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【ネントレ】本当に必要?寝かしつけに悩んだら赤ちゃんを泣かせてトレーニングをすべきなのか

ねんねママ(和氣春花)乳幼児睡眠コンサルタント

昨今の育児でよく聞かれるようになった「ねんねトレーニング」という言葉。

略して「ネントレ」と呼ばれる、赤ちゃんが自分の力でスムーズに寝つけるようになるための練習方法のことです。

ねんねトレーニングの方法、幼児教育の方法、子供の栄養管理の方法、食べさせない方が良い食品…など様々な情報が手に入りやすく、WEB上に飛び交っているこの頃。

「こうしなきゃいけない!」「あーしなきゃいけない!」ということに縛られて、育児が息苦しくなっているママやパパもいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、ねんねトレーニングに対する考え方を解説していきます。

ねんねトレーニングはやるべき?

私はねんねトレーニングを扱う子供の睡眠の専門家ですが、寝かしつけにおいて「◯◯すべき」はないと考えています。

「寝かしつけに悩んでいたらねんねトレーニングをすべきか」ということについては全くそう思いません。

ねんねトレーニングも含めて睡眠改善のアドバイスはしていますが、“ねんねトレーニングをしなければ損”だとか、“なぜしないのかわからない”と思う事は一切ありません。

なぜなら、育児は人それぞれだからです。

人によってやって幸せになること、合うこと合わないこと、全て違います。

何より育児において「◯◯すべき」を言い出すと、途端に苦しくなってしまうからです。

▼ネントレって本当に必要?専門家だけど本音で話します!!

息のできる子育てを。ご家庭それぞれにあった方針が大切

大人にそれぞれ個性があるように、子供もみんな個性があります。

赤ちゃんも一人一人それぞれ違います。

きょうだいであっても、上の子と下の子が大きく違うことも大いにあります。

そんな中で、“上の子がうまくいったからこうしたほうがいい”とか“お隣さんがこうやってうまくいったからこうすべき”とか、そういった「◯◯すべき」にとらわれ出すと、ママやパパが子育てを楽しめなくなってしまって、息苦しくなってしまいます

私は育児に置いて一番大切なものはママやパパの笑顔だと思っています。

その笑顔を保つために、睡眠の改善が必要なら、そのためにねんねトレーニングが必要なら、ねんねトレーニングを取り入れることは非常に有効だと思っています。

ただし、それは全員に当てはまることではなく、トレーニングをすることで気持ちがつらくなってしまうような方なら、しないほうが良いということだってあります。

ねんねトレーニングは「泣かせる」だけじゃない

一言で「ねんねトレーニング」と言っても、そのやり方は1つではありません。

泣きをともないながらも短期間で集中してトレーニングする方法もあれば、なるべく泣かせないように行うトレーニングもあります。

本当に泣かせるのが無理!という場合は、時間をかけてゆっくりゆっくり癖をとっていく方法をアドバイスすることも多くあります。

私自身、子供を全く泣かせられない親でした。

子供の泣き声がどうしても心に突き刺さってしまって、聞くだけでイライラしてしまって、ねんねトレーニングなんてできない!と思っていた1人でした。

そんな私でも寝かしつけから卒業できています。泣かせずにセルフねんねができるようになっています。

そういう方法だってあります。ご家庭に合うやり方というのは千差万別です。

どうか、「こうしなければいけない!」「悩んでいるからねんねトレーニングをしなければいけない!」ということにとらわれて、苦しまないでください。

ご家庭ごとに、あっている方法はそれぞれ違いますよ。トレーニングだけが正解ではありません。

▼子供を泣かせたくない!私はこうやってネントレしました【セルフねんね習得】

乳幼児睡眠コンサルタントねんねママ WEB

YouTube「寝かしつけ専門学校 ねんねママちゃんねる」

Instagram @nenne_mama

乳幼児睡眠コンサルタント

乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2023年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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