に心動きました。』

以前カフェに行った時に、普段とは少しだけ違った接客に心動かされた出来事がありました。それは、店員さんにカフェオレを注文しようとした時、メニュー表近くに置いてあった『メッセージの書かれた1枚の紙』を見つけた事から始まりました。

その紙に記されていた内容とは、『私は耳が不自由な為、声を聞くことが出来ません』…そう、店員さんは“耳が不自由な店員さん”だったのです。

紙に書いてあったメッセージとは…

僕自身、耳の不自由な方とコミュニケーションを取るのが初めての事で手話もわからないし、大丈夫かな…。と少々戸惑いながらもメニューのカフェオレを店員さんの見やすいよう指差して、お願いしますの意味を込めた『愛想笑いのような表情』を作ることで精一杯でした、、

そんな僕を見た店員さんはきっと慣れているのでしょう、全てを汲み取ってくれたみたいでニコッと温かい表情を返してくれて、サーっと手際良くカフェオレを作って、再びニコッと明るい笑顔と一緒にドリンクを提供してくれたのでした!

自分の気持ちを店員さんに表情だけで伝えられた事が初めての体験だったからか…ものすごく嬉しくて、ありがとうの手話もわからなかったので、自分のできる限り精一杯のニッコリ笑顔を店員さんに見せて感謝の気持ちを伝えようと頑張ったら、店員さんは汲み取ってくれたみたいでニッコリと微笑み返しをしてくれたのでした。

【●2●お腹の音が止まらない…すると隣のお客さんが、、!】

カフェの店内ではドリンクを楽しみながら、作業や勉強に励むお客さんがいたり…会話を楽しむお客さんがいたり…人それぞれいろんな過ごし方をされていますよね。

先日、カフェに行った時にSNSに投稿するイラストの作業をして過ごしていたのですが…予想もしてなかったこんな出来事がありました。当日、集中してイラストを描いていると、隣の席のお客さんが美味しそうなパスタを食べていたのです。

パスタを食べていた隣のお客さん

僕はそのカフェを出たらご飯を食べに行こうとしていた事もあり、ちょうど空腹な状態で…隣からパスタの美味しそうな匂いがして来て「グ〜〜〜」と、ついお腹の音が鳴ってしまいました…。

そしてその後も我慢しているのにお腹の音が鳴り止む事は無く、隣のお客さんにも気を使わせてしまうし悪いよなぁと…脂汗をかいてしまう程に恥ずかしい気持ちでいっぱいでした、、

美味しそうなパスタの匂いにお腹の音が…。

お店を出ようかとも思いましたが、イラストも完成間近だったのでキリが悪い状態…。するとパスタを食べ終えた隣のお客さんは先に帰って行きました、

申し訳ないながらも少しホッとして、描き終わりそうなイラストを頑張ろうと思ったら…「お勉強お疲れ様です!これ良かったら食べて下さい」って先ほどのお客さんがレジ横で売ってる菓子パンを買って来てプレゼントしてくれたのでした!!

予想も出来なかったプレゼント…!!

ずっとお腹の音が鳴り止まず恥ずかしくて、隣で申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、社会人の僕を学生さんだと思ったのでしょう。まさか予想もしてなかった差し入れを、せっかくのお気持ちをありがたく受け取ったら、お客さんの優しさが伝わって来てものすごく嬉しくて感動して…

そしてその菓子パンを食べたら、空腹だった事もお客さんの優しさに感動した事も相まって“涙が出そうなくらい優しい味”がしました!そして、いつか僕もそんな状況に遭遇したら差し入れを買ってあげようと優しさのバトンを繋げられたら素敵だなと思いました。

【●3●女性客がテーブルのズレを直していた“理由”…!】

日常生活を過ごしていると…ふとした瞬間に見かける『いたって何もないように思える行動や仕草』が、後になって実は深い意味を持っていたり、優しい思いやりが込められている事に気が付いた経験はありませんか…?

テーブルのズレを直していた隣の女性のお客さん

先日カフェに行った時に、通路を挟んで向かいに座っていた女性のお客さんが、自分の隣の席のテーブルが前に少しズレているのを直していたのです。特になんてことのない普通のことではありますが、ズレが気になっちゃう性格なのかな?なんて思っていたら、少ししてある事実に気が付きました…!

それは、女性がテーブルのズレを直してしばらくすると、まだ小学校にも通ってないであろう小さな男の子がドリンクの注がれたコップを持ってそのテーブルの前を通り過ぎて行ったのでした…!女性は“男の子がつまずいたりしないようにキケンを予測してテーブルを引いたんだ”という事がそこでわかって、、

テーブルのズレを直していた「何気ない普通の事」のように一見感じたけれど、“ドリンクに集中して前方の視界が少々疎かになっていた男の子がつまずいてケガしたりしませんように”っていう優しさが込められていた事に気が付いて、ほっこり温かい気持ちになりました!

コップを置いて戻って来た男の子

しかもその件はそれで終わりではなく、しばらくしたらコップを自分の席に置いて、先程通り過ぎた男の子がこちらへ戻って来たのです。

どうしたのかな?と思ったら男の子は女性客に…「ありがとうございました!」と言っていて。そう、先程のテーブルのズレを直してくれた“優しさ”に男の子はちゃんと気が付いていて、わざわざそのお礼を言いに来てくれたのです!!

まだ言葉を喋れるようになって長くはないのであろう可愛らしいお礼に、女性は「いえいえ!」とにっこり嬉しそうに応答されていて、行動に込められた優しさをちゃんと理解してお礼を言いに来てくれるなんて偉いなぁ。。向かいの席でそんな微笑ましい光景を見かけて、とても嬉しい気持ちになりました。

今回の女性客を見習って、普段から「もしも」の事を考えて行動を取れる人でありたいなと思います。たとえそれが無意味に終わってしまったとしても、いつか大きなファインプレーに繋がるかもしれないですし、大切な事だなぁと思って記事にしてみました。

中山少年(なかやましょうねん)1995年生まれ。東京都出身。日常のほっこりした発見を漫画にしてSNSに投稿している。Instagramフォロワーは10万人以上!

8月10日 掲載

エッセイ作家

日常の漫画を描いてる中山少年です。インスタグラムのフォロワー10万人! 「心の洗浄機」「心へのほっこり電子レンジ」とも呼ばれる作品であなたに癒しをお届け致します(^^)

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