【福山市】宮崎駿監督が「鞆の浦」で最も驚いた瀬戸内の海!
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福山市鞆町は歴史や観光と福山では外せないスポットですが、本日は映画「崖の上のポニョ」を取り上げ、宮崎駿監督の想いと共に散策してみました。

宮崎駿監督がとても気にいり是非この場所を舞台にアニメを作りたいと鞆の浦で構想を練られてできた「崖の上のポニョ」。アニメに出てくるほとんどのシーンは実際の景色から監督の想像で作られたと聞き鞆の浦を歩いてみました。

主人公宗介くんの家のモデルになったとされるオレンジ色の屋根の家です。
個人のお宅の美術館とのことで街の西側、山の中腹にあります。わざわざ息を切らして坂を上って行かなくてもこの鮮やかなオレンジ色のかわいい屋根は街中どこからでも見つけることができますのでご安心ください。

映画のタイトルにもなっている「崖」はどこにあるのでしょうか?円福寺先の船番所跡を通り抜けると小さな稲荷神社がありその先にあります。瀬戸内海の穏やかな波が打ち寄せて心地が良いですね。対岸の仙酔島に見えるホテルはアニメで避難所になっていた山の上のホテルのモデルです。ちなみにこの稲荷神社も宗介くんの家の崖の下に出て来ています。

港に沿って回る道、瀬戸内に浮かぶ船、あちらこちらにある神社やお寺、迷子になりそうな狭い路地などなど。モデルになった景色を探して歩いていると結局はこの鞆の街全体がモデルになっているんだなと感じます。どこにでもある何気ない日常の風景ですが、それらが宮崎駿監督マジックによってあんなにも素敵な映画になるなんて驚きしかありません。

監督が映画の構想を練るため約2カ月滞在されていた際、お世話をされていたNPO法人鞆まちづくり工房の松井英子さんにお話を伺いました。
「監督は毎日街中を散歩して目に留まるものをスケッチしそれを絵手紙にして家に送られていました」
遠くはあぶと観音までも歩いていかれたとか、、、
監督は「感じたことを口にされる事は多くありませんでしたがこれほど穏やかな海を見たのは初めてです。とおっしゃったのが印象に残っています」と松井さん。

身近にあるものほどありがたみが分からないとよく言われますが、瀬戸内の海の魅力を遠くの人に言われ再確認するのも不思議な感じです。

鞆の浦のシンボル「常夜灯」を泳ぐポニョと出会いました。町並みひな祭りに合わせた「宵びな」のイベントで、常夜灯といろは丸展示館を使ってのプロジェクションマッピングです。常夜灯までの道すじ、太田家住宅の通りには行灯が並びとても神秘的です。

ポニョに「またね~」とさよならを告げ、コツコツと私の足音だけが鞆の街並みに響き渡ります。幻想的な風景に安どの気持ちを覚えながらも、静けさに時間が止まったように感じます。

日本でもっとも美しい港町の一つといわれている鞆の浦。街のいたるところに歴史を感じる木造建築が並び、路地裏からは壮介くんやポニョたちが今にも姿を現しそうなほど素敵な町並みでした。
鞆の浦観光情報センター
住所 福山市鞆町鞆416-1
時間10:00~17:00
休日 無休
料金 無料
TEL 084-982-3200
駐車場普通車 20台/無料・観光で駐車 平日500円 土・日・祝 1,000円
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