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ヤギレンジャー参上! 環境に優しいヤギ除草が今年もスタート(川崎市麻生区)

ねこさとPライター&エディター/ロコっち新百合ヶ丘編集長(川崎市)

新百合ヶ丘から車で約15分。稲城市若葉台駅近くで毎年ヤギによる除草が行われているのをご存知でしょうか?

そのヤギたちの名は、ヤギレンジャー。(詳しくはヤギレンジャー通信をどうぞ)

新型コロナウイルスの影響で延期されていたヤギレンジャーによる除草ですが、緊急事態宣言が解除された6月23日、ついに2匹のヤギレンジャーが若葉台に帰ってきました。

場所はユニディ駐車場の法面で、若葉台駅からコーチャンフォーに向かう歩道脇。設置された小さなおうちを拠点に、毎日もくもくと草を食べ続けています。

行き交う人の心を癒すヤギレンジャーたち。
行き交う人の心を癒すヤギレンジャーたち。

環境に優しいヤギ除草

そもそも、なぜヤギを使った除草をおこなうのかというと…。

・草刈り機や刈り草の集積・運搬・焼却が不要

・化石燃料を使用しないCO2排出削減

この2つが理由で、環境に優しい除草方法と言えるから。

このヤギレンジャー、実は多摩センターにも4匹が出動中で、健康状態のチェック、飲み水の交換、寄生虫予防薬の塗布など、徹底した管理のもと除草という任務を果たしています。

マナーを守ってヤギレンジャーの任務を見届けよう。
マナーを守ってヤギレンジャーの任務を見届けよう。

では、ヤギレンジャーたちは1週間でどれだけ除草をおこなったかというと…。

まだヤギが手をつけていない(口をつけていない)伸び放題の草。
まだヤギが手をつけていない(口をつけていない)伸び放題の草。

ヤギレンジャーが食べ終わった草。
ヤギレンジャーが食べ終わった草。

草を食べている時の様子を観察すると、ブチブチと歯で噛みちぎりながら食べるため、草刈機のように根元からキレイに刈られるわけではありませんが、明らかにサッパリしたのが分かりますね。

ヤギ豆知識

と、ここでヤギレンジャー通信に載っていたヤギに関する豆知識が興味深かったので、お伝えしたいと思います。

ヤギレンジャー通信 vol.13 
おしえてヤギレンジャー!? 食事編より抜粋

Q.何を食べるの?
A.主に草や木の葉などの植物。植物のかたい繊維を消化するため、4つの胃を持っています。食べると具合の悪くなる草や木の葉、野菜などがあるため、勝手にエサやりをしてはいけません。


Q.ヤギレンジャーの飲み水はどうしているの?
A.水飲みトレーが置いてあり、毎回きれいな水をポリタンクで運んでいます。ヤギは水分が少しあれば生きていける生き物で、1週間くらい水を飲まなくても大丈夫な時もあります。

Q.紙も食べる?
A.昔の紙は草だけで作られていたので食べることもできましたが、今は化学物質を含む材料やインクが使われているため、絶対に紙を与えてはいけません。

Q.痩せているのでは?
A.ヤギレンジャーは日本ザーネン種という種類のヤギで、背骨が少し浮き上がって見えるくらいの痩せ形が標準体型。

例の歌のせいでしょうか。ヤギ=紙を食べるというイメージがありますが、紙を食べるとお腹をこわすため絶対に与えてはいけません。
例の歌のせいでしょうか。ヤギ=紙を食べるというイメージがありますが、紙を食べるとお腹をこわすため絶対に与えてはいけません。

痩せているように見えますが、そういう種類なのでご心配なく。
痩せているように見えますが、そういう種類なのでご心配なく。

環境に優しいだけでなく、カワイイのも魅力

草を食んでいる途中、上空で飛行機の音がするとハッとした顔で(のように見えました)空を見上げたり、時折こちらをジッと見たり、表情豊かなヤギたち。

また別の日には、おうちでまったり過ごす姿も見られ、「メェー」と私が鳴き真似をすると顔をひょっこり出しながら「メェー!」と返事をしてくれたことも。

環境に優しいだけでなく、見る人の心も癒してくれるヤギレンジャー。

11月30日まで除草作業をおこなっているので、ソーシャルディスタンスを保ちながら、静かにヤギレンジャーの活躍を楽しんでください。

※ちなみにですが、コーチャンフォーにはシェアサイクル のサイクルポートもあるので、車がなくてもレンタサイクルでヤギレンジャーに会いに行けますよ♪

電動自転車なので、新百合ヶ丘から約20分でヤギレンジャーに会いに行けます!
電動自転車なので、新百合ヶ丘から約20分でヤギレンジャーに会いに行けます!

かわいいショットを一気にお届け

雨風をしのぐおうちで、まったり過ごすヤギレンジャー。
雨風をしのぐおうちで、まったり過ごすヤギレンジャー。

私が鳴き声を真似ると、「メェー」と返事をしながらひょっこり顔を出してくれたヤギレンジャー。
私が鳴き声を真似ると、「メェー」と返事をしながらひょっこり顔を出してくれたヤギレンジャー。

たまにこちらをチラ見するヤギレンジャー。
たまにこちらをチラ見するヤギレンジャー。

ライター&エディター/ロコっち新百合ヶ丘編集長(川崎市)

編集プロダクションを経て、フリーのライター&エディターとして活動。エンタメ系雑誌での執筆のほか、地域ポータルサイト「ロコっち新百合ヶ丘」の編集長を務める。最近では地元のクリエイターと共に結成した「TEAM MANTIS」(MANTIS=新百合ヶ丘を象徴するカマキリ像から命名)として映像制作をスタート。プライベートでは二児の母。ねこ好き、テクノ好き。DJ検定4級。

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