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元気すぎて落ち着かない子!園で実践したパワーの使い方

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

いつも走り回っていて少し危ない、力が強く、悪気がないのにお友達とのトラブルが多くなってしまうなど。元気すぎるお子さんに、少し困ってしまう場面があるのではないでしょうか?

保育の現場にもそのような子がいて、毎日のようにトラブルが勃発してしまい、どうにかその子にとっても、周りの子にとっても良い方法はないかと頭を悩ませたことがありました。

今回はその経験から、元気すぎるお子さんに合った、園で実践していた力の発散方法をお伝えしていきたいと思います。

一つの方法として、参考にしていただけたら嬉しいです!

その力を押さえつけるのはストレス

走ったり、何かを押したり、投げたりと落ち着かない子に「○○しないで!落ち着いて!」と何度もいうのはあまり効果がありません。

その子にとって、ただ持っている力を発散できず、押さえつけられているだけで、ストレスに感じてしまうからです。

たとえ、少しの時間我に返って耐えられたとしても、その後が大変。一度ため込まれた力は何倍にもなって爆発してしまうのです。

少しのことでイライラしたり、有り余った力で周囲の人に思いがけず攻撃してしまったり、走り回って話を聞いてくれなかったり。

こうなると大人側はますますため息が出てしまいますよね。

元気の安全な発散方法

もちろん外で元気に遊んでもらうなども一つですが、園で実践した方法は”お手伝いを頼む”など、少し力のいる、移動を伴う行動を増やすことでした。

「ちょっと待っていて」の間が、その子にとっては体を動かしたくてしょうがない時間になってしまいます。

なので、その時間に大人から「助けてほしい」「これ持つの重いからから手伝ってほしい」と活躍の場を設け、力を集中して使ってもらいます。

そして、手伝ってもらった後は必ず「ありがとう、助かったよ」とお礼も伝えることを忘れないように。

すると、自分が役に立っているという自己効力感、有り余ったパワーを良い方向に使うことにつながったのです。

そしてその結果、だんだんと思いがけず危険を伴ってしまうような行動は減ってきました。

【終わりに】

お子さんの問題だと思う行動は、見方を変えれば才能かもしれません。

力の使い方を間違わなければ、色んな人の役に立ち、お子さん自身にも、周りにも良い影響を与えることでしょう!

集団では少し対応が難しいことも、ご家庭の中であればできることも沢山あると思います。

お子さんの行動を問題としてばかり捉えるのではなく、どこでどう活かせるのか考えてみてくださいね。

保育士・ほめ育てアドバイザー

関わる大人次第で子どもは伸び伸び成長!【保育歴10年以上】【ほめ育ての知識】で、現場で実践したお子様との関係が良好になるちょっとした工夫、保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!

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