Yahoo!ニュース

赤ちゃんの夜泣きはいつまで?正しい知識で睡眠不足にサヨナラしよう

ねんねママ(和氣春花)乳幼児睡眠コンサルタント

やっと出会えた赤ちゃんに喜びを感じたのも束の間、襲ってくるのは睡眠不足の日々…

毎日毎晩、暗闇で泣き声と格闘していると「いったいいつまでこんな生活が続くのだろう?」と暗い気持ちになってしまうこともありますよね。

この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、夜泣きはいつごろ収まるのかという疑問への答え、そして、夜泣きの原因と対策について解説していきます。

夜泣きはいつ終わる?

ルナルナが行った調査によると、夜泣きが収まった月齢として一番多かった回答は「13ヶ月から18ヶ月」で全体の3割程度、次いで「10ヶ月から12ヶ月」で24%でした。

最も遅かった人は4歳で終わり平均は「生後13ヶ月」という結果でした。

全体としては1歳過ぎくらいには収まっている人が多いものの、長い方は4歳くらいまで悩まされていたということがわかります。

つまり、当然ながら”人によりけり”ということがわかります。元々の赤ちゃんの気質もありますし、親がつけた癖の影響もあるでしょう。何がその差を産んでいるかは一概には言えませんが、収まる時期は本当にそれぞれです。

そのため、残念ながら「何歳になるまで耐えれば良い」という指標はありません

強いて言うなら、このデータからは4歳と言えますが、私の経験的にはもう少し上の月齢のお子さんでも夜中に「ママ〜〜」と言って部屋から出てきてしまったりすることはあります。

これを夜泣きと呼ぶかどうかは判断が難しいところですが、睡眠習慣は待っているだけでは完全な改善が期待できるものではないのです

ですから、今現在、夜泣きがつらくてご自身も睡眠不足になってしまっている方は、お子さんが成長して自然に解決するの待つのではなく、ぜひ睡眠改善に向けてアプローチをしていて欲しいと思います。

夜泣きの原因と改善方法

夜泣きの主な原因は、「寝かせるタイミング」「睡眠環境」「癖」です。

寝かせるタイミング

赤ちゃんは連続で長く起きすぎていると、脳が疲れて理性を失ってしまって眠りづらくなります。

これを防ぐためには、連続で起きている時間が長くなりすぎないように調整をしてあげる必要があります。特に夜寝る前の起きている時間が長すぎると、夜泣きに影響するので気をつけましょう。

月齢ごとの推奨タイミングについてはこちらの別記事を参照してください。

睡眠環境

暑さや寒さ、光、音などの刺激は全て赤ちゃんを起こしてしまう要因になります。できるだけ起きずに寝続けてもらうためには、こういった刺激を少なくしていくことも大切です。

服装は着せすぎないことが大切です。赤ちゃんは大人と比べて暑がりなので、生後1ヶ月以降のお子さんなら大人よりも1枚少なめを意識して着せてあげましょう。大人がちょっと涼しいと感じるくらいがちょうどいいですよ。

睡眠中は部屋は真っ暗が基本、明かりをつけるなら光源が直接目に入らない足元に、できるだけ暗めにつけるようにしましょう。

音を流すならホワイトノイズ、音楽はメロディーを頭が追ってしまって眠りづらくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。

環境の整え方について詳しくは動画でお話ししているので、こちらも合わせてご確認ください。

寝かしつけの癖とは、おっぱいがないと寝られないとか、トントンしないと寝られないといったような「これがないと寝られない」というものです。

「◯◯がないと寝られない」と思っているから、夜中にふと目が覚めたタイミングでそれを求めて泣いてしまうのです。例えば「おっぱいがないと寝られない」と思っている子に関しては、夜中に目が覚めるたびにおっぱいをもらうために泣いてママを起こすことになります。

夜中に何度も目が覚めるのは大人でも同じなので、これの仕組み自体を変えていくことはできません。できるのは、この起きてしまったタイミングで、自分で再度眠りにつけるように寝る力をつけてあげることです。

こういった癖を取り払っていくためには、ある程度親が主導して寝付き方を変えていってあげる必要があります。

授乳ではなくトントンで寝かしつけをしてあげることによって変えていくことができることもありますし、中には「ねんねトレーニング」と呼ばれるようなトレーニングを推奨させていただくこともあります。

すべての場合でトレーニングが必要という事ではありませんが、短期間で改善していくためにはそういった手段が良い場合も割と多くあります。

私自身は泣かせることができないタイプだったので、時間をかけて長期的にじわじわ改善をしていきました。そういうやり方もあります。そのときのお話は別記事にまとめています。

夜泣きの原因と対策について、詳しくは月齢によっても異なるので、月齢ごとの夜泣きの原因を解説した動画も載せておきます。ぜひ参考にして対策してみてください。

▼0〜6ヶ月

▼7〜11ヶ月

▼1歳〜

乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ

夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪

著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録!好評発売中です。

乳幼児睡眠コンサルタント

乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2023年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

ねんねママ(和氣春花)の最近の記事