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巷で噂の「ねんねトレーニング」は赤ちゃんに悪影響か?

ねんねママ

乳幼児睡眠コンサルタント

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欧米的なイメージもあり、「強く泣かせる」「泣いても放置する」というイメージを持っている方も少なくないでしょう。

そうなると心配なのは子どもへの悪影響。心理的な弊害はないのか、親子の絆を傷つけてしまうのではないか、そう心配される方も多いはず。

この記事では累計1,000人以上のねんね相談を受けてきた『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、ねんねトレーニングの心理的影響について解説していきます。

いまどき、ねんねトレーニングは必要不可欠か?

最近赤ちゃんの睡眠についての本も増え、知識を身につけて育児に臨まれる方も増えている印象があります。

場合によっては会話の中で

「夜泣きがひどくて…悩んでるの」
「じゃあねんねトレーニングをすればいいんじゃない?」

という会話がされることもあるかもしれません。

そうなると「夜泣き解決=ねんねトレーニング」というイメージがついてしまうことも。

しかし、乳幼児の睡眠を扱う専門家として、夜泣き問題の解決方法はねんねトレーニングだけではないということはお伝えしておきたいことの1つです。

ましてや「泣かせる」ことだけが解決方法ではありません

ねんねトレーニングの手法を使う前にできることがあるし、それだけで悩みが解決してしまうことも少なくありません。

また、できるだけ泣かせずにねんねトレーニングをすることも可能です。その選択肢を知っておくことはとても大事なことだと思います。

ねんねトレーニングは赤ちゃんの心を傷つけるか

先にお伝えした通り、夜泣きや寝かしつけトラブルの解決方法はねんねトレーニングだけではありません。また、ねんねトレーニングをするにしても、できるだけ泣かせない方法もあります(泣かせたほうが短期間でトレーニングが完了する傾向があるのは確かですが)。

そんなふうに複数ある選択肢から改善方法を検討するにあたり、気になるのは泣かせることによる赤ちゃんへの心理的影響かと思います。

トレーニングで泣かせることによって親子の絆や赤ちゃんの心に影響がないか、ということについては「影響がない」ことが過去の実験では証明されています

医師の森田麻里子先生が著書の中でその実験について触れているので引用します。

「ねんトレは赤ちゃんの心の成長によくない」というのも、よく聞く誤解です。
とても信頼性の高い医学研究によって、ねんトレは赤ちゃんの精神面の発達に悪い影響を与えないとしっかりと証明されています。
『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』森田麻里子著(ダイヤモンド社)

具体的にそれがどんな研究かというと、これも同じ本に解説がされていますので、以下に概要を要約します。

夜泣きなどの睡眠トラブルを抱える生後7ヶ月の赤ちゃんを326人集めました。
そしてその赤ちゃん達を2つのグループに分けました。
片方のグループには生後8〜10ヶ月の間、泣きをともなうネントレを行いました。もう片方のグループにはトレーニングをしませんでした。
そして5年後に子供の精神面の発達や愛着障害を含む親子関係のテストの点数を比較した結果、その2つのグループの間には差がないことがわかった。

Price AM, Wake M, Ukoumunne OC, Hiscock H. Five-year follow-up of harms and benefits of behavioral infant sleep intervention: randomized trial. Pediatrics. 2012;130(4):643-51.

この実験より、ねんねトレーニングによって子どもの精神面の発達や親子の愛着形成に影響はないという結果が証明されているのです。

それでも心配な方へ

実験て!そんなのうちの子に当てはまるのかあてにならない!と思うかもしれませんね。

それはそうですよね。子育ては十人十色。お子さんのもともとの気質や、ご家庭の状況によっても結果は変わります。

心配でやりたくない…自信が持てない…という方はねんねトレーニングはしないほうがいいと思ってます。

ねんねトレーニングの指導も何百件と行ってきた経験から言えば、中途半端で一貫性がなくて、思いつきでちょっとやってみようかな〜やっぱやめようかな〜とするのが一番赤ちゃんを混乱させてしまい、悪影響を及ぼす可能性があると考えます。

ですので、やってもやらなくてもどちらでも良いですので、自信を持って決めることが大事です。

判断基準としては将来的なことも考えた時に、家族のため、自分のためにに、どんな風に寝られるようになりたいか、ということだと思います。

添い寝してよしよししながら寝かしつけて、一緒に寝落ちするのが幸せなんだ〜という方は、子どもを部屋で1人で寝られるように練習させる必要なんてないですよね。

反対に、「1人時間がないとイライラする!」「夜泣きされると日中もイライラしてやさしくできない!」「何度も添い乳しないと寝てくれなくて自分が睡眠不足で倒れそう」ということであれば、練習してその問題を解消してあげたほうが、結果的にみんな平和で幸せなのではないでしょうか。そういったご家庭の状況で判断して良いものだと考えます。

ねんねトレーニングによって赤ちゃんの心理的な悪影響の心配はないですが、やらなければならないものではない!ということをぜひ念頭に置いて、各ご家庭で方針を決めていただければと思います。

乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ

夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪

著書『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』は、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録!好評発売中です。

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