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もう寝たの?!赤ちゃんの寝かしつけを時短する2つのポイント

ねんねママ(和氣春花)乳幼児睡眠コンサルタント

昼寝も含めると1日に何度も行う寝かしつけ。その毎回が1時間コースだと、寝かしつける方はぐったりしてしまいますよね…

時間がかかればかかるほど、1日中寝かしつけをしていて終わってしまった…などということも増えてきて、なんだか鬱々としてしまうこともあるかもしれません。

ですが、そんな寝かしつけの時間が、工夫するだけでグッと短くできるかもしれません!

この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、そんな寝かしつけを少しでも時短するために!大事なポイントを2つご紹介していきます。

ポイント① 睡眠への誘導

スムーズな寝つきのためには、寝かしつける前の準備が大切です。

準備とは、赤ちゃん自身が「この後はねんねだ」と予測し、心も体もリラックスして寝るモードに向かっていくように誘導することです。

誘導1)就寝ルーティーン

就寝ルーティーンとは就寝前の儀式のことで、寝かしつけの前に同じ流れの行動を毎回することを指します。

赤ちゃんは自分の意思で行動することができないので「次になにが起こるんだろう?」と不安に感じています。

そのため、ねんねの前にはいつも同じ行動を繰り返してあげることで「なるほど、この後はねんねなんだな」と予測を立てることができて安心することにつながります。

安心すると眠りやすくなりますし、「次はねんね」と心の準備ができていることで眠りへもスムーズに入りやすくなります。

誘導2)光や音の刺激を減らす

寝かしつける直前までテレビのついた煌々とした部屋にいると、脳は覚醒状態になっています。そこから急に抱っこされたり、暗い部屋に連れて行かれたりして寝かしつけられても、脳は簡単に眠りの方向へ切り替えができません。

だからこそ、寝かしつけたい時間の少し前からはテレビを消して、明かりも少し落として暗めにしていく誘導が大切なのです。

「車は急には止まれない」とはよく言いますが、人間も同じです。

びっくりすることが起きたり、まぶしい光を浴びたりすれば急に覚醒することは可能なのですが、反対に覚醒状態から急にリラックスモードに入ることはできないのです。人間もブレーキをするには時間がかかります。

そのため、寝かしつけたい時間の少し前から明かりを落とし(特に夜の就寝前は暖色系ライトがおすすめ)、騒がしい音や興奮する遊びは避けて、眠りに誘導するための準備をしていくことが大事なのです。

このように光や音の刺激を減らしたり、ルーティーンを取り入れたりして眠りへの誘導をかけてあげることで、寝つきはかなりスムーズになります。

寝かしつけに苦戦されている方はまずここを見直してみてください。

ポイント② 赤ちゃん自身の観察

寝かしつけをスムーズにするためにはタイミングが重要です。

長く起き過ぎていると疲れて脳が感情的になり、「眠い!疲れた!イライラして眠れない!」という状態になって寝つきづらくなってしまうので、そのような状態にならないようにタイミングを見て寝かしつけることが大切です。

↓月齢別の寝かしつけタイミングの目安はこちら

このタイミングを意識するのは寝かしつけをスムーズにするためにとても重要です。しかしながら数字を意識し過ぎると、赤ちゃん本人の様子ではなく時計を見てしまう…ということにもなりかねません。

あくまで赤ちゃん本人の様子を観察することを大事にしてください。赤ちゃんから「眠いサイン」が見られたら、早めに寝かしつけするようにしてあげましょう。

眠いサインとは?

眠くなってきた時出る特有の仕草のことです。

これは赤ちゃんごとに異なる可能性のある特殊なもので、サインは人それぞれ。動作なものもあれば、感情的なもの、集中力や注意力に現れるときもあります。

まずはお子さんをよーーく観察してみて、眠くなりはじめのときに特定のサインを出していないか、観察するようにしてみてください。

<眠いサインの例>
●ねんねの頃
宙を見つめる、顔をこする、だれかの肩などで目をこする、あくびをする、泣く、ハイテンション
●おすわりや歩く活動を始めてから
あくび、泣く、目をこする、耳をひっぱる、歩きながらものにぶつかる、おもちゃに興味がなくなる、動作が粗くなる、短気になる

お子さんが眠くなるまでの時間は、世の中一般に出ている数字と違うこともあります。

生まれた時点で大きい子、小さい子、穏やかな気質の子、敏感な子、いっぱい飲む子、少食な子…いろんな子がいますよね?1人1人の個性です。

だからこそ、数字はあくまで目安としてお使いいただき、本人の様子を観察し、そして誘導をかけてあげることで、寝つきはスムーズになり、寝かしつけを時短することにつながりますよ♪

ちなみに…就寝前はお風呂を入れるタイミングを工夫するだけでも、寝つきをよくすることにつながりますので、試してみてくださいね!詳細はYouTubeで解説しています。

乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ

夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★150名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪

著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録!好評発売中です。

乳幼児睡眠コンサルタント

乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2023年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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