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これしない子どもは困ってる!入園・進級前後にやってほしいこと

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

2月も後半に入り、いよいよ入園や進級が近づいてきました。

そこで今回は、入園・進級を迎えたお子さんの困った様子を見て「これは自宅でやっておいてくれたら・・・」と現場で感じたことをお伝えいたします。

お子さんにとってただでさえ不安な入園や進級。新しい環境で登園拒否や渋りも出てきがちです。それを防ぐため、できるだけ困らないようにご家庭でのサポートも必要なので、参考にしていただけたらと思います。

自分の持ち物の把握

入園進級の際、新しい用品や制服類を購入すると思います。その際、購入・記名・持っていく準備まですべてお家の方がやってしまっていませんか?

実際にそれを使っていくのはお子さんです!

使う際に自分の持ち物に関して、どこに何が入っているのか(かばん、手提げの中など)、どんな形や色なのか・どこに記名してあるのか・どうやって使うのか何も知らないと困ってしまいます。

ですから、一緒に準備をするなどしてある程度お子さま自身が把握し、園では「○○出してね」「○○で○○するよ」と指示があった際などに、少し人の手を借りれば自分で扱えるくらいだとお子さんの安心感や自信にも繋がります

特に毎日使う、着替え袋の開け閉め、制服や体操の着脱や記名場所の確認、給食セットの内容の確認や使い方などを把握しておくといいと思います。

やってあげるのではなく手を添えるだけ

ご家庭だと1対1で接することができるので、何から何までやってあげてしまう方が早いですよね?

しかし、園は集団生活なので1対1ですべて保育士がやってあげることはできませんし、1つのことに長時間かける余裕はありません。学年によっては1対20以上になることもありますし、カリキュラムが豊富な園ではなおさら短い時間で動くことも多くあります。

たとえば”靴を履く””帽子を被る”なども、普段自分で何もしていないと常に”できない”という不安や焦りが出てしまい、そこから園生活への負担を感じてしまうことも

ですからご家庭でも頑張れば自力でできそうかな?ということは、時間がある時には少しだけ手と言葉を添えるなどのサポートにすると、自己効力感も上がって不安感の解消に繋がっていくでしょう。

送って来たらさっと離れる

入園・進級直後、新しい環境への不安から、学年が小さければ小さいだけ登園の際大泣き・大暴れすることが多くみられます。その際に、その姿が可愛い・かわいそうと思ってなかなかその場を離れられない保護者の方が。

その気持ちは分かるのですが、できるだけ早くお子さんを保育士に託し、さっと離れていただけたらと思います。

いつまでも大好きなお家の方がいると、なかなか甘えたい気持ちが切り替わらなかったり、「もしかして帰れるかも!」と泣き続けたり、園生活での顔に切り替わらないことも多いです。

実際、保護者の方がさっと離れた子の方が気持ちが切り替わるのが早く、数分前まで号泣していたのにも関わらず、離れた途端にニコニコと朝の準備をし始める子も!

また、お友達が優しく頭をなで慰める姿などもあり、子ども同士での関わりの中で成長が見られることも多いです。

離れた後はこのようなこともあるので、ぜひ安心して託してほしいと思います。

終わりに

入園・進級はお子さんにとっても期待と不安が入り混じった一大行事です。

そこで、自分でやっていける力があるのとないのとだと、園生活に対する安心感や自信がかなり違ってしまいます。

できるだけスムーズな入園・進級のためご家庭でもお子さんの力を信じ、少しサポートをしていただけたらと思います。

保育士・ほめ育てアドバイザー

関わる大人次第で子どもは伸び伸び成長!【保育歴10年以上】【ほめ育ての知識】で、現場で実践したお子様との関係が良好になるちょっとした工夫、保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!

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