こんにちは、Webライターのなおゆきです。広島市佐伯区五日市のコイン通り商店街に佇むFOOTWEAR OWLSは、足元の悩みに寄り添うスニーカー専門店です。

このお店では他の店ではなかなか見つからない珍しいスニーカーが揃い、シューフィッター（靴の専門家）によるアドバイスを受けることができます。今回私が取材に行ってきたのでその様子をみなさんにご紹介します。

FOOTWEAR OWLS

広島市佐伯区五日市にあるコイン通り商店街は、国内に3箇所（埼玉・大阪・広島）しかない造幣局に面しています。五日市駅から徒歩で約10分ほどの場所にあり、南北にのびる約1.5kmの長い直線の商店街です。

コイン通り商店街には飲食店やショッピングセンター、様々な専門店があり、広島市の西部エリアで最大の商店街となっています。その中のお店の一つがスニーカー専門店のFOOTWEAR OWLS。ご夫婦二人で営んでいるお店です。

ショーウィンドウ越しでも店内の明るい雰囲気が伝わり、店内に足を踏み入れると目に飛び込んでくる白い壁と整然と並ぶ様々なスニーカーに心が躍りました。

爽やかで開放感のあるお店。第一印象は、まさにそんな感じでした。

OWLSで取り扱うこだわりのスニーカーをご紹介

さっそく店内のスニーカーをみてみると、サンダルもスニーカーも、大人気のブランドKEEN（キーン）のスニーカーがたくさん並んでいました。

KEENのスニーカーは、他のアパレルショップやスポーツショップで見かけたことがありますが、OWLSでは幅広い品揃えをしていました。

KEENといえばサンダル。こちらのサンダルは2本のヒモと1枚のソールから作られた絶妙な履き心地と、奇抜な見た目が魅力的な「ユニーク」というとても人気のあるモデル。

店内をさらに見ていくと、白・黄・青の原色カラーのスニーカーに目がとまりました。これらのスニーカーは1947年にフランスで生まれたライフスタイルシューズブランド、PALLADIUM（パラディウム）というブランドだそう。

PALLADIUM（パラディウム）は、航空機用タイヤメーカーが培った技術を活かして、70年以上にわたり愛され続けているブランドとのこと。実際に手に取ってみると、そのデザインの洗練さとスニーカーの軽さに驚きました。

また、PALLADIUMのメーカー公認の取り扱い店舗は広島県では2店舗のみ。その内の1店舗がOWLSだそう。

そしてオーナーの逸夫さん自らが愛用している最もお気に入りのスニーカーはこちらのSPINGLE （スピングル）。

このスニーカーは、広島県府中市の工場で職人さんが一足ずつ手作りされている日本製のスニーカーブランド。

オーナーの逸夫さんによると、このスニーカーはカンガルーレザーを使用しているため、高い強度と軽さを兼ね備えているとのこと。また、ソール部分には天然ゴムが使われており、高いグリップ力、耐久性、屈曲性に優れているそう。

逸夫さんが「実際に履いてみませんか？」と提案してくれたので、私は試着することに決めました。実際に履いてみると、とても履き心地がよく、レザー製であるにもかかわらず驚くほど軽やかな印象を受けました。

店内をちょっと歩いてみると、驚くほど歩きやすくて、「このスニーカー、普段履いているのと比べても全然違う！歩きやすい」と本当にびっくりしました。

逸夫さんは、「このスニーカーのインソールには、化粧品のパフにも使われている柔らかい天然のラテックスラバーが使われているんです。だから、こんなに快適に歩けるんですよ」と教えてくれました。

こだわりを持って作られたスニーカーの奥深さを感じ、ここまで履き心地や歩きやすさに違いが出ることに驚きました。また、広島県で製造されているという点も素晴らしいと感じました。そしてOWLSには、多くのSPINGLEが取り揃えられており、これも同店の大きな魅力の一つだと思います。

OWLSのもう一つの魅力『夫婦二人の温かさ』

FOOTWEAR OWLSは、他の店にはない個性豊かなスニーカーをたくさん提供しています。お店のもう一つの魅力は山本夫婦のお二人です。

オーナの逸夫さん、通称「靴おじさん」は、シューフィッターの資格を持ち、お店に訪れるお客様に対して「足の悩みはどんな些細なことでも、気軽に相談してください」と親身に接する姿勢が頼もしい存在です。その渋い雰囲気とダンディな佇まいは、まさにイケオジそのもの。

実際にお話しをすると、彼の知識と経験が際立ちます。取材中、私の些細なスニーカーの質問にも、分かりやすく丁寧に答えてくれました。その親しみやすさと和やかな人柄が、彼の魅力を引き立てています。

