逆効果!赤ちゃんが寝なくなる…やりがちな寝かしつけ方法
寝かしつけって毎日のことで大変だし、早く寝てほしいから思考錯誤しているという方も多いかと思います。
インターネットを見れば様々な寝かしつけハックが載っていますし、あれもこれも…と試してみている人も多いのではないでしょうか。
ところが、ちまたでよく言われているライフハックの中には、乳幼児睡眠の専門家の視点から見れば逆効果になってしまいかねないものもあります。
この記事では累計1,000人以上のねんね相談を受けてきた『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、そんな逆効果になりかねない寝かしつけ方法を5つ、ご紹介して解説していきます。
もし「それ、やっている〜!」というものがあればぜひ見直してみてくださいね。
①寝かしつけYouTube
YouTubeなどにはたくさんの寝かしつけ動画が存在しますが、こういった動画コンテンツは逆に赤ちゃんを覚醒させてしまう可能性があります。
理由としては光が関係しています。人間は光を見ると覚醒するようにできているので、光っているものを見るだけで眠れなくなってしまうのです。テレビやスマホから出ているブルーライトはそれをさらに助長します。
さらに、光の影響だけでなく、動画というコンテンツそのものが脳を活性化させてしまって、心や体を活動モードにさせてしまいやすくなります。
寝る前、最低1〜2時間はテレビやスマホの画面を見せないように心がけられるとよいでしょう。
②電気をつける
ギャン泣きして眠れない時は一度電気をつけて気持ちを切り替えよう!という情報、聞いたことありませんか?
たしかに泣き止むことは考えられるのですが、もしその後に寝かしつけようと思っているのであれば、あまり得策ではありません。理由は①でも解説した通り、光は人間を覚醒させてしまうからです。
泣き止まないときは抱っこをしたり、トントンをしたり、お歌を歌ってみたりして、暗い中で対応してくださいね。
③部屋を出る
電気をつけるのと同様、ギャン泣きの際に一度気持ちを切り替えるために部屋をでる…というのもよく聞くライフハックかもしれません。
ところがこれをやってしまうと、言葉や常識などがわかっていない赤ちゃんにとっては「ん?寝る時間おわり?もう起きていいのかな?」と勘違いさせてしまう要因になってしまう可能性があります。
もちろん、そうすればラクに泣き止ませられるから!とご家庭の中で定番化している場合はそれを絶対にやってはダメと否定するわけではないのですが、できれば寝室の中に止まって「いまは寝る時間だからこのお部屋からは出ないよ。ねんねだよ」と教えてあげた方がその後もスムーズに寝付けることにつながるのでおすすめです。
④昼寝を短めにする
「夜寝て欲しいから昼寝は短めに…!」と考えてしまいがちですが、これは夜泣きや寝かしつけトラブルの原因になりかねません。赤ちゃんは長く起きていると疲れすぎて脳が理性を失って寝つきづらくなったり、眠りの質を下げたりしてしまいます。
月齢ごとにどのくらいの時間起きていられるのかの目安は下記の記事を参考にしてください。
眠そうであれば夕方でもお昼寝をさせて、小休止を入れてあげましょう。特に低月齢のうちは夕方でも他のお昼寝と同じく、しっかり寝ておくことが大切です。
生後6カ月頃になって、あまり夕寝を長めにすると就寝時間に響くようになってきたら、30分程度で切り上げるようにします。起こすとぐずりやすいので、いきなり抱き上げたりせず、やさしく声をかけ、光を入れて、手足をさすったり頭をなでたりしながら刺激してあげましょう。
⑤手足を温めて寝かせる
「寒いと寝られないから手足を暖めてあげるとよく寝るよ」などと、特に親世代のライフハックとして聞くことがあるかもしれません。
でも実はこれも、逆効果になりかねないライフハックの1つ。
人間は寝る時には体温(深部体温という体の内側の体温)を下げて眠りにつきます。手のひらや足の裏から熱を出して、深部体温を下げる→眠ることにつながります。
暖めることはそれを阻害してしまう可能性がありますので、スムーズに眠ってほしいならば、涼しめの環境で体からの放熱を促してあげましょう。
<乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ>
夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪
著書『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録。