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ポジティブなコミュニケーションで子どもの思考もプラスに!声掛け3選

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

何でもネガティブな方向に考える子。まだ小さいのにそんなふうに考えなくても!という子。

それはもしかしたら、周りの大人の影響かもしれません。

子どもたちは良いところも悪いところも、大人のことをよく見ていて、「そんなところ似ないで!」という部分まで似てしまいます。

そこで周りの大人の接し方が重要になってきます。特にいつも一緒にいる保護者の対応が変わるだけで、お子さんの思考も変わり、良い方向に成長していくので気を付けてみましょう!

「いつもがんばっているね!」

① 今回頑張ったね
② いつも頑張っているね

どちらの方が言われて嬉しいですか?

①の場合だと「今回ってことは、いつもはできていないの?」となりませんか?

もし本人がいつも頑張っているつもりだったのに、今回のことだけ褒められてしまったら、「ここまで頑張らないと認めてもらえないんだ」と思ってしまい、プレッシャーに感じてしまう可能性もあります。

なので、微妙な言葉の違いなのですが、伝える際には「は」ではなく「いつも」と時間軸を長くしてみてください!

「○○も○○もいいね」

① ○○素敵だね
② ○○、○○素敵だね

どちらの方がポジティブな言い方でしょうか?

先ほどと同様に、①だと限定してしまっていますし、少し皮肉が込められているような感じを受けませんか?

いつも一緒にいる大人がお子さんに対し「絵上手だね」と言ったとして、その子自身が歌も上手だと思っていたとしたら?

その子は歌への自信がなくなってしまうかもしれません。これから伸びるはずの才能もやる気も失ってしまう恐れもあります。

その子の出始めた芽を摘んでしまわぬよう、「○○も」に変換していきましょう!

存在を全肯定

① ○○してくれたからお利口だね
② あなたは優しいね

どちらの方が言われた時に自分を受け止めてもらえている感じがしますか?

日本人は自己肯定感が低いという話はよく聞きますが、大人程低くないにしても日本の子どもたちも同じです。

原因としては「○○ちゃんの方が」など人と比べることが多くなってしまっていることや、「○○してくれたから」など、何かしないと認められない環境が挙げられます。

何か頑張って行動をしなくても、その子自身の自然な姿を「かわいい」「優しい」「いてくれるだけで癒される」など、ポジティブな声掛けで受け止めてあげてください

そうすることで安心感が生まれ自己肯定感が上がり、何かと比べなくても満足できるようになりますよ!

終わりに

周りの大人の思考や言葉はお子さんに大きく影響します。

だからこそ、お子さんがネガティブな思考で自分や世の中を見ないよう、楽しく伸び伸びと生きていけるよう、大人側も思考や声かけを気を付けていきましょう!

保育士・ほめ育てアドバイザー

関わる大人次第で子どもは伸び伸び成長!【保育歴10年以上】【ほめ育ての知識】で、現場で実践したお子様との関係が良好になるちょっとした工夫、保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!

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