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【夜泣きの原因】おむつの締め付けが関係?寝る時の履かせ方に注意

ねんねママ(和氣春花)乳幼児睡眠コンサルタント

夜中に何度も起きられる夜泣き。ただでさえ1日中赤ちゃんのお世話で疲れているのに、つらいですよね…

そんな夜泣きの原因の1つが、おむつの締め付けかもしれないという興味深い研究結果が花王サニタリー研究所から発表されました。

この記事では累計1,000人以上のねんね相談を受けてきた『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、一般的な夜泣きのよくある原因を踏まえつつ、最新の研究結果についてご紹介していきます。

おむつの締め付けが夜泣きに関係?

花王サニタリー研究所の発表によると、おむつによる腹部の締め付けを弱くすることによって睡眠の質が向上し、深い睡眠が増加する可能性があるということです。

記事によると

睡眠への影響を評価した結果、しめつけ力が小さい紙おむつAを着用したほうが、睡眠中の1時間あたりの活動量が少なくなり、入眠後3時間の最頻心拍数が低くなることもわかった。子どもの睡眠中の活動量は睡眠が深いほど少なくなるため、深い睡眠が増加した可能性がある。

また、入眠直後のノンレム睡眠※2時と推定される期間の最頻心拍数が低いことは、交感神経系※3の活動が低いことを示し、睡眠の質が良い状態であると考えられる。

さらに、しめつけ力が小さい紙おむつAを着用したほうが、寝かしつけにかかる時間と中途覚醒回数が減少する傾向にあり、起床時刻が早くなることがわかった。しっかりとした睡眠をとることができたため、起床時間が早くなった可能性があると考えられる。

※2 睡眠中にも関わらず活発な脳活動がある「レム睡眠」に対して、脳の活動が低下している、さらに深い睡眠。脳と体を休息させる役割を持ち、子どものからだの発達に重要と言われている。通常、入眠直後に現れる

※3 自律神経のひとつで、活動している時や緊張・ストレスがある時などに働く神経

とされており、つまり【締め付けの弱いおむつだと、リラックス状態で深い睡眠がとれ、朝も早く起床できる】可能性が示唆されています。

一般的な夜泣きの原因

もちろん、おむつの締め付けだけが夜泣きの原因とは限りません。

月齢によって細かな原因は異なりますが、大きく分けると【スケジュール(生活リズム)】【睡眠環境】【寝かしつけのクセ】の3つが要因となっていることが多いです。

起床時刻・就寝時刻など生活リズムを整え、適切なお昼寝をして、整った睡眠環境でできるだけ親の介入を少なくして寝付く…というのが夜泣きを防ぐ大事な要素といえます。

▼月齢ごとの夜泣きの原因と対策の詳細については各動画でご紹介しています

基本的な要素は見直してみつつ、もしかしておむつをきつく履かせすぎていたかも?!という方はぜひ今夜から見直してみてくださいね。

<乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ>

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著書『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録。

乳幼児睡眠コンサルタント

乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2023年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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