蹴られる・触られるで睡眠不足に…子どもと快適に添い寝をするアイデアとは?
お子さんと添い寝をされている方、よく眠れていますか?
添い寝が好き!添い寝が幸せ!でしている人は全然そのままで良いと思います。安全性だけ配慮していただくのは大事ですが、自ら進んで添い寝の方は本当にそれでOKなんです。
ただ、私はそうではありませんでした…私は「添い寝せざるを得ない人」でした。
みなさんはいかがでしょうか?
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、添い寝で起こりがちな”よく眠れない”というお悩みの解消方法を解説していきます。
その添い寝は、望んだ添い寝?
「添い寝をしたくてしている」「このままが幸せ」であれば変える必要はありません。
ただ、最初は望んでした添い寝でも、今現在
・添い寝をしているために、夜中たびたび起きてくる
・ママをさわりながらでないと寝てくれなくて、イライラする
・足で蹴られたり、踵落としが飛んできて痛い
などのお悩みを抱えている場合、寝床の見直しが必要かもしれません。
夜中も添い乳をしているから添い寝でないと…と思っている方は、それが夜泣きの原因になっているかもしれません。こちらの動画も参考にしてみてください。
快適な添い寝のポイント
①布団は分ける
これは安全のために必要なことです。1枚の布団で添い寝することは避けましょう。理由は窒息防止が一番大きなところです。
一緒の布団で寝ているとどうしても大人の掛け布団がかかってしまいがちです。大人が気をつけていても、寝相の悪い赤ちゃんが回転して勝手に頭からつっこんでくることもあります。
顔にかからないように、そして寝返り打って下敷きになってしまうこともさけるためにも、大人は大人の布団、赤ちゃんはベビー布団と分け、できれば少し間を離して距離をとるようにしましょう。
距離をとることで真横で温度を感じる距離ではなくなるので、ママがいない!といったセンサーで起きることを減らしていけることも期待できます。
※ベッドでの添い寝は転落や窒息、骨や筋肉の発達に悪影響があるなどさまざまなリスクがあるので避けましょう。
②並び順は子供を端にする
添い寝ってよく「川の字」と言いますよね?真ん中が子ども、両端にパパとママ、と3人並ぶイメージかと思います。
しかし、おすすめはパパ→ママ→子どもという順番です。
両側に両親が寝ていると寝返り潰されるリスクも掛け布団がかかるリスクも2倍だからです。また、親が布団に入ってきた時のもぞもぞする刺激も2倍になりますし、蹴ったりパンチされたりはパパとママ両方うけることになるので二人とも疲弊してしまう、というデメリットもあります。
そのため、子どもは端のポジションが良いでしょう。その隣にどちらが寝るかというのはお世話の担当によって日替わりでも良いと思います。いつもはママがお世話を担当していても、ときにはパパが位置を交代してママを刺激から守ってあげる!ということもできます。
※上のお子さんがいる場合、下の子が小さいうちは子ども同士を隣にしないのがおすすめです。上の子が蹴り飛ばした布団が顔にかかってしまったり、寝相が悪くて蹴られるのを防ぐためです。パパ→上の子→ママ→下の子などとなるイメージです。
きょうだいの寝かしつけについては動画でもご説明していますので、参考にしてみてください。
③自分からは触らない
添い寝しているとついついトントンしたり、位置を直したり…と手がでてしまいがちですが、こちらからはなるべく触らないのがおすすめです。
なぜなら、この「触る行為」が赤ちゃんを眠りから遠ざけてる可能性が高いからです。
赤ちゃんは、眠いな〜と思いながら、ぼーっとしながら眠りモードに入りつつハイハイしてたりします。そのまま放っておけば自分の力で眠りに入ることができるかもしれないのに、親がトントンしたり、体を持ち上げたりすることによって刺激を受けて起きてしまう…ということになりかねないためです。
④イライラするなら境界線を設ける
イライラしてしまうなら、添い寝に境界線を設けるのがおすすめです(私はこれで睡眠の質が圧倒的に改善されました)。
布団で添い寝の体制は基本的に変わらないのですが、ベビーサークルで間に仕切りをつけました。(写真の場合は壁を活用していますが、倒れないようにするためには四方囲うのがおすすめです)
写真の右側の白い部分が子どもの寝るスペース、左側の紺色の部分が大人の寝るスペースです。
このように物理的に境界線を設けることによって、サワサワされたり、足で蹴られたりする心配もなくなります。そして、子ども自身もママに触らずに寝ることになれるため、夜中に何度も起きることもなく、ぐっすり寝られるようになりました。
具体的な設置方法や使ったアイテム、そして設置を拒否されないためのコツなどは別記事で紹介していますので、リンクを貼っておきます。
工夫をしながら、親もお子さんも快適に寝られる環境を目指してくださいね!
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録!好評発売中です。