逸夫さんは、お客様が抱えるさまざまな足の悩みに真摯に向き合い、的確な提案を通じてその悩みを解消することに大きな喜びとやりがいを感じているそう。実際、お客さんからは「歩きやすくなった」「足の調子が良くなった」という声が絶えない。彼の手にかかれば、足元の悩みもスッキリ解決するかもしれない。

逸夫さんの奥さんである彩音さんは、明るく笑顔が絶えない方です。取材中も彼女の爽やかな笑顔が印象的でした。彼女の存在が、OWLSのお店の和やかな雰囲気や温かさに大きな要素を添えているように感じました。（もちろん逸夫さんも素敵な方ですよ。）

彩音さんは、お店に来店される方々はもちろん、レクトなどのイベントで出会った方々とも1人ひとりしっかりとコミュニケーションをとることを大切にしています。

「靴のことって意外とどこで相談したらいいかわからなかったり、教えてくれる場所も少なかったりするんですよね。だから、困った時にはぜひウチを思い出して、気軽に相談してくださいね。あの人たちに言ってみようかなくらいに思ってもらえたら、本当に嬉しいです！」と彩音さんは笑顔で語ります。

そして彼女が最もやりがいを感じる瞬間について語ります。「お客さんが自分の足や使うシーンに合った靴を選んで、『これ疲れないし、本当によかったよ〜』と後から言ってくれると、本当にたくさん履いてもらえたんだなと実感します。それが私の1番のやりがいです」と彩音さんは笑顔で締めくくります。

また、夫婦二人のスニーカーに対する情熱は本当にすばらしいものでした。お店のインスタグラムにスニーカーの写真をアップする際に、雪山とスニーカーのショットを撮りたいという強い願望があったそうで、雪の降る広島の山奥まで足を運んだこともあるそう。この行動力には本当に感心します。

取材中、笑い話を交えながらたくさんのエピソードを披露してくれました。私はその中で、ご夫婦二人がそれぞれ個性的で面白い、温かい人たちであることに気づきました。これからもOWLSには、スニーカーだけでなく、ご夫婦二人の魅力にも惹かれる人々がたくさん訪れることでしょう。

FOOTWEAR OWLSオープンしたきっかけ

今回の取材ではOWLSをオープンしたきっかけもお聞きすることができました。元々、逸夫さんは某大型スポーツ店で働かれ、そのお店で15年間、シューズの専門家として長いキャリアを持っていました。奥さんの彩音さんとは、某大型スポーツ店で働いていた時に出会い、ご結婚されたそう。

逸夫さんは結婚を機に一度は業界から離れ、別業界で働いてたこともありました。しかし、そこで仕事をしていても、「何かが違う」という感覚が常に心の中にありました。そんな中で、スニーカーへの情熱がいつまでも消えていないことを再認識し、自分で店を開くという大きな決断をすることに。

この決断には、奥さんである彩音さんの後押しが大きな役割を果たしました。彩音さんは逸夫さんから相談を受けた際、「絶対やって」と背中を押したそうです。彼女がそう言った理由は、逸夫さんの持つ知識や能力に大きな可能性を感じ、新たな挑戦が面白そうだと感じたからです。

五日市コイン通り商店街に店舗を構えた理由は、元々この近辺住み慣れていたこと、普段からご夫婦で「商店街って人の温かさがあってなんか良いよね」という話をするなかで、物件を探しにコイン通り商店街を歩いていたら、偶然にも空き店舗を見つけたことがこの場所でお店を開くきっかけとなりました。

逸夫さんのこだわりたいポイントとしてショーウィンドウが欲しかったというのもうまく合致する場所となった。実際にオープンしてみて、商店街でお店を営む人同士仲も良く、お店に訪れるお客さんの温かさを感じることが多いそう。

FOOTWEAR OWLSに来られるみなさんへ

取材の最後にご夫婦から、これからOWLSを訪れるお客様へ向けたメッセージをいただきました。

まとめ

FOOTWEAR OWLSでは、様々なスニーカーがズラリと並び、その中には珍しい一足もあります。その充実したラインナップを眺めること自体が楽しみになるでしょう。

そして山本夫婦は、それぞれ個性的な一面を持ち、優しく温かい人たちでした。彼らに足の悩みを相談すれば、きっと最適な提案をし、悩みを解消するための道筋を示してくれるでしょう。

現代は洋服や靴など、さまざまな商品がインターネット通販で手軽に購入できる時代ですが、今回の取材を通じて、実際に店舗に足を運び、商品を手に取り、試着することの楽しさ、そしてご夫婦二人とのコミュニケーションを楽しむことで、新たな出会いがあることを実感しました。FOOTWEAR OWLSを訪れれば、そうした体験がきっとできますよ。

今回の記事を読んで、FOOTWEAR OWLSが気になった人はぜひ足を運んでみてくださいね。

FOOTWEAR OWLSの地図