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怒ったら手が付けられない子!園で実践していた対応法3選!

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

お子さんとご家庭で過ごす中で、怒ったらすぐに手が出てしまう、乱暴な言葉を吐いてしまう、暴れて手が付けられない、、、そのようなことはありませんか?

上手く自分の感情を言葉にできない年齢だと、この行動がより多く見られると思います。

今回は、そのような子に対して園で行っていた対応方法をご紹介いたします。一つの方法として、少しでも参考になれば嬉しいです。

落ち着いたときに、その行動について話す

怒っている状態のお子さんは、大人が何を言っても聞ける余裕はありません。イライラして、怒りを放出したくてたまらないという状態だと思います。

そんな状態のときに、その行動を注意したところで聞いてはもらえず、次第にこちらもイライラしてきてしまいますよね?

その状態では悪循環が始まるだけなので、まずは「嫌だったんだね」などと、怒りの気持ちに寄り添い落ち着くのを待ちましょう。

落ち着いたら怒ってしまった理由を尋ね、その時の行動について一緒に振り返りましょう。ただ、完全否定をしてしまうと心を閉ざしてしまうので「気持ちは分かるよ。でも今やってしまっていたことはどうだった?」と問いかけ、自分の行動を客観視できるようにしていきましょう。

怒りの感情の発散場所を作る

怒って手が出てしまうと、周りやお子さん自身が怪我を負うようなことになってしまったり、大きなトラブルに発展してしまうことも。それは食い止めたいですよね。

ただ、まだ感情の表現が言葉にできないお子さんだと余計に、手が出てしまうのを抑制するのは難しいです。

なので、ただ抑制するのではなく、自分で制御できるようになるまでは、怒ったときに当たるものを変えてみましょう。

「イライラしたときは、これだったら叩いてもいいよ」と、叩いても怪我をしないクッション。落ち着くために入ってもいい、発散するために壊してもいい自由に使える段ボールを近くに置いておくなど、代替品を置き怒りをコントロールできるようにしていきましょう。

そうすることで少しずつですが、乱暴に人に当たってしまう行動は減ってくると思います。

絵本で感情表現を学ぶ

すぐに手を出してしまう子は、年齢の高い子でも言葉の表現がまだ少ない子が多いです。

そういう子にも有効なのが絵本!

登場人物の気持ちの表現の仕方、伝え方、本に出てくる様々な言葉から自然に学び、少しづつ語彙が増え、表現の仕方も上手になっていきます。実際、何かあった時の説明が上手な子に聞いてみると、家庭でもよく本を読んでいるとのことでした。

いきなり難しい内容だと、自分の日常ととリンクしないので、その子に合わせた本を選んでみてください。

特に、気持ちの表し方や良い言葉を覚えてほしいときには、「悲しい、嬉しい」などの表現がたくさん載っている、気持ちにフォーカスした絵本もあるので選んでみてください。

終わりに

怒りの感情をコントロールできるようになるまでには時間がかかると思います。小さければ小さいほど、上手く言葉にできず、大変なこともあるかと思います。

でもそこで、大人も一緒になってイライラしてしまうと悪循環に陥ってしまうので、どう対処するかを身に付けましょう。

そうすることで、お子さんにとっても、保護者の方にとっても良い方向に進むと思います。

園とご家庭とでは、また異なる部分もあるかとは思いますが、お試しください。

保育士・ほめ育てアドバイザー

関わる大人次第で子どもは伸び伸び成長!【保育歴10年以上】【ほめ育ての知識】で、現場で実践したお子様との関係が良好になるちょっとした工夫、保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!

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