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『パン屋で感動した、お客さんの行動…!』

中山少年エッセイ作家

先日パン屋さんに行った時のこと、レジにて塩バターロールを購入しようとしていた女の子とお母さんの「親子のお客さん」がお会計をしてもらっていたのですが…

そのお会計中に店内に良い香りが広がって、“ちょうど塩バターロールが焼き上がった”ので、気を利かせた店員さんがお会計をしていた塩バターロールと焼き立ての物を交換してあげたのでした!

焼き立ての塩バターロール

まさか焼き立ての物と交換してもらえるなんて…!「ありがとうございます」と、店員さんの優しい気遣いに感謝して、店内に広がる焼き立ての美味しそうな香りを楽しみながら親子客はとても喜んでいたのですが…、、

喜びながらも女の子が「ありがとうございます!あ、交換した塩バターロールはどうなるんですか?」と店員さんに質問をしていたのです。どうやら“買う予定だった古い塩バターロールの行方”がどうしても気になるみたいでした。

古い塩バターロールの“気持ち”

すると店員さんは「試食用になったり、揚げ物のパン粉になったりしますよ」と答えると。その返答を聞いた女の子は買われる予定だった塩バターロールが“可哀想に見えてしまったみたいで…!”

「あのパンもちゃんと食べるから買ってあげようよ」とお母さんにお願いして、焼き立ての物と古い物、2つの塩バターロールを買ってもらっていたのです!

確かに、塩バターロールにもし気持ちがあるとして考えてみると…もしかしたら売れ残ってしまうかもしれない競争に競り勝って、せっかく食べてもらえると“宝くじが当たったかのように”ワクワクしてレジまで辿り着いたのに、新しいパンが焼けたからって購入直前で取り替えられてしまったら悲しいよなぁ…!と納得。

『女の子の優しい視点。〜基本を大切に〜』

そしたら店員さんは、古い塩バターロールの事を考えて購入してくれた女の子に何度も感謝していて、更に交換した塩バターロールを少し値引きしてあげたのでした…!

より美味しいパンを食べて満足して頂けたらと、焼き立てのパンと交換してくれるパン屋さんの対応も大変嬉しいし素敵だけれど…まだ食べられるのに交換された古いパンの事をちゃんと考えられた女の子のお客さんも、本当に素敵だなぁと感動しました。

とはいえやはり、焼き立てのパンって物凄く美味しいし食べ応えがありますし!店舗によっては焼き上がり時間を表示して、その時間になるとお客さんが殺到する話もよく聞きます。僕自身も焼き立てパンの大ファンであるからこそ、焼き立てではないパン達のことも考えてあげないといけないなぁ、

中山少年(なかやましょうねん)1995年生まれ。東京都出身。日常のほっこりした発見を漫画にしてSNSに投稿している。Instagramフォロワーは10万人以上!

8月19日 掲載

エッセイ作家

日常の漫画を描いてる中山少年です。インスタグラムのフォロワー10万人! 「心の洗浄機」「心へのほっこり電子レンジ」とも呼ばれる作品であなたに癒しをお届け致します(^^)

